※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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遅れてきた娘が来るっ!?


遅れてきた竜の血族!

 件の銅鏡を発見した春輝達は、同じく銅鏡の回収に来ていた百愧龍宮の幹部“八愧将”の“黒彪”黒牙と“絡新婦”叢雲 唯糸、この2人と睨み合っていた。

 

 

 するとそこに、2つの組織と同じように銅鏡を狙ってきたノマドの幹部、“豪魔”バルトと中国に跋扈する魔族のチンピラ200人が加わり、研究所の有った場所は騒然としていた。

 

 

「さて、対魔忍、ハ愧将。その“時空を渡る銅鏡”、こちらに渡してもらおうか?」

 

 

「時空を……渡る?この銅鏡にそんな力が?」

 

 

「それは我々ノマドが持ってこそ価値がある。貴様らのような者達が持っていてもなんの意味もない。」

 

 

「……こいつを使って何をする気だ?まぁどうせ良からぬことだろうけど。」

 

 

「貴様らが知ることではない。だが、これ以上の問答も不要……奴等を殺せ。報酬分の仕事はしろよ?」

 

 

 チンピラ達は武器を持って一同に襲い掛かっていき、6人も臨戦態勢を整えて200人の敵を相手に応戦していく。敵は数を活かした人海戦術で襲い掛かってきており、

 

 

「春輝、お前は銅鏡を持って空港に走れ!俺らで足止めするから、銅鏡を優先しろ!ここは俺達で足止めする!」

 

 

「けど!……はぁ!!」

 

 

 藤志郎の言葉に春輝は頷けずにいると、賢丞が春輝に向かって語気を強めに言い放つ。

 

 

「春輝走れ!!お前は甘すぎんだよ!時には仲間を切り捨てて、任務を優先しろ!終わったら追い付く。銅鏡を護るのが仕事だ!!」

 

 

 藤志郎と賢丞の言葉に春輝は、悩んだが頷くとその場から駆け出して空港へ走っていく。それを見ていたバルトは戦闘をチンピラに任せて後を追い掛ける。

 

 

「あ!待ちやがれ!!あれ!?」

 

 

「宗河!どうした!?」

 

 

「あの野郎、真庭がいない!何も指示してないのに消えやがった!?」

 

 

「何!?」

 

 

◆◆◆

 

 

 その頃、春輝を追っていたバルトだったが、その前には慎夜が現れた。

 

 

「止まれ。」

 

 

「貴様、対魔忍の……いや、確か“ふうま”側の忍か。」

 

 

「真庭だ。聞いたことくらいはあるだろ?」

 

 

「真庭……。真庭といえば真庭“段蔵”の餓鬼か。確か真庭といえば、尚茂だったか?。」

 

 

「それは死んだ兄の方だ。俺はその弟だ。」

 

 

 バルトは慎夜を頭の天辺から爪先まで見ると腕を組む。

 

 

「真庭忍軍の生き残りか……。一族の顛末は聞いているぞ。

ふうま一族との抗争に敗れ、真庭忍軍は1人を除いた全ての男の忍は殺害され、くノ一は陵辱された後に殺されたとな。確か生き残りは邪眼を開眼してことにより、ふうまの頭にその力を見込まれ、ふうまの傘下に入ったと聞いたが……お前がその生き残りか。」

 

 

「……。」

 

 

「沈黙は肯定か……。まぁいい、用件はなんだ?」

 

 

 バルトの言葉に慎夜は静かにフッと笑うと言い放った。

 

 

「お前の仕事を手伝ってやるよ。あの銅鏡を奪うのをな。」

 

 

◆◆◆

 

 

 春輝は空港へ向かっていた。人気のない道を駆けながら急いでいた。

 

 

「みんな……大丈夫か?くそっ、連絡できれば。【九喇嘛、悟空は何か言ってこないのか?!】」 

 

 

【四尾の奴、力を使ってるのか連絡が出来ねぇ。あいつらは実力者だ、お前は自分の任務を優先しろ。】

 

 

「【分かってるけどよぉ……。】!?」

 

 

 春輝が九喇嘛に返そうとした瞬間、空から感じた殺気に反応して後ろに急いで飛び退く。すると、春輝のいた場所にはバルトが立っていた。

 

 

「バルト!?なんでここに!?」

 

 

「“そいつ”が連れてきてくれたんだよ。」

 

 

「そいつ?……うお!?」

 

 

 背後から殺気を感じて避けると、そこには異形の怪物がいた。

 

 

「グルルルルッ!!」

 

 

「なんだ……こいつ、鵺か!?」

 

 

 その生き物は古代種の魔物“鵺”に似た融合生物であり、鋼鉄をも切り裂く黒い虎“魔彪”、

鋼糸(こうし)のような強度を持つ銀毛を持つ狼“銀毛狼”、鬼の双角と龍の翼と尻尾を持っている。

 

 

「ガルルルルルルッ!!」

 

 

「……殺れ。」

 

 

「ごああああああああっ!!!」

 

 

 鵺が春輝に向かって襲いかかる。牙と爪で春輝に襲い掛かり、建物を軽々と噛み砕き、切り裂き、その攻撃を春輝は避けるので手一杯であったが、何とか応戦しようとするも鵺の体毛は硬く、中々破ることが出来ない。

 

 

「ちぃっ!!硬いっ!!「余所見してて良いのか?」なっ!?うわっ!?」

 

 

 背後から迫っていたバルトの蹴りを寸前の所で避ける。しかし、足を鵺の尻尾で巻き取られ、動けずに倒れてしまい、そのまま踏みつけられてしまう。

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「グルルルルッ!!」

 

 

「このっ……!離せ!」

 

 

 鵺が牙を剥いて春輝に噛みつこうと口を開く。そして、牙を突き立てようとした……その時。

 

 

「撃雷(うちかがち)!!!」

 

 

「っ!!?」

 

 

 聞こえてきた透き通るような声と共に響く轟音と雷鳴、そして、鵺は自分に向かってきたその“一撃”を寸前の所で身を翻して避けると、現れた人影を睨み付け、バルトも警戒心を露にする。

 

 

「避けられたか。相当に手強い敵のようだね。」

 

 

「誰だ?」

 

 

「誰?」

 

 

 その人物は春輝の方を見ると、ゆっくりと手を差し伸ばした。

 

 

「キミが春輝だね。キミにとても会いたかった!」

 

 

「え?」

 

 

 着物から見えるスラッとした体とメリハリのある体、頭には角があり髪は白だが毛先は水色になっていてウェーブが掛かっている。整った顔立ちに琥珀色の瞳の“金棒”を持った“女性”が春輝に笑みを浮かべている。

 

 

「え?えっと、え?あの、ど、どちら様!?てか、女の人!?」

 

 

「ん?あははっ!ビックリした?いや~~ここまで来るのに迷い迷っちゃって!2人ともはぐれちゃって大変だったよ!それで、キミが春輝だよね?」

 

 

「え、あ、いや、その前に誰?!」

 

 

 春輝は混乱しながらも目の前の女性に尋ねる。

 

 

「ん??あぁ、ボク?これは失敬!!ボクは“鬼徹 真琴”!!兄貴の……鬼徹 暁冥の妹さ!春輝!!ボク、キミに会いたかったんだ!!!」

 

 

「ムギュッ!?」

 

 

 真琴は春輝を抱き締めると、豊満な谷間に春輝の顔が埋まる。

 

 

「ボク、キミを初めて見た時から何だかワクワクしてたんだ!話す機会もなかったから、どうしようかと思ったけど会えて嬉しいよ!でも、この国に来たら迷子になって、あちこち探してたら会えるなんて思わなかったよ~~!!」

 

 

「ん~~~~っ!!?ぷはっ!!あ、あの真琴さん?!「真琴で良いよ!ボクも春輝って呼ぶから。」いや、今それどころじゃ!!?」

 

 

 鵺とバルトが真琴と春輝に襲い掛かろうと飛び出した瞬間、真琴は己の金棒に冷気を纏わせ、大きく振り払う。

 

 

 

「馬幻刃(まほろば)!!!」

 

 

 

 その瞬間に辺り一体が凍り付いたのであった……。




鬼徹真琴のイメージ

ワンピースのヤマトです!


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