今回、春輝達に“不穏な影”が……。
礼導 晃達がヒクソスの幹部が1人であるフェイザーを倒した頃。ゆきかぜは兄の帰りを待っており、その側に凜子と弟の達郎、春輝の想い人の1人である櫛延 澄香、そして友人の藤堂 藤孝が以前にバスが停まった場所にて待っていた。
「お兄ちゃん……。」
「ゆきかぜさん、大丈夫!春輝くんなら必ず帰ってくるよ。」
「不知火おば様からも連絡は行ってる。鬼崎や芳廼も一緒だから大丈夫だ。」
「櫛延さん……。凜子先輩……。そう、ですよね。」
ゆきかぜは澄香と凜子の言葉に頷くゆきかぜを見て、複雑そうな表情になる達郎とそれを見てやれやれと肩を落とす藤孝。
春輝達が百愧龍宮の下で修行していた頃、彼ら彼女らも強くなるために、成長するために修行をし、凜子は刀華の下で、ゆきかぜ、達郎も芳陰の下で、藤高もそれぞれのやり方で自分達を高めて強くなっていった。
その中でエジプトの妖魔、ヒクソスが現れ、アサギ達は生徒達の自主防衛の為に待機を命じたが、一部の実力のある生徒達には戦闘待機命令をしていたのだ。
「それにしても……ヒクソスってのが日本に来るとな。」
「何かしらの目的はあったようだが、その目的は分かっていない上に数も不明らしい。我々としても警戒は怠らないようにしなければな。」
藤高と凜子がそんな話をしていると、1台のマイクロバスが停まり、そこから春輝、きらら、薫が降りてきて、ゆきかぜは顔を綻ばせて春輝に駆け寄った。
「お兄ちゃん!!」
「うおっ!ゆきかぜ、久しぶりだな。みんなも久しぶり!」
「お帰り春輝、鬼崎も。芳廼もありがとう。」
「ううん。私も良い修行が出来たよ。」
「おいおい、再会喜ぶ前に急いで学園に向かうぞ。ヒクソスってのがまた来るかもしれないからな。」
藤孝の言葉に一同は頷くと、学園に向かって走っていった……。
◆◆◆
春輝達が走って五車学園に向かいながら、春輝達は今の状況を整理していた。
「つまり、エジプトからヒクソスの幹部が来て、それを晃が倒した。んで、その死体は特殊班が回収したんだな?」
「そうだ。今学園には上忍クラスの方々が集まっている。実力の中忍の上クラスも向かうように言われているから、今後について話し合うのだろう。」
「敵が来た時に対応できるようにするためってのもあるんだろ。なんか噂だと、そのヒクソスってのはノマドとも睨み合うくらい仲は険悪らしい。」
「そうか。なら急いで学園に【春輝、下から何か来るぞ!】え!?」
九喇嘛にそう言われ、足を止めて地面に耳を当てる春輝。
その行動に全員が首を傾げて見ていた。
「春輝、どうした?急いで学園に「何か向かってきてる!かなり速い!!上に翔んで!!」なっ!!」
しかし、一同が上に翔ぶよりも速く、地面が盛り上がり、そこから太く大きな腕が地面から伸びてきて全員が四方八方に円を描くように距離を取ると、地中から巨大な人間らしきものが出てきた。
「見つ……けた……。対魔……忍……。」
「な、何だこいつ?ワニ……の被り物?」
「ていうか、デカっ!?」
その人物は男だったが、3メートルほどある上に大柄な筋肉質で、猫背になっている。
服は目元まで覆うアメミット型の兜に、上半身はエジプト文字が書かれた包帯が巻かれ、ズタボロの短パンを履いていて、手首と足首に枷を付けている。
その雰囲気から普通の者ではないと察知した一同は警戒していると、その男に春輝が問い掛けた。
「お前、何者だ?」
「オレ……ダンク……。ヒクソスの……幹部……。」
「ヒクソス……!?(幹部は1人だけじゃないのか!?まさか他にも来ているってことか!?)」
「オレ……お前達……殺す。」
ダンクがそういった瞬間、何処からか取り出した毬栗のような巨大な鉄球、モーニングスターを振り回して凜子に振り下ろす。
「ちいっ!!?」
凜子はモーニングスターを避けると、石切兼光を抜刀してダンクを一閃するが、ダンクの体に刃は触れていても、斬れてはいなかった。
「なに……?」
「!?(何だこの体、まるでゴムみたいだ!?)」
「女剣士……殺す……。」
「「先輩/姉さん!!?」」
「氷河期!!!」
ダンクの太い腕が凜子に振り下ろされる……まさにその瞬間、きららがダンクのみを氷付けにして動きを止め、凜子は難を逃れるとその場から離れた。
「すまない、きらら!」
「どういたしまして……!!?」
バッカァァァァァァァンッ!!
「さ、寒い……。氷、嫌い。」
「嘘、氷河期を破った!?」
「だったら……春輝、櫛延、合わせろ!!ROOM!!」
「了解!!」
「分かった!」
藤孝がROOMを発動して、春輝と共にダンクに迫っていくと、ダンクがモーニングスターを振り回そうとした瞬間、春輝がそれを止めて藤孝の刀、刀牙で狙いを定める。看護師が血管に注射をするように丁寧に落ち着いた動作であったが、的確に肩を狙っている。
「
「風遁・旋風刃!!」
「毛遁・キューティクルニードル!!」
ズバッ!!!
「っぐううぅぅぅっっ…………!!」
「ちぃっ!確かにゴムみたいな筋肉だな?」
「けど、皮膚さえ切れれば筋肉は何とか斬れる!」
「何とかここで倒そう!」
連携し、ダンクに傷を追わせる事が出来た。
しかし、ダンクはそんな彼らに対して静かに呟くように言った……。
「面倒くせぇ……本気、出すの……。」
久々の投稿です。
また夜辺りに投稿します。
ダンクのイメージ
ハガレンの怠惰のスロウス。