※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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春輝、強化のターン。


対ラムセス①

 ラムセスが再び五車を襲撃してきた。

 

 

 今度は確実に五車を滅ぼす気で来たらしく、キングスフィンクスと炎の魔神イフリートを召喚して学園へと向かっており、それを迎え撃つために負傷したアサギが魔族化の力を使って戦った。

 

 

 しかし、ラムセスは魔族化したアサギと同等の力を持っており、アサギも負傷していたという事もあり、アサギも倒されてしまった。

 

 

 さらに春輝以外の人柱力達も応戦したが、ラムセスの魔獣封印によって尾獣の力を封じられてしまい、苦戦を強いられてしまい、重傷を負わされていた。

 

 

「はぁ、はぁ……!?」

 

 

「アサギとやら、貴様も強かったぞ。だが蒸気を出す者、マグマを操る者、砂を操る者、雷を自在に操る愉快な者……数多の粒が揃っている。我が王の配下に欲しいくらいだ。」

 

 

「それは、お褒めに預かり光栄だわ。」

 

 

「だが、貴様とその配下「配下じゃないわ!大切な生徒と仲間よ。」……何でも良い。まぁ、俺としては狩り損ねた獲物を狩りに来たのだ。あのハルキとかいうのは逃げたのか?」

 

 

 それを聞いて一番に叫んだ者がいた……妹のゆきかぜだった。

 

 

「ふざけんな!!!この腐れ魔族!!お兄ちゃんが逃げる!?お兄ちゃんはね、確かに女には滅法奥手だけど、戦いだったら逃げたりしないのよ!!!あんたみたいな奴、お兄ちゃんが本気になったら倒せるんだから!!!」

 

 

 ゆきかぜの叫びにラムセスは感心したように頷き、ゆきかぜにゆっくりと歩み寄ると彼女の首を掴んで持ち上げる。

 

 

「がっ……!!?かはっ………!?こ、の……離、しなさい、よ……!?」

 

 

「きー!きー!きー!きー!とよく喚く小娘だ。生憎と貴様のような小娘は好かなくてな?勢い余って殺しかねん。まぁ、1人死んだところで何の変わりも有るまい。」ぐぐぐっ!

 

 

「「「「ゆきかぜ/ちゃん!!?」」」」

 

 

「がはっ……!?お兄……ちゃ、ん…………助け…………………」

 

 

「呼んだところで来ないだろうさ。逃げたであろう奴など「雷遁、爆雷!!」『ゴオオオオオオオオオオッ!!』ぐあああああああっ!!?」

 

 

 空から降ってきた巨大な雷がラムセスに当たり、ラムセスはゆきかぜから手を離すと、空からやって来た春輝が落ちそうになった妹を抱えて距離を取る。

 

 

「「「「水城/春輝/くん!!?」」」」

 

 

「遅くなった。かなり全速力で来たんだが……『ぐっ』……ゆきかぜ?」

 

 

「ばか…………ばかっ!ばか兄貴……!遅いよ……!」

 

 

「ごめん……。」

 

 

 泣きながら震える ゆきかぜに春輝は目を瞑ると、彼女の頭に手を置いて謝ると、ゆきかぜをその場に座らせると春輝はラムセスの方を見る。そのラムセスは春輝から受けた爆雷が効いているのか僅かに体が痺れているようだが、気にした様子はない。

 

 

 それどころか目の前にいる春輝を、油断することなくしっかりと見据えている。

 

 

「……逃げずによく来たな?わざわざ殺されに来るとは、妙な小僧だ。しかし勝算があるとでも?貴様の術では俺は殺せん。それに貴様の“奥の手”も封じている。どうやって勝つというのだ?」

 

 

「やるだけやるさ。そんで死んだらそれまでだ。」

 

 

「どうやら貴様は“馬鹿”のようだ。だが、その馬鹿さ加減に敬意を表して、俺のみが相手をしよう。……戻れ。」

 

 

 ラムセスはキングスフィンクスとイフリート、スカラベ達を戻すとロングソードを構えると、春輝も気合いを入れ直して構えると、水遁で作った輪に手を入れると、そこから一振りの太刀を取り出した。

 

 

「それは?」

 

 

「俺の得物の一つだ。今はこの刀、白鰐しかなくてな。」

 

 

「ほう?面白い。そんなモノ(太刀)で我とやり合うつもりとは……まぁいい、行くぞ。」

 

 

 そういうと春輝は太刀“白鰐”を構えると、ラムセスも睨み合い、そして……。

 

 

「はぁ!」

 

 

「ふっ!!」

 

 

 2人の刃がぶつかり合い、火花が散り鍔迫り合いになるがラムセスは春輝は春輝を吹き飛ばすも、春輝は空中で体勢を立て直してすぐに技を放つ。

 

 

「水面斬り!!」ざんッ!!

 

 

「この程度!!」ガキンッ!!ばっ!!

 

 

「なら、滝壺!!」ドオオオオオオッ!

 

 

「ふっ!!」ばっ!!

 

 

 水面斬り、滝壺と連発するも全て避けられてしまったが、ラムセスが飛んだ瞬間に春輝は脚に全ての力を込めて、突き技を放つ。

 

 

「雫波紋突き!」

 

 

「速いが、まだまだ!“水纏い”!」ざああああっ!!

 

 

「くっ!?水車!!」

 

 

 ラムセスのロングソードから放たれた水の斬撃を春輝は水車で相殺し、そのまま斬り伏せようとしたが、それすらも避けられてしまう。春輝は肩で荒く呼吸していたが、即座に乱れた呼吸を立て直す。

 

 

 するとラムセスは首を鳴らして、剣を振ると春輝を見据えながらいった。

 

 

「貴様、相当鍛練を積んだようだな?だが、貴様は気付いていないようだな?」

 

 

「何が言いたい?」

 

 

「分からないか?我から見れば貴様の長所(・・・・・)を貴様自身が殺している(・・・・・・・・・・)ようにしか見えん。そんな型に嵌まった技で我を倒せるか?」

 

 

「型に嵌まった、技……?(型に嵌まった技って、呼吸の技は型であって、そういう技なのに、何が俺を俺を殺してるんだ?!あぁ、もう訳わかんねぇよ!!!)」

 

 

「春輝、相手の言葉に惑わされるな!?」

 

 

「っ!?」

 

 

「貴様となら本気の勝負が出来たであろうが……残念だ。」

 

 

 凜子の言葉に気を持ち直した春輝がラムセスを見ると、すでに懐に入っていたラムセスは刃を首に向かって振っており、春輝はその間、動くことが出来ずにいた……。

 

 

◆◆◆

 

 

春輝Side

 

 

「あれ?ここは、夢の中の?」

 

 

 俺は再び夢の中の空間に立っていた。しかも、俺の目の前には黒い布地の巻物が浮いており、ゆっくりと手を伸ばして、手に取るとその巻物には触れることが出来た。

 

 

 開いてみると、そこには俺宛なのかソウマさんからのメッセージらしきものが書かれていた。

 

 

 

☆春輝へ☆

 

 今俺は手が離せない事情でその世界から離れている為に、この巻物に君へのメッセージを書き残しておく。

 

 君は真面目で純粋な分、忍者という物とそれに合わせて能力を使おうとしている点が見受けられたし、尾獣……九喇嘛達にも肯定的だが、そんな型に填まった技とか動きはしなくて良いし、白嶺から教わった技も真面目に使わなくて良い。

 

 ただ君は“自由かつ自然体”でやればいい。

 

 

 

「ソウマさん……。」

 

 

 ソウマさんからのメッセージに頭を下げて、最後の方を見ると、そこにはある形態への変化の印が結ばれていた。

 

 

「え?なんだこれ……怒濤、水天……?」

 

 

 その瞬間に巻物が光った……。

 

 

◆◆◆

 

 

ドドドドドドドドドッ!!!

 

 

「「「「っ!!?」」」」

 

 

「なんだ!!?」

 

 

 春輝の体が光り、さらに巨大な水の渦が彼を包んだ事でラムセスは吹き飛ばされた。

 

 

 皆も突然の事に驚いており、水の渦が弾け跳ぶとそこには、青いオーラを放ちながら立っている春輝がいた……。




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