一部技変えました。
春輝VS翔馬、藤孝VS時松、真VS緑朗、そして達郎VS廉太郎……春輝達が獅子堂の4人と戦う中、その様子をゆきかぜ達は天井になるディスプレイから不安げに見ていた。
春輝は怒濤水天と九喇嘛のチャクラを合わせた状態で翔馬と肉弾戦で戦い……。
藤孝は空間忍術、刀術で時松は拳で打ち合い……。
真は緑朗がストローを通して放ってくる暴風を、守鶴の楯で防ぎ……。
達郎は廉太郎の産み出した蟲達に苦戦を強いられていた……。
「お兄ちゃん、みんな……。」
「獅子堂の一族、確かに全員が相当な実力者だな。武や肉体だけではなく、敵から一瞬たりとも目を離そうとしない。彼らは私たちよりも遥かに強い。」
「そうね。確かに強いわ……春輝や芳陰はともかく、藤堂と達郎は苦戦してるわね。かなりの実力よ。」
「真様……!頑張って……!」
ゆきかぜ、凜子、きらら、かなめが食い入るように見る中、隣に凪とスウ、そして同性の自分達でも見惚れてしまう美しい2人のブロンドの女性がいた。
1人は青いドレスにマントを羽織り、ティアラを着けており、もう1人は黒い角の様な飾りと鍛え上げられた肉体美が特徴の女性であった。
「一緒に見ても構わないか?」
「は、はい。えっと……。」
「これはすまない。私はクリスティーナ・エインズワース。イギリス出身の魔物ハンターだ。そしてこちらが友人のエリザベス・アルドリッジ。同じ魔物ハンターだ。」
「お初にお目にかかりますわね。エリザベス・アルドリッジです。以後お見知りおきを。」
丁寧に挨拶をされると4人も頭を下げるが、同時に凜子ときらら、かなめはクリスティーナとエリザベスから感じられ、その底知れない強さを感じ取り、思わず手に力が入ってしまう。
そんな中、フィールドの一画で闘っていた達郎と廉太郎が写っていたが、達郎はボロボロになって倒れていた。
「「達郎!?」」
◆◆◆
「はぁ、はぁ……!?くっ……!?」
「ふふふっ♪ずいぶん粘るねぇ?けどまぁ、下忍レベルではそこそこ、と言った所かな。」
「ナメ、ないでください!影分身の術!!」ダッ!!
「ほう?影分身使えるんだ。基礎は出来てるんだね?」
「それに手裏剣影分身の術+烈風掌!」
達郎が春輝から幼い頃に教わった術を放つ。
無数の風の勢いに乗った手裏剣が廉太郎に迫るが、廉太郎は口から再び蟲の大群を産み出して壁として攻撃を防ぐのを見て、達郎は怯んでしまう。
「なっ!?そん「攻撃が利かないからって緩まない。」がはっ!?」
達郎の背後に移動していた廉太郎が当て身をすると、達郎は気絶して倒れてしまい、影分身も消えてしまう。
「筋は良いけど、他3人に比べたらレベルが低いな。まぁ今後の成長次第って所かな。」
「達郎!?」
凜子が気絶している達郎に駆け寄ると眠っている事に安堵するが、やり過ぎだとばかりに廉太郎を睨むが、廉太郎は何処吹く風であった。
「お前の弟、筋は良いけど鍛え方が温い。もう少し厳しめが良いんじゃない?」
それだけ言うと廉太郎は去っていき、凜子も達郎を連れてフィールドを離れた……。
◆◆◆
そんな中、達郎が気絶した頃。真と緑朗が闘っている場面が写っていた。
真は砂で緑朗のブレスガンを防ぎながら、連弾砂時雨を連発して緑朗へと攻撃していくが緑朗はそれを容易く避けていき、逆にブレスガンを連発するブレスマシンガンを真へと放っていく。
「ブブブブブブブッ!!」
「連弾砂時雨!」ドドドドドドドドドドッ!
「っと!利かねぇよ!!ブレスバズーカ!!」ゴオオオオオオオオォォォォォォォォッ!!
「っ!」
迫ってくる暴風を砂で防ぐが、その砂の壁も散り散りになるが真は暴風が直撃する前に避ける事が出来たが、それを見た緑朗が真を挑発する。
「おいおい、さっきから逃げるだけなのか?噂の鬼影の孫がこの程度かよ。」
「……“この程度”?ずいぶんとナメきってるな。そちらこそ本気で来たらどうだ?先程からちまちまと攻撃するだけではないか。」
「はぁ~?言ってくれるじゃねぇか!!それじゃあとっととトドメ差してやるよ!!スウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ……!!ブレスミサイル!!!!!」ゴオオオオオオオオォォォォォォォォッ!!
「風遁、空砂防壁!」ドドドドドドドドドドッ!
巨大な風の暴力を風で操った砂の防壁で防ぐ真。しかし、その暴風の威力は真の作った防壁を容易く打ち破り、真を吹き飛ばしてしまった。
「おいおい、なんだよ。あれだけ言っといて吹っ飛ぶのか?大したこと……うお!?お!?」
突然視界が反転し戸惑う緑朗。そして、倒されると視界には何故か真がおり、砂で体を拘束されていた。
「あり?何でいるの?吹っ飛んだはずじゃ……?」
「精巧に作られてたから分からなかったか。俺の砂分身は。」
「はぁ!?」
真の言葉に驚いて吹っ飛んだ彼の方を見ると、そこにはサラサラっと落ちていく砂の真がおり、それを見た緑朗は驚愕する。
空砂防壁を作った際に真は砂の中に潜んで緑朗の近くまで移動し、緑朗に気付かれないように足下に砂の拘束を作って、自分は砂の小山の中に守鶴の力で潜んでいたのだ。
「マジかよ。こんなことまで出来るなんて……。砂爆の真、ナメてたぜ。」
「いや、こちらこそ気づかれるのではとひやひやしていた。獅子堂の名は伊達ではないな。」
【っしゃあぁぁぁ!ざまぁ見やがれ蚊野郎!俺と真が組めば敗けねえんだよ!!】
内心でそう言う守鶴に真は苦笑するのであった……。
◆◆◆
そして、残り2組の内、藤孝と時松の組は藤孝が肩で息をしており、刀牙は若干刃溢れしていたが、時松はただ腕を組んで立っているだけであった。
藤孝は刀術でいくら攻めても時松はそれを片手で往なしてしまうため、転ばされたり、頑強な時松の肉体を刀牙で攻撃する度に刃溢れしてしまうのだ。
「はぁ、はぁ……!?」
「どうした藤堂。もう終わりか?」
「まだまだ!ROOM!シャンブルズ!」
時松に投げた小石と藤孝の位置が入れ替わると、時松の首に向かって刀牙を振るうがその一閃は容易に避けられてしまう。しかし、藤孝は近づくのを狙っていた。
「カウンターショック!」バリッ!!
時松の心臓に両手の親指を押し付けるようにして触れ、一瞬で時松の体を黒こげにしてしまう程の強力な電撃を与えた藤孝。
しかし、時松には効いておらず逆に重い一撃を受けてしまう。
「がはっ!!?……かは……!はぁ、はぁ……あ~~!くそっ!これ以上、攻め手が浮かび、ません!ていうか、先生強すぎ!」
「当たり前だ。容易く越えられる壁な訳が無かろう……。しかし藤堂、お前の技は惜しいな。極めればいい線まで行くぞ。」
「ありがとうございます。」
倒れていた藤孝を起こすと、遠くで地鳴りが響き、全員がその方向を見てみると……そこには拳をぶつけ合ったまま互いを見ている春輝と翔馬がいた……。
◆◆◆
互いに拳をぶつけ合ったまま一歩も退かない春輝と翔馬。
青いオーラと黄金の気がバチバチッとぶつかり合い火花が散る。しかし、春輝と翔馬の2人は互いに笑っていた。
「「行くぜ!」」
春輝と翔馬は互いに距離を取ると突きや蹴り、手刀や膝蹴りなどの応酬が始まるが互いに相手のみに集中しており、次の手を思考しながら防いでいた。
そんな中で均衡を破ったのは……翔馬であった。
「はぁ!!」
「くっ!?」
翔馬の膝蹴りが春輝の腹に当たる。しかし春輝も倒れながら翔馬に回し蹴りを放って後ろへと退かせて、倒れる寸前に春輝も受け身を取る。
「…………あれ?」
すると、蹴りを防いだ翔馬であったが何故か体に力が入らず、脱力したように膝を付いたのだ。
「(何だ今の感覚?筋肉が弛緩した……?っ……力が入らない。)」
「?(翔馬の様子が変だ。それに今の
春輝は自分の体に走った違和感の正体が分かっておらず首を傾げていたが、春輝自身が気付いていない。
春輝の体を纏う青いオーラが僅かに
「(そろそろ終わらせるか。思った以上に力の消耗が激しい……。九喇嘛!!)」
【はっ!ありったけ持っていけ!】
「さぁ見せてみろ!春輝!お前の本気を!」
◆◆◆
春輝Side
九喇嘛から残ったチャクラを貰い、怒濤水天を出来るだけ扱えるように制御する。
そして、以前に宗一郎さんとの修行の中で言われた『型みたいなのを、何故やっているのか?』という事……。
俺は今まで自分の技ではなく、様々なアニメやら漫画やらの技を真似ていた。既にある技を使えば強くなれると思った。それに“原作”も壊さないと……。
だけど、今更ながら理解した……もう俺がいる時点で“原作”だとか“作品”なんて無いんだ。ここは俺のいる世界。だから……俺だけの技を使う。
「(使うのは水……なら。柔らかく、形を変える!)」
「行くぜ……!獅子堂流体術“
「(相手の力を受け止めて、流し返す!)水遁柔術“逆波”!」
翔馬の打ってきた技、万葉閃柳を腕で受けながらもその力を反転させてから、そのまま背負い投げの要領で翔馬を投げ飛ばし、地面に叩き付ける。
「~~……げはっ!?」
「翔馬、俺の勝ち……だよな?」
「あぁ、お前の勝ちだよ。つうか、痛い……。」
翔馬を倒し、起こした後。ゆっくりと怒濤水天を解除すると体の痛みが沸き上がる。
どうやらまだ慣れないらしいな……。
「痛てて……。大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫。「お!ちょうど終わったか!」ん?」
こちらに歩いてきたのは以前に修行をつけてくれた獅子堂 宗一郎さんと奥さんの奈々華さんだった。
すると、他のみんなもこちらに集まってきた。けど、達郎くんはおらず恐らく凜子達の所だろうな。
「さてと、んじゃあ丁度夕方だ。晩飯にするぞ!!今日は歓迎会も含めてご馳走だ!」
宗一郎さん、すごい楽しそうだなぁ……。
長くなりました。
コメント、御指摘等待ってます!
次回、女子編。