※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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休んでからの~……女子模擬戦行きます!




短いです(戦闘が。)


歓迎会と女子模擬戦

「さぁ、腹一杯食ってくれ!」

 

 

 宗一郎がそう言って春輝達にそう言うが、春輝達の前には豪勢すぎるご馳走が並んでおり、獅子堂の面々は美味しそうに味わいながら食べているが、春輝達はその豪勢さに少し驚いていた。

 

 

「凄っ……。」

 

 

「これは、確かに壮観だな。」

 

 

「食って良いのか、迷うな。」

 

 

 豪勢すぎるご馳走に戦く春輝達だが、ゆきかぜは美味しそうに食べており、春輝は食べようか悩んでいた。

 

 

 因みに達郎は怪我が酷かったらしく医務室で凜子と一緒にいる。

 

 

 そんな中、廉太郎が天ぷらを食べながら話し掛ける。

 

 

「何してるの?体動かした後は食った方がいいよ。あむっ……!」

 

 

「そうそう!あ、食わねぇなら貰って「緑郎、行儀悪いぞ。」ちっ!分かってるよ!」

 

 

「お兄ちゃん!凄く美味しいよ!食べた方がいいって!あむっ……!」

 

 

 楽しげに食事をする面々に春輝達も苦笑し、箸を取って手を合わせる。

 

 

「頂きます。」

 

 

「……食べるか。」

 

 

「そうだな。」

 

 

「真様、このお刺身美味しい。」

 

 

「ご飯も!もちもちしてて美味しい!」

 

 

 獅子堂から出された料理の味に春輝達は舌鼓している中、ゆきかぜは宗一郎を一瞥して少し考えた後席を立ち彼の下へ行く。

 

 

「あの食事中なんですけど、少しいいでしょうか?」

 

 

「うん?なんだい、春輝のい「ゆきかぜでいいです」なんだ、ゆきかぜ?」

 

 

「先月のヒクソス首領アシュラフの討伐メンバーに何で宗一郎さんや獅子堂の人達が選ばれなかったんですか?」

 

 

和やかだった空気が若干固まり皆の視線がゆきかぜに注がれる。

 

 

「っ!?ゆきかぜ!?」

 

 

 食事の中に尋ねることではないだろうと春輝はゆきかぜを止めようとするが、ゆきかぜはそれを敢えて無視をする。ヒクソスの戦いが終わった後ゆきかぜは五車の最強戦力がなぜ討伐メンバーに選ばれなかったのか不思議に思っていたのだ。

 

 

 そして先に行われた男子組による模擬戦を見て増々その思いが強くなり、非礼を承知で宗一郎に質問をしたのであった。

 

 

 宗一郎は特に気分を害した様でなく困った表情でその質問に答えようとしたが……。

 

 

「その質問には私が答えよう、あの討伐メンバーの選定には私も関わっているから宗一郎が答えるより納得がいくだろう。」

 

 

 宗一郎に代わり時松が答える。

 

 

「いいのかい?時松さん。」

 

 

「ああ、構わない。私もあのメンバーに関して思う所があるからな。」

 

 

 そう言いつつ時松はアシュラフ討伐隊メンバーの選定に関する内幕を語り始める。

 

 

「実は討伐部隊は“四班”ではなく本当だったら“五班”にするつもりだったのだ。」

 

 

「五班編成ですか?」

 

 

「そうだ、最後の班はただの班ではなく、宗一郎を隊長にして獅子堂と芳陰の中から厳選した人員で構成された最精鋭の班なのだ。」

 

 

「「「「「「「最精鋭の班!?」」」」」」」

 

 

 編成されるはずだった幻の班のことを知り驚く春輝達。

 

 

「……本来だったらこの五班でアシュラフの討伐に向かう予定だったのだが、“横やり”が入ってあの中途半端な編成になってしまったのだ。」

 

 

「横やり、ですか?それは一体?」

 

 

「……引退していた各一族のご隠居様達だ。どこで討伐メンバーの編成のことを聞いたのか分からんが、彼らが五車の護りが手薄になると言ってこの編成に猛反対をしてな、彼らと議論を重ねた結果、アサギが後発隊を率いるという形で納得してもらったのだ。」

 

 

 それを聞いた討伐参加組は老人達に嫌悪感を抱いてしまった。敵の首領を討伐するのに戦力の出し惜しみはアシュラフと戦った春輝達からしてみれば、老人達がやったことは利敵行為と大して変わらないからだ。

 

 

「……だからと言って彼らを蔑んではいかんぞ。ラムセスが召喚した魔獣軍団で五車の戦力は大きく低下していたことは事実だったのだ。その状況をチャンスと見た”ふうま”と”葉取一派”が攻め込んで来る可能性も否定できなかったからな、決して老人達の主張も間違いではない。」

 

 

 時松はそう言い春輝達を諫める。

 

 

 老人達の横やりで戦力が減らされアシュラフという最強の敵と戦い死にかけたのだ。老人達に嫌悪感や侮蔑感を抱くのは当然の理だ。だが未だ動向が不明なふうま一族と葉取一派のことを考えれば獅子堂や芳陰を五車の護り就かせたのは当然のことなのかもしれない。作戦に参加組、不参加組のどちらも複雑な顔をしたが。

 

 

「なに、今回は老人達の言い分を聞いたが、次にもし同じことがあっても突っぱねるから安心しなさい。」

 

 

 時松の力強い言葉に安心する春輝達。

 

 

「そういう訳だ。決して宗一郎を、獅子堂を特別扱いして討伐メンバーに入れなかったわけではないのだ、ゆきかぜちゃん……不安にさせて済まなかったな。」

 

 

 そう言いゆきかぜに謝罪する時松に、ゆきかぜは慌てて止めた。

 

 

「せ、先生!頭を上げてください。別に私は攻めているわけではありません!!……ただ、あの時に宗一郎さん達が居れば、お兄ちゃん達が無事だったと思ったのでつい。」

 

 

 ゆきかぜは慌てて決して攻めているわけでは無いと弁明する。

 

 

「そう言ってもらえるとこちらも助かる。」

 

 

「よし!これでこの話は終わりだな。改めて飯にしよう!!」

 

 

 今まで黙っていた宗一郎が口を開き宣言したことで食事を再開する。

 

 

 春輝達は獅子堂の面々と共に食事を楽しみ、その後は獅子堂の屋敷の中にある温泉に浸かる事になった。

 

 

「凜子、弟くん大丈夫なの?」

 

 

「あぁ、的確な処置のお陰で今は眠っている。」

 

 

「そ、良かった。って、かなめ?どこ行くの?」

 

 

「?真様とお風呂「ここは他人様の家なんだから止めなさいって!」そう?いつも一緒にだけど。」

 

 

 さらっととんでもない事を言い放つ かなめに凜子ときららは頭を抱える。その間、ゆきかぜは何故か自分の胸を見ながら深い溜め息を吐いたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 翌日、朝食を終えた一同は凜子達がスーツに着替えて模擬戦を行うこととなったのだが……その相手は、獅子堂 宗一郎の隠れ側室の1人である、エリザベス・アルドリッジ、ただ1人であった。

 

 

「どういうことだ?他にはいないのか?」

 

 

「何であの人1人だけなんですかね?」

 

 

「そんなのこっちが聞きたいわよ。」

 

 

「……。」

 

 

 凜子、ゆきかぜ、きらら、かなめが疑問に思う中、エリザベスだけは剣を地面に差して佇んでいた。

 

 

 その様子を見ていた春輝達も意味を理解しきれなかった。

 

 

「あの人、1人?どういうことだ、凜子達だってかなり強いんだぞ?」

 

 

「相応の実力者、ということだろうな。でなければ1人など有り得ん。」

 

 

「てことは、あの人も強いのか?」

 

 

「そう、なんでしょうね。」

 

 

 

 

「エリザベスは強いぜ?」

 

 

 

 

 春輝達が疑問を抱いていると、後ろには宗一郎と時松、翔馬がおり、目の前の平原フィールドに立つ長いウェーブの掛かった金髪の女性、エリザベス・アルドリッジを見ていた。

 

 

「エリザベスさんかぁ。これはすぐに終わりそうですね。」

 

 

「エリザベス?あの人の名前か?」

 

 

「あぁ、春輝達知らないか。あの人は“エリザベス・アルドリッジ”。イギリスの名門貴族出身の魔物ハンターで、対魔忍の外部協力者。宗一郎様の隠れ側室の1人だ。凪達とも仲が良くてな、修行や海外に行った時のための日常マナーやテーブルマナーなどをレクチャーしてくれるんだ。」

 

 

「何か肩書きが多くてよく分からんが……。それでも強いってことが何となく分かったけど、どれくらい強いんだ?」

 

 

「エリザベスか?そうだなぁ……。五車だと紫先輩(・・・)より強いぞ。」

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

 宗一郎のその言葉に4人は驚くが、それと同時に模擬戦が始まった……。

 

 

◆◆◆

 

 

「行くわよ!きらら!!」

 

 

「オッケー!!はぁ!!凍拳!!」

 

 

 ゆきかぜが雷の弾丸をエリザベスに向かって放ち、きららが自身の手に氷を纏った拳でエリザベスに殴り掛かるが、エリザベスは攻撃の全てを軽く避けると、きららの攻撃を自身の武器であるオリハルコン製のロングソードを使って防ぐ。

 

 

「はぁ!!」

 

 

 そんな中、凜子が空遁で間合いを一気に詰めて居合いを放つが、それもロングソードで防がれ、弾かれるが かなめの砂遁の砂で目潰しをして、きららが一気に“近付く”。

 

 

「氷遁……!氷河期!!」

 

 

パキーーーーンッ!!

 

 

 エリザベスは完全に凍り付いてしまい、動きが完全に封じ込められる。それを確認した きららは跳躍して凜子達の場所に戻る。

 

 

「どう?」

 

 

「カッチカチに凍ってるわ。多分終わったと思うけど?」

 

 

 その時、凍っている筈のエリザベスの体から“シュウウゥゥゥッ!”という音が聞こえてきており、凍結した体が元に戻ったのだ。

 

 

 それを見て凜子達は驚くがエリザベスは首を廻して、凜子達を見るとその視線に4人は冷や汗をかきながら臨戦体勢を取る。

 

 

「油断するな……。強いぞ。」

 

 

「良い目です。相手を油断なく見るその目、評価出来ますよ。それに先程の連携、中々良かったです。その目に敬意を評し、全力でお相手いたします。」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

 

 

 

「「「「っ!!?」」」」

 

 

 危険を予測した4人の中で、きららが部厚い氷の壁を造って攻撃に備える。が、エリザベスは静かにロングソードを振り上げると、その一撃を放った。

 

 

「ホーリー……バーーーーーンッ!!!」

 

 

ゴオオォォォォォォッ!!バッガアアアァァァァァンッ!!!

 

 

「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」

 

 

 強大な白いエネルギー、それは部厚い氷の壁を容易く破壊して4人を吹き飛ばしていく。破壊された氷の壁は大きく抉られており、さらにその部分は溶けていて、まるで太陽光で溶かされたような跡があった。

 

 

「きらら!?ゆきかぜ!?凜子!?」

 

 

「凜子姉さん!!?」

 

 

「かなめ……!」

 

 

 春輝と達郎、真が吹き飛ばされた4人に近付くと、幸い4人は掠り傷で済んでいたが、力を見ていた藤孝が

 

 

「何だ今の?光……いや、炎か?」

 

 

「あれか?あれは“ホーリー・パワー・フレイム”。聖なる力を宿した炎で、日本では“浄化の炎”と言われてな。低級魔族クラスだと近くによるだけでも消滅するし、魔に属する存在には絶大な効果を発揮するんだ。あの力は俺の側室の1人、クリスティーナと同系統の力だが……エリザベスの力には炎の属性が付いているんだ。」

 

 

「……上原先輩といい、あのエリザベスって人といい、獅子堂家(あんたら)の関係者や一族はブッ飛んでるのが多すぎる。」

 

 

「はははっ!そうかそうか!よく言われるぜ!」

 

 

 藤孝の言葉に宗一郎は快活に笑って返す。

 

 

 そんな中で時松は、フィールドの方を見ていた。

 

 

「だが……あの鬼崎の氷、凄まじいのは確かだ。アルドリッジのホーリー・バーンは氷など容易く溶かしてしまう。だが、あの氷の壁は形を残している。相当に鍛練されているということだ。今回の生徒の中には、我々獅子堂を追い越す者もいるやも知れんぞ?宗一郎、翔馬。」

 

 

「本当ですか!?それは楽しみだ!」

 

 

「そうですね。」

 

 

 その後も修行が続き、春輝達は訓練を続けながら仲間達と楽しんだが、時間の流れは速いモノであり、春輝達は3日目の夕方には帰ることとなった。

 

 

「3日間お世話になりました!楽しかったです!」

 

 

「確かに中々為になる時間だったな。」

 

 

「おう!また遊びに来てくれよ?待ってるからな。」

 

 

「春輝。」

 

 

 翔馬が春輝の前に立つと、手を伸ばしてきた。春輝がその手を取ると翔馬は握手してきた。

 

 

「今回はお前に敗けたけど。次はお前に勝つ。その為に俺はもっと強くなる。」

 

 

「っ……!俺もだ!もっともっと修行して強くなって、母さんや父さんみたいな忍になる!」

 

 

 その後、春輝達は家へと帰っていくのであった。

 

 

 

 しかし、まだ春輝は知らなかった。

 

 

 

 彼を狙う人物がいるということを……。




次回エロ(予定)です。

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