春輝Side
俺が対魔忍という世界に転生してから大体4年の年月が流れ、4歳になったがその中で様々な情報が収集が出来て、その中で分かっている事をまとめて見た。
1.この世界には"妖魔"と呼ばれる物がおり、初めはその妖魔達との争いが絶えなかったが、今では互い過剰に干渉しない"相互不干渉"の契りというのが結ばれている。
2.その"相互不干渉"の契りの結ばれている中で、妖魔と結託した組織的犯罪が横行していて警察も腐っているらしい。
3.そういった者達と戦う為に、そう言った者達を育てるための組織があり、それが“対魔忍”という組織らしく、他にも米連などの組織もあるらしいというのを、白嶺さんから聞いた。
まぁ他にも色々とあるが、赤ん坊に転生した時は本当に驚いたが4歳になってからは身体が馴染んできたのか、自由に動かし、喋れるようにもなったので身体を鳴らすために駆け回ったりもして、今では6歳。歩けるって素晴らしい!
「(けど、改めて思ったのはオムツとかから解放された事が嬉しかった。いや切実に……。)」
ちなみにこの世界での、俺も名前が変わっていて三雲春輝から、“水城 春輝”という名前に変わっており、新しい両親もいて、共に幸せに暮らしている。
両親はとても優しくて明るいとても楽しい両親だが、父こと“水城 優作”は長い事仕事で家を開けている為に、ほとんど会った事がない。だけど、家に帰ってきた時には沢山遊んでくれる。
母の名は"水城 不知火"。母も炊事、洗濯、家事を完璧にこなすスーパー主婦だ、そして美人というおまけつき、自慢のお母さんだ。実はこっちの世界に来て初恋の相手が母ということだから恥ずかしい。
「おかあさん。おとうさん、まだおしごと?」
「えぇ、大丈夫。必ず帰ってくるわ。だからもう寝なさい。」
布団に入れてくれてる母がキスをしてくれて、隣ではスヤスヤと眠る幼い妹の"ゆきかぜ"の頭を撫でて部屋を出ていく。
母は強い人だ。父は何の仕事をしているか知らないが、家を長い事明けている。辛いはずなのに俺や妹を守ってくれている。
正直何もできない自分が憎い。出来ても買い物の手伝いくらいだ。
『そんな風に思うことがあるかな?』
「(白嶺さん!?)」
頭の中に聞こえてきた白嶺さんの声に驚きながらも、お風呂に入っている母には気付かれなかった。
「(びっくりしたぁ……いきなり連絡してくるなんて。)」
『いや。実はアナタに大切な話があってね。アナタには色々制限を掛けていたのを忘れてて、けど、その調子なら解除しても良さそうだ。』
「(どういう事ですか?)」
『明日から修行が出来るようにしたという事だ。鍛えた分だけ強くなれるよ。』
「(修行が可能か。なら筋トレや色々出来そうだな。それなら明日から鍛え始めるか。)」
そう決意すると、俺は眠りに着いた……。
◆◆◆
翌日、春輝は朝早く起きて早速身体を動かす事にした。
身体を動かすといっても、取り敢えず木登りや走り回ったりなどしつつ、あとは木の枝などを使って剣に見立てて素振りなどをしていくが、体は4歳とは思えないほどによく動き、伸び伸びと体を動かせた。
「ふぅ……こんなところかな。ん?」
すると、突然周囲の様子が変わって"何か光のような物"が辺りを包み込み、まるでここだけ空間が歪んだように感じる。
「これは、いったい何が?」
その時、後ろからガサガサと音がして振り返ると、そこにはボサボサした髪と丸い瓶底メガネをした女の人がいた。
「ようやく着いたよ。ん?あぁ、貴方が春輝くん、だよね?」
「そ、そうですけど、あなたは?」
「改めましてこんにちわ。あたしが白嶺だよ。
貴方をこの世界に転生させた者で、貴方を鍛えに来たの。……ふぁ~ぁ、眠い…お風呂入って寝たい。」
欠伸をしながら気怠げな様子を隠そうともしない白嶺さん、すると、俺にゆっくりと近付いてきて胸の辺りに手を当てると、手で円を描くように回す。
すると、俺の中で何かが溢れるのを感じた。
「これは……?」
「アナタの中に忍術の元になる力"チャクラ"と、妖怪とか魔物を殺せる力"対魔因子"を覚醒させたわ。チャクラの量は、まぁ“尾獣”がいないから少ないけど、それでも多めに目覚めさせたから。」
「っ!あの、それって鍛えれば遁術とかも出来るって事ですか!?」
「まぁね、一応今は修行すればある程度の忍術や技が使えるようになるよ。あと、サービスをしておいたからね。あ、あとこの紙を渡しておくよ。」
そう言って白嶺さんはカカシがナルトに渡したチャクラの属性に感応する紙を5枚ほど渡して、白嶺さんは消えてしまった。
「(初期のNARUTOみたいな感じか。もうすぐ日も暮れるし、帰るか。)」
◆◆◆
翌日、俺は早速修行を始めた。
初めは"
「マジか……はは…。」
最初はヘロヘロなのが出て、明らかに分身と言えなさそうな弱そうなのが多かったが、それでも修行を繰り返して、10日目でやっとまともな分身が1体出来るようになった。
それから要領を掴んだ事で大体5体ほど出来るようになると、そこからは"ナルト"と"
「確か火なら燃えて、水なら濡れて、風なら切れて、土なら崩れて、雷なら皺が寄るんだったな。」
チャクラを紙に流すと、紙はスパッと切れていた。つまり……。
「風遁……!!基本属性の一つ!攻撃力のある属性だ!!やった……!!頑張るぞ~!!」
風遁、
その後、俺は風遁の修行をしながら影分身を使った修行を並行して行い、そしてその中で新しく感応紙を使って調べると、火、水、雷、土の全ての反応が出たのだ。
「これってつまり基本属性は使えるって事か……。
つまり修行をやっていけば、血継限界も使えるようになるって事だな!」
それから家族と過ごしながら忍術、体術、幻術の修行をやりながら、俺はナルトの忍達が使っていた忍術やオリジナルの忍術をいくつか作り、その中で分かったのだが、俺は風遁、雷遁が強く、土遁、水遁、火遁が普通だったが、籠めた力の分だけ術は強くなるようだ。
初めは苦労したが諦めずに修行を行っていき、他の術の修行も欠かさずにやっていったお陰で、全ての術を均等に強くできた。その修行の中で“血継限界”の氷遁と晶遁に覚醒し、使える術が増え、影分身も多重影分身になり、今では50体ほどが出せる。
あとは体術の修行もしていき、身体付きもガッシリしてきて、これで頑張っていけば、いずれ夢の螺旋丸とかを習得出来るようにしたい。そんな事を考えながら俺は修行を続けていた。
◆◆◆
「行くよ〜〜!おにいちゃ〜ん!」
「ゆきかぜ、良いよ!」
「えい!」
白嶺と再会してから3年後、9歳になった春輝は今幼い妹ゆきかぜと一緒にボール遊びをしており、その様子はとても仲が良さそうで、その様子を見ていた不知火と優作は微笑んでいた。
「えへへっ!おにいちゃ〜ん!だ~~いすき!」
「うおっ!?あはは!ゆきかぜ、危ないから気をつけるんだぞ?」
「うん!」
「あらあら、あの子達ったら。」
「良いものだな、兄妹の仲が良いというのは……そうだ、不知火。
近々友人と任務に行くんだが、子供を預かって欲しいと頼まれたんだ。」
「そうなの?それは構わないけど、大丈夫なの?」
優作の言葉に不知火が訪ねると、彼は微笑んで答えた。
「大丈夫、信頼できる子達だ。春輝達にはその時になったら話してくれ。」
「分かったわ。」
不知火が返事をすると、2人は遊んでいる春輝とゆきかぜの方を見る。2人は楽しげにじゃれ合っていた。それから数日後、春輝が修行(散歩)から家に戻ると、そこには姉弟と思われる少女と赤ん坊がいた。
「おかあさん、この子達は?」
「この子達はお隣に住んでる、秋山凜子ちゃん、そして弟の達郎くんよ。おウチの都合でしばらく家に泊まるの。仲良くしてね。」
「そうなんだ。よろしくね、俺は春輝って言います。」
「秋山凜子だ。宜しく、こっちは弟の達郎。」
しっかりと挨拶をしてくる凜子とすやすや眠っている達郎に春輝はフレンドリーに接した。
何でも秋山家では剣術をしていて、“逸刀流”という剣術を教えているらしいのだが、2人のお母さんは家におらず、父親のみが居るらしいのだが、その父が家にいない時が多いらしく、その為に泊まる事になったらしい。
「(仲良くできるといいんだけど。)」
そんなことを悩んでいた時もあったが、翌日春輝が話し掛けたり、凜子が一緒に木刀で素振りをしたり、共に過ごすようになって、しばらく経つと一緒に遊びながら、ゆきかぜや達郎の面倒を見たり、一緒に風呂に入ったりもした。
新たな家族とも言える存在を迎えた事で、春輝は凛子と仲良くなっていき、時には一緒に剣道で稽古や試合をしたりする程であり、週に2~3回は稽古をしている。
「春輝強いな?どこかで習ったのか?」
「え?ううん、我流ってやつだよ。」
「そうなのか、凄いな!」
「春輝〜、凜子ちゃ〜ん!おやつよ〜!着替えてらっしゃ〜い。」
「「は~い!」」
母である不知火に呼ばれて、春輝と凜子は不知火の元に向かい、全員でおやつを食べることにした……。