不知火と凜子、2人に交わって絞られた春輝は、幸いにも予定の時間に遅れることなく、早く起きたことで遅刻せずに、春輝達6人は何とか五車から出ているバスに乗った。
その際に不知火と凜子は、ゆきかぜからの追求を受けたが何とか流したのであった。
「みんな、集まったな?行くぞ。」
「「「「「はいっ!」」」」」
そして、無事に空港にたどり着いた春輝達は荷物検査をパスして、彼らの乗るローマ行きの飛行機へと搭乗する。
魔族の発生によって海外への跳ぶ者は、大体三つに分けられる。
・黒い繋がりが有る者……。
・権力闘争に敗北し国外逃亡を図る者……。
・魔界からゲートを通って人間界に来た魔族……。
それらが日本の外に逃げるのは、日本と比べて“海外”の魔物や魔族の危険度は低い事と下手したら夜でも日本よりも遥かに安全だからである。
また外国は退魔組織が日本と比べて規模が小さいので、逃亡先で新たな組織等の再建や作るのが安易であるのと、“ノマド”のような絶対的な存在がいないため、日本で組織対立による抗争に敗北し海外へ逃亡し再起を図るのと、群雄割拠の日本に見切りを付け新天地で一旗揚げようとする者が後を絶たないのである。
その際の移動では空には海や陸のような怪物もおらず、飛行機もかなり頑丈に作られているため、飛行機での移動がメインとされている。
「ふぁ~~ぁ。飛行機での移動は本当に眠くなるなぁ。まぁ一番安全だからか?」
「油断するなよ?いつ何が起きても良いように、気は張っておけ?」
「了解。」
春輝達6人を乗せた旅客機はローマに向かって、10時間以上掛けて跳ぶため交代で休むことにし、他の者達は課題をやったり、仮眠を取ったりなどしていた……。
◆◆◆
そんな中、1羽の鳩が教会に入ると祈りを捧げている青年の肩に乗り、伝えるように鳴くと青年は鳩に餌をあげて飛び立たせる。
「どうかしたのか?“ジークハルト”。」
「……日本の退魔がこちらにくる。数は6人、精鋭らしい。」
「俺達“ヴァチカン”の縄張りに?命知らずがいたものだなぁ。んでぇどうするよ?」
「来たら来たで伝えればイイ。それ以外は知らないさ“レイヴェルト”。」
白金色のベリーショート、切れ長で鋭い碧色の瞳をした美少年……“
茶髪のショートヘア、鋭く切れ長の碧色の瞳をした美少年……“
そして彼らは自身の拠点であるローマにある退魔機関“聖十字騎士団”の陣へと向かうのであった……。
◆◆◆
その頃、飛行機がローマに向かって順調に進んでいた頃であった。
突然計器が異常を報せるアラーム音が鳴り響き、大きく機体が揺れて乗客達が騒ぎ始めていく。
「おいおい!!?なんだこれ!?地震っ!?」
「いや、どっちかというと、空振だろ!?けど、何かおかしい!?みんな、身を屈めろ!!?」
「みんな、落ちつい………!!!?………伏せろおおおおおおっ!!!!?」
春輝が窓から光景に慌てて叫ぶ。
春輝が見た光景、それはアメリカにあるはずの巨大な“自由の女神”が飛行機の機体を掴んで、海へと叩きつける瞬間であった……。