今回のボスはヤバイかも。
春輝達6人が日本を飛び立ったちょうどその頃、アメリカは自由の女神像の肩には、黒い角のある1人の少年がいた。
少年は遠くの空を見ると、つまらなさそうに呟く。
「……動くのか?“我々”に対抗するなど……ヴァチカンの奴等ではないな。もう少し頭を使えるかと思えると思ったんだが。……まぁいいか。」
少年らしき者は自由の女神像に触れると、自身の力を注ぎ込んでいき女神像の身体は徐々に巨大化していくと、その巨体は月に届かんばかりの高さとなる。
少年は女神像に命じた。
「いいか?これからこの辺りを通る鉄の鳥、飛行機を襲え。あと、反撃してくる奴がいたら……殺して構わない。行け。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
巨大女神像は海に降り立つ。
そのまま、まっすぐ歩いていくとそれを見送った少年は、靄となって消えていき、少年が“意思”を与えた女神像はタンカーや飛行機を破壊していきながら、対魔忍6人を乗せた飛行機を見つけ、わし掴みにして海へと叩き付けた……。
◆◆◆
「ゴポポ……!!?(今のなんだ!?像!?……いや、いちいち考えてる暇はない!!?九喇嘛!尾を伸ばしてみんなを【すでにやった。わしのチャクラで膜を張り、全員無事だ。飛行機は壊れたが近くの陸に避難してる。】ナイス!モード“怒濤水天”!)」
怒濤水天へと成りザパァ!!っと海から飛び出した春輝は、目の前で立っている女神像に向かって翔ぶ。
「誰だか知らないけど、お返しだ!口寄せ、太刀“白鰐”。水遁の太刀“蒼天の霹靂”!!」
ズバアアアアアアッ!!
春輝の太刀が女神像を一閃し、ゆっくりと倒れていく女神像。
その際に女神像の身体から“赤い霧”らしき物が散るのが見えたが、その霧はすぐに消えてしまった。
「(今のは……?)」
『水城、いまどこだ!?無事か!?』
『紫先生。はい、無事です。それと報告がありますので、今から向かいます。』
春輝は紫達5人の下へと向かって闇の中を駆けて、仲間達の所に戻ると五車の面々は一同はバチカンまで向かう前に近くの宿に泊まることになった……。
◆◆◆
その頃、ローマのとある観光地の中にある部屋では、1人の女性が肌の蒼白い赤目の女と向かい合っており、まるで誘われるようにその女へと近づくと、その者は彼女の首に
「じゅるっ!じゅるるっ!!ぢゅるるるるるっ!!」
「あ……あぁ……ぁぁぁあああ…………!!」
見る見る内に干からびていく女性、最後には薄い袋のようになって床に倒れると、その萎れた歯肉に黒い“何か”が群がって肉を食らっていく。
「ふぅ、この地の人間の地にも飽きたわねぇ……。そろそろ美味しいお肉が食べたいわ。若くて新鮮なお肉が。」
コンコンッ。
「様、失礼しても……?」
「開いているわ。入りなさい……。」
「失礼します。」
女の部屋へと入ってきたのは、片目の眼鏡をした美しい顔をした執事服の青年である。
「〇〇様、使いの蝙蝠より報告が。“極東の地から、新鮮な鬼と狐と猿が来た”と。」
「あら、このローマに?暇なのかしら?それで、その中で美味しそうな“お肉”は有ったかしら?」
「勿論。特上の肉が6体程、その中に極上の雌が3体おります。その内1体は“鬼”でございます。」
その言葉に女は舌舐めずりをする。
「それは楽しみね……❤早く来てほしいものだわ❤❤」
女はそう言うとテーブルに置かれたワイングラス、その中に注がれていたワインの如く紅い血を飲むのであった……。
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