「聖十字、騎士団……?」
「宗一郎様から聞いたことがある。聖十字騎士団、ローマ法王直属の対魔組織で、ヴァチカンを護る者達だ。……来る前に言った教会の人達だ。」
「あの人が……!?」
翔馬が春輝に説明する中、李 破狼と呼ばれた青年は槍に手を伸ばすと、その槍は1人でに動いて彼の手元に帰る……。
聖十字騎士団
その存在を知るのはローマ法王とその直結の護衛達だけであり、メンバーはたったの10人と少ないが、その一人一人の実力はアサギや獅子堂 時貞に匹敵し、その中でも“第零席”に座する男は騎士の最高位であり、“
すると、シュライヤはパチパチ、と拍手をし、慇懃無礼に会釈した。
「これはこれは。貴方のような方がここに来ようとは……。愚かしくも我が“主”に敵対する“異教徒”の1人、第六席“飛将”。」
「異教徒、か?俺からしたら平気で人間を“喰らう”
破狼は槍を構えると、シュライヤに鋒を向けて弾丸を超える速度で
「「!!?」」
そのあまりの速さに春輝と翔馬は驚いたが、破狼の槍に貫かれた筈のシュライヤは……
「ふふふっ。危ない危ない。」
「貴様……。」
シュライヤは破狼の槍の上に乗っており、穏やかでたおやかな笑みを浮かべている。
「あいつ、確かに貫かれた筈なのに!?」
「いや、貫かれた
春輝が驚き、翔馬が警戒する中、破狼が槍を下げると同時にシュライヤに蹴りを放つが、それすらもシュライヤは容易く避ける。
すると、破狼は槍を向けてシュライヤに言う。
「
「ほう?」
「霊化って、あの身体を霊体にする……。」
「そうだろうな。」
「
「……素晴らしい。僅か一撃で我が力の“一端”を見抜こうとは。流石は中華連合の名門の中の名門、李家の長子にして“神槍”と謳われた李 書文の子孫ですね。」
「褒め言葉と受け取っておこう。」
「しかし悲しいかな。貴方は私の“力の一端”を見破っただけにすぎません……何ならここで“
その瞬間、シュライヤの背後から夥しい数の亡霊達が見え、春輝と翔馬は無意識に構えるが破狼は静かに佇んでいる。
その時、シュライヤは殺気を霧散させると後ろを振り向く。
「どうした?やらんのか。」
「“主”がお呼びです。“私達3人”は一度集まらねば……極東より来られたお2人、あなた達に伝えておきます。……お仲間達は我々が預かっております。助けに来たくばお待ちしておりますよ。」ふわ……。
「!!?」
「春輝待て!!」
シュライヤはそれだけ言うと赤い霧となって姿を消し、春輝は後を追おうとするが翔馬に止められる。
「翔馬、何で止めるんだ!?みんなが!」
「今、俺達が行ってもみんなを助け出せるか解らないんだ。それにあれは明らかに誘ってやがる!だから少し慎重に動け。影分身も出すな。」
「っ!……分かった。」
「貴様ら、極東……日本から来たのか。」
槍を背中に背負った破狼が2人に話し掛けると、春輝と翔馬は彼に向かって頷く。
そこで翔馬が破狼に事情を明かすと彼は腕を組んで考える。
「なるほどなぁ。分かった、ならお前達“本部”に来い。“レイ”と“ジーク”には俺から話を通しておく。」
「感謝します。」
その後、翔馬と春輝は破狼が用意したランドクルーザーに乗って、“聖十字騎士団”の本部へと向かうのであった……。
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