再開します。
聖十字騎士団の主要な面々がサン・ピエトロ大聖堂に足止めされていたその頃。
本部にて唯一待機していた聖十字騎士団の第十席にして、新人の少年“クリス・ハイル”は通信室に負傷した者たちを搬入していた。
そんなクリスの手には、
この聖宝エクスカリバーは、聖十字騎士団の御印として法皇が贈ったものであり、その価値は金額では表せない。
そんな命より大事な物を抱えて震えているクリスは、半ば泣きそうであった。
「(うぅ……。ど、どどど、どうしよう……!皆さんは帰ってこないし、忍者の皆さんには助けられるし……。)どうしたらいいの……。聖宝は捨てられないし、だけどみんなも護らないといけないし……。」
クリスは俯きながらどうするか悩んでいた……。
◆◆◆
その中で春輝と翔馬は、眼の前に現れた紫、きらら、凪と交戦していたが、苦戦を強いられていた。
「ちぃっ!!?3人とも!目を覚ましてくれ!!うわっ!?」
春輝の言葉を遮るように、きららが氷を纏った腕で、紫が戦斧を振り下ろしてくる。
その向かい側では翔馬が嫁の凪の太刀を受け流しながら、対処の仕方を考えていた。
「くっ!?気絶させようにも、攻撃が鋭すぎるから隙がない……!(けど、あの頭のバイザーさえ外せれば……。)春輝!」
「!?あぁ、分かった!」
2人がアイコンタクトを取ると、春輝は晶遁で3人の足を止める。その隙に翔馬は3人の頭に着いているバイザーを外す。
3人はそれによって膝をつき、呆然としているがそれを見て翔馬は、軽く凪の首筋に触れて脈を確認すると、幸い脈は動いていた。
「(よし、これで!)『がしっ!!』なっ!?凪!!?」
「きらら!?紫先生!?離して!!」
きらら達の洗脳は解けておらず、2人を抑え込む。
端から見れば美女、美少女に抱き着かれているように見えるが、その腕力は凄まじく2人は中々振りほどけずにいた。
そんな中でも魔物達は容赦なく2人を殺そうと迫っていたその時……。
「雷遁!
「
莫大な雷と大量の砂が魔物達を焼き、きらら達を絡め取っていく。
その術を見た瞬間に春輝と翔馬は空を見ると、2人の前に|3人の人影な降り立ち、その3人を見た瞬間に春輝達は目を見開いて驚いた。
「よぉ♪獅子堂、春輝!」
「2人とも無事か?」
「礼導!?芳陰!?それに……」
「
春輝は豊かすぎる乳に挟まれた……いや、埋もれた。
「あぁ~ん!凄く温かくて懐かしいです~❤この前ゆきかぜちゃんに会ったんですけど、その時は何でか無言で無視されたんですよ~!?」
「~~っ!!!?~~~っ!!」
「あんっ❤この優しい温かさ、本当に「魅神殿。」?どうしました、芳陰くん?」
「今は任務中です。それに……そのままだと春輝が死んでしまいます。」
「え……?」
きららを超える爆乳……いや、最早“魔乳”を持つ美少女、“
「……。」
「きゃああああああ!!!?は、春輝くん!?誰ですか!あなたをこんなにしたのは!!?」
「「(いや、あんただよ。)」」ヾ(・・;)
翔馬と晃が胸中でツッコミをし、真が呆れる中で砂に拘束されていた紫3人が、砂から抜け出して春輝達に襲い掛かる。
「しまっ!?「大丈夫ですよ。」魅神殿!?」
千都は3人の前に立つと、印を素早く結ぶと自身の忍術を
「開遁!“精神解放”!」ぽわ~~ん。
千都の使った“開遁”という忍術を受けた3人はその場に倒れ伏し、その状況に翔馬は目をしぱしぱさせた。
「え?な、何を?」
「洗脳は解きました、しばらくしたら目を覚まします……。かなり強力な洗脳でしたが、精神に働き掛けて“自我”を目覚めさせましたから。」
「は、はぁ……。ありがとうございます。」
「それよりも……。
千都が視線を向ける先の陰、そこから現れたのは執事服に身を包んだ片眼鏡の青年が現れた……。
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