「電光石火?見たところ雰囲気が変わっただけで、何が「今分かるぜ?」!!?」
「雷遁!
「あああああああああああああああっ!!!?」
グオオオオオオオッ!!と雷の狐を纏った拳がカミーラの腹部を振り抜かれ、吹き飛ぶカミーラに春輝は容赦なく新たに術を放つ。
「見たところ多少の術じゃ死ななそうだし……容赦しないぜ!火遁!
ドドドドドドドドッ!!と矢の形をした火焔が雨のようにカミーラに降り注ぎ、春輝の警戒しながら見ていると、大量の黒いコウモリが彼に向かって飛んでくる。
「目眩ましか。なら、雷遁!
「があああああああっ!!?がは……かはっ……!!」
コウモリが雷の爪で裂かれると、コウモリが集まり再びカミーラが現れるがボロボロの状態であり、明らかにダメージを受けていた。
「(九喇嘛、チャクラの消費率は?)」
【まだ2割だ。ブレーキ掛けながらでも構わねぇが、油断はするなよ。この女は明らかに本気じゃねぇ。】
「(うん。それに、何か嫌な感じもする。)」
「この……っ!高々人間の分際で、この吸血姫である私をよくも!!!殺してやる!!ナイトレイド!!!」
「(コウモリの群での攻撃か。)火遁
炎の波がコウモリの群を焼いていき、その隙にカミーラが身体能力を活かして襲い掛かるが、逆に春輝の電光石火の速度に負けてしまい、背負い投げをされて吹き飛ばされてしまう。
電光石火……名の通り、雷遁と火遁を自在に操り、速さと攻撃力に重きを置いた力であるその力は発動時には礼導 晃の速度に追い付ける程である。
さらに“怒濤水天”、“電光石火”、“不動土闇”……これらを得た春輝の新たな力が“もう一つ”ある。それは……。
「やってみるか。雷と炎を合わせて……!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
「っ!!?があああああああああああああああああああああああああっ!!?」
雷と炎の合わせた紅色の鮮紅の刃となって、カミーラに向かって降り注ぎ、焼き尽くしていく。その力に彼女は対処できず、全身を焼かれ、切られ、破壊されていき、その場に膝を付いて倒れ伏す。
「が…………っ……!!? かはっ…………!!?(う、うそ……でしょ……!!?私の、吸血鬼の防御を、貫通するほどの攻撃力……!!それにこの力……こいつ、あの聖十字騎士団の連中と同等だとでもいうの!!?)」
カミーラがそんなことを考えている中で、春輝も力が暴走しないように呼吸しながら整えていく。
「(九喇嘛、どうだった?)」
【悪くねぇな。発動してから暴走してねぇし、チャクラのコントロールも良く出来てる……。】
「(そっか、ありがとう。)それよりも……出てこい、ビシュム。隠れて見てるつもりか?」
「────おやおや、気付かれていましたか。カミーラ様を圧倒する実力といい、その鋭さといい、中々お見事です。」
そう言ってビシュムが現れる。
「び、ビシュム……!!良く来たわ!そいつを殺しなさい!!!」
「畏まりました。」
ビシュムが右手にサーベルを召喚すると、凄まじい速さで春輝……ではなく、
「び……ビシュ、ム…………?」
「“閃剣”……今までお役目ご苦労様でした。カミーラ
「あ、あなた……!?なんのつも、り……!?」
「何のつもりもなにも。あなたのお側に居ただけです。貴方に忠誠を尽くしたつもりはありません。我が忠誠は……“冥”に有ります。」
「冥!!?お前、冥の所属なのか!?」
「はい。改めまして名乗りましょう……我が“刀剣”のビシュム改め二代目“幻騎士”フォルテでございます。以後お見知りおきを……九尾の春輝様。」
そういうとビシュムの姿が変わり、本来の姿……エルフへと姿を戻したフォルテが現れる。
その指には家庭教ヒットマンリボーンにて六道 骸が所持していた地獄の指輪……ヘルリングが嵌められており、藍色の霧の炎を放っていた。
「お前……。荼毘たちの仲間か。まぁいい、それより翔馬達はどうした?」
「彼らなら、
「!?」
春輝が背後を見ると、そこにはボロボロになって倒れている翔馬、晃、そして藤志郎がおり、春輝は慌てて駆け寄る。
「みんな!」
「は、春輝か……。すまん、油断した……。」
「俺らを容易く攻略しやがって……!!」
「面目無い……!!」
「みんなが無事ならそれでいい!!(牛鬼!悟空!いる!?)」
【なんとかな……!!】
【嘗めやがって!あのくそ剣士!!】
「(2人が抜かれてない?どうしてだ?冥の目的は尾獣じゃないのか?)……お前、何がしたいんだ?目的は何なんだ?」
春輝が3人にチャクラで応急処置をしていると、フォルテは左手の中指に嵌められている目玉のようなリングに紅い霧が集まっていく。
「私の目的ですか?私の目的……強いて挙げるなら、
「に、贄?そう言えばシュライヤとかいうのは……?」
「シュライヤとバクライム……。あのお二方ならすでに始末しました。シュライヤは私の存在に気づいていましたので「い、いつから」おや?」
「……いつから、我が臣下のビシュムと入れ替わった!?答えなさい!!フォルテとやら!!!」
春輝に完膚なきまで潰されボロボロのカミーラが吠える。その様子見たフォルテは素直に答える‥‥その表情は微笑んでいたが嘲笑の色が出ていた。
「お嬢様が教会にちょっかいをかける計画を決定した後ですよ、正直に申し上げればお嬢様の計画はテスタメントの力を甘く見積もっていたりして杜撰の一言でした。静観していても良かったのですが、それでは復活に必要な贄が集まる前に討伐されてしまったら拙いと思いましてテコ入れために入れ替わりました、執事というお嬢様にもっとも近い位置にいましたからね、彼は。」
「なっ!?」
まさかそんな早くからと驚愕するカミーラを無視して話を進めるフォルテ。
「あのお方を復活させるには多くの贄が必要なのでして色々と悩んでいる所にお嬢様達の計画を小耳に挟みまして便乗さて頂きました‥‥御かげであのお方を復活させるには十分な贄が集まりました、御礼申し上げます。」
そう言うとフォルテは恭しく頭を優雅にさげる。
自身の一世一代の計画を駄目だしされた挙句、計画をいい様に利用された屈辱に体を震わせるカミーラ、それを他所に蚊帳の外だった春輝がフォルテに問う。
「お前の本当の主は何者だ?」
「ふふふ、この世で最も偉大で強大なお方ですよ、それと‥‥居るのでしょ?テスタメントの皆々様。」
「……何だ、バレてたのか?」
そこにはレイを含めた聖十字騎士団の面々がいた。
「どうやって私の結界を?私以外解くなど出来ないのですが?」
「少し力入れたら壊せたんでな。それよりも……敵の首魁と対魔忍が倒れてるのはどう言うことだ?」
「俺らも何がなんだか……。」
「観客も集まったようですし。速めに
そういうとフォルテは全員の視線を集める中で、呪文を唱え始めるとおどろおどろしい血が沸き上がる中、巨大な黒い豪華な棺桶を召喚する。
「“その者 我が呼び掛けに答えよ。
我が血を、肉を、魂を───”」
その黒い豪華な棺桶に印された紅いクロスを見て、レイは即座にフォルテに襲い掛かった。
「「「「「「「レイっ!!!?」」」」」」」
「させるかーーーーーーー!!!!!!」
「“───受け取りください”。」
「がはっ!?」
「レイ!!?」
その瞬間、棺桶の扉が開き何者かがレイを吹き飛ばしたが、何とかレイは体勢を整えて着地する。
しかし、それよりも棺桶を開けて現れたのは……長い白髪の紳士服の男であり、それを見た瞬間にフォルテは片膝を付く。
「お目覚め、お待ちしておりました。“
「フォルテ、我が同胞よ!よくぞ起こしてくれた。待ち兼ねたぞ。」
「誰だ、あんた……。」
「我が名はシルバ。……