ブラックの祖父ことシルバが復活し、冥に合流!
さらに残りの尾獣の居場所も知られて、これからどうなる!?
アオザイの青年
ローマから戻った対魔忍達、しかし彼らは負傷してしまい、しばらくの休養を取っている。
特に晃、藤志郎、春輝、きらら、凪は念の為にメディカルチェックを受け、5人とも幸いにも大きな怪我はしていないらしい。
その中で翔馬は源一、将忠、逸徹、アサギ、宗一郎らにローマで自分たちが見た存在……エドウィン・シルバについての報告をしていた。
「エドウィン・シルバは部下であるフォルテと共に冥に合流、その後の足取りは掴めていません。」
翔馬の報告を受けて、逸徹達は頭を抱える。
「……まさかシルバが復活しよるとは。今期の若い連中にはかなりの試練の時期じゃのう。」
「あの“化け物”は若い者達の手には少々重い。本来なら儂らがやるべきなのだろう。あれは儂らが残した負の遺産じゃ。」
源一の言葉に将忠は俯く。
「ふうまに行方知れずの星舟、それにブラック達ノマドに今噂の冥……。問題が山積みじゃ。どうしたものか。」
「あ、そういえば“あれ”が始まるらしいな?」
「?逸徹さま、
「“十二宗家会議”じゃよ。あの年に1度の“
「「はぁ!!?」」
あまりに唐突な逸徹の報告にその場にいた者達は驚くしかなかった……。
◆◆◆
その頃、暁 桜牙は手中にある
その記録媒体には春輝と真、九尾と一尾の映像が収まっており、それを渡してきたのは芳陰 将忠であり、彼から言伝を預かっている。
『暁くん、この水城くんと真の試験の記録がされている媒体じゃ。これを、しばらく預かって欲しい。』
『……なぜ、これを私に?』
『うむ……本来なら上忍、アサギ達には知らせるべきなのだろうが、まだ如何せん信用していいか悩んでいる。この中の映像を見せても信じるか分からんからな。』
『確かに……アサギは判断に困るでしょうね。俺だって悩んだんですから。』
『あぁ、その通りじゃな。そこで時期はお前さんに任せる。時が来たら皆に尾獣達の存在を教えるのじゃ。勿論、
『理由は想像できますが……理由をお聞きしても?』
『決まっとる。金儲けしか考えとらん
将忠の言葉と真剣かつ老人とは思えない鋭い眼光を思い出した桜牙は、深いため息を吐きながら手の中で遊ばせている記録媒体をポケットにしまう。
「この媒体だけは政府には渡せないのは確かだな……あいつらに渡したらノマドに売りかねないし。」
そういうと桜牙は部屋を出た。
その背中を影で見ている者がいるとは知らずに……。
「……記録媒体、ねぇ。」にやり。
◆◆◆
同時刻……沖縄のさらに南にある森林地帯、そこにはベトナムの民族衣装アオザイを着た青み掛かった黒髪のベリーショートで、切れ長の碧い瞳をした美少年がシャボン玉をぷかぷかと浮かせながら遊んでいた。
彼は元々中華のある家の生まれだったが、ある事情から家を追い出されており、主に護衛の依頼を受けてはその金でその日暮らしをしているが、その実力は折り紙付きで、魔界騎士イングリットに匹敵する程の強さであり、実際に彼は彼女と戦い勝利している。
今はフリーの護衛として活躍している。
「……。」
【
「(さぁな。ま、生きてれば何とかなるだろ?
青年、蒼影に話しかけたのは彼の中に
犀犬は蒼影が幼い頃から彼の中におり、蒼影がある事件で死にかけたのを自身のチャクラで助けたのである。
【最近世の中がざわざわ~っとざわついてるんだ。いつまでも根無し草はやめた方がいいんじゃないか~?】
「(……分かってはいるが、ならどうする?政府の犬になるか?俺は嫌だね。)」
【蒼影……。】
何処かに属するのを嫌がる相棒に、犀犬はため息を吐くのであった……。
今回はここまで。
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