今回の閑話は“とある企画”のお試しです。
ちなみに今回のキャラは「しゃああああああああっ!!!」
……この人の1日です。
早朝5:00、日が昇り明るくなっていた頃、1人の青年が五車の街道を全力疾走していた。
「っしゃあああああああああああああああああっ!!!!」
【相変わらず元気ですね、源太は。】
五車の街道を全力疾走している青年の名は、犬塚 源太。春輝達と同じ尾獣の人柱力であり、宿している相棒は五尾、名を
【さぁ、源太。町内5周も残り1周ですよ。】
「(そうなのか!!っしゃあああああああああああっ!!)やってやるぜ!!!!」
町内5周を全力疾走で普通は走れないが、源太は並外れたスタミナと持久力があり、そのスタミナによって毎日、町内を5周は走っている。
「っしゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
走りきったぜえええええええええっ!!!」
【お疲れ様です、源太。ちょうどいい時間ですし、シャワーを浴びてから学園に行きましょう。】
「(おう!!!)」
町内5周を終えた源太は疲れすら見せず、家まで帰るとシャワーを浴びてから五車学園に向かった……。
◆◇◆
犬塚 源太、彼は紅 藤十郎が頭を務める“火遁衆”の所属であり、将来の隊長候補の一人である。
他の対魔忍・火遁衆からは『暑苦しい奴』『世界一うるさい忍』と言われており、さらにかなりの大食漢でもあり、自身の力を使用した次の日には、何十人分の料理を平らげてしまう。
しかし、源太はただの大食い熱血馬鹿ではなく、学力も平均点を穫れるぐらいの頭を持っている。
そんな源太であるが、彼は元々捨て子だったのだ。理由は分からないが、彼がまだ物心付く前に親に捨てられ、1人孤独に生きていた。
親の顔を知らず、1人孤独だった源太は自分の身を守る為に様々な格闘術を独学で学んでいき、その中で全盛期だった紅 藤十郎と出会った。
『坊主、名前は?』
『源太!俺は源太って言うんだ!!おっちゃんは!?』
『おっちゃんじゃない。紅 藤十郎だ。』
その後、源太は力を見込まれて藤十郎の下で修行をするが、藤十郎が半殺しにした対魔忍達同様にボコボコにされ長期入院することになる。だが常識外れの回復力ですぐに退院し、再び修行を始める。
それの繰り返していく中、骨は硬く、強固になり、とてつもない耐久力と打たれ強さを身に付け、それには藤十郎も呆れる程だったが、いつしか自分と戦える程に成長するんじゃないかと期待をしていた。
ちなみに源太が火遁衆の隊長候補という立場になったのは、ある日、藤十郎との組み手中に自身の覚醒忍術を発動した際、一度だけ体から出た“蒸気”がまるで
それを見た藤十郎は源太の火遁の忍術だけでなく、他の忍術の力もあるのではないかと推測し、その為、すぐには入れずに保留という意味で候補にしていた。
ちなみに源太は、普通の修行も行うが彼のやる修行は、他とは違ったものである。それは……。
「行くぜぇぇ!源太ぁ!!!」
「おうよ!!何時でも来いやああああああっ!!!」
ダンッ!!
火遁衆専用の訓練施設、そこでは火遁衆壱番隊隊長である加治 鉄志の拳を防具もなにも着けずに、
源太の訓練、それは、ひたすら攻撃を生身で受けきるという耐久力を上げる方法であり、源太はほとんど全ての攻撃を防がずに耐えきるという尋常ではない修行をしている。
幾度もの骨折や入院を繰り返した果てに、“現生人類とは別種の生物のそれ”と言われるほどに頑強な骨へと変化しており、それが彼のタフさに繋がっている。
「源太ぁ、堪えろよぉ!!はぁぁぁぁっ……!!!
“鉄拳征災”!!!!」
「来いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ダァァァァァァンッ!!!
鍛冶の拳、鉄拳征災を受けた瞬間に源太のいる地面に亀裂が入り、砂埃が舞う。
そして、砂埃が止むとそこには額から血を流しながらも、倒れることなく立っていた。
「なっ!?」
「うそ……!?」
「クールだねぇ!」
「まじかよ。」
「ハッハッハッ!!すげぇなぁ、おい!」
加治 鉄志の拳を耐えているのを見て、その場にいた他の火遁衆、眞田 焔、神村 舞華と肆番隊筆頭“死々村 伝治”、捌番隊筆頭“巌 丈太郎”、玖番隊筆頭“西園寺 炎斗”は驚いていた。
鍛冶の鉄拳征災は、彼の燃える心の熱量に応じて拳の硬さと熱が上がるモノであり、舞華の超火力を誇る冥途バズーカの火球を正面から拳で粉砕するほどの力がある。
それを生身の額で受けているというのは、本来はあり得ることではないのだ。
「……ふぅ、今日もこれくらいで終わるか。」
「おう!ありがとうよ鍛冶の兄貴!
っしゃあああああああっ!」
源太が去っていき、鍛冶もその場から離れていき、その様子に違和感を感じた巌と西園寺が向かうと、そこには水道で拳を冷やしている鍛冶がいた。
「鍛冶!?」
「鍛冶さん!?」
「ん?あぁ、お前らか。いやぁ源太の頭、すげぇ硬くて腕がイカれちまったぜ。」
鍛冶が笑いながらそう言うが、鍛冶の拳の硬さを知る彼らからすれば、その拳に耐えきった源太の耐久力に驚いたが、それ以上に鍛冶はというと嬉しく思っていた。
若い篝火が燃え始めている事とその篝火を大きくしていきたいという思いがあった。
「(俺も、負けてられねぇな……!!)」
その頃の源太はというと、最後の仕上げとして藤十郎の下へ行き、彼が用意した巨大な岩盤に近付く。
「すぅ……!はぁ……!行くぜっ!!」
精神を集中させ、頭蓋骨に力を溜める源太。
そして、源太はその場から後ろに大きく仰け反って、目の前の巨大な岩盤に向かって頭を振り下ろす。
ズドオオオオオオオオオオオオンッ!!
けたたましい音が鳴り響き、源太の頭突きが当たった岩盤はものの見事に破壊され、それを見て藤十郎は笑みを浮かべた。
「……出来てきたなぁ?新しい技“
「くぅ~!!おうよ!だがまだまだだ!!
もっと、もっと鍛えてやるぜ〜!!
っしゃあああああっ!昼飯行くぜぇぇぇっ!!」
源太は食堂に向かうのであった……。
◆◆★
藤十郎Side
「(マジか……。この岩盤を粉々にするとはな。)」
源太の奴の成長速度は速いなぁ、この岩盤は鍛冶の奴がギリギリヒビを入れられる物なのだが、それを砕くなんて……。
春輝の奴といい、源太といい、礼堂といい……どんどん強くなっていくなぁ。
「(これはますます将来が楽しみだ!)」
◆★◆
その後、源太は食堂に行くと何十人前の食事を食べており、その姿に他の生徒達は驚き、火遁衆は呆れていた。
「ぷはぁ!!おかわり!!!!」
「「「「食い過ぎだよ!!!!?」」」」
コメントなど待ってます。