閑話ですが投稿します。
“対魔十二宗家”
それは対魔忍の中でも、最も優れた十二の家の者達の事であり、黄道十二星座を元にして準えられた家の者達である。
その十二の家の者たちが集まっていた。
◆◆◆
獅子堂家にある会議室、そこは会議や密談などを行なう場所である。
そこには特殊な雰囲気を放つ
「これだけ集まるのも久しぶりだな。」
牡羊座の白羊家当主。柔軟なる羊。
「ガハハハッ!!このメンツは変わんねぇな!!?ガハハハッ!!」
牡牛座の天牛家当主。紅き巨牛。
「下品だね、青。」
「本当に下品ね、黄。」
双子の二子当主。双異児。
「……くだらねぇ。」
蟹座の巨蟹家当主。斬蟹。
「天牛、静かに食え、汚い。」
獅子座の獅子堂家当主。獅子王。
「まぁまぁ、集まっただけ奇跡なんだから。」
乙女座の乙女崎家当主。癒し人。
「話ができないと、意味ないですよ。」
天秤座の天秤院家当主。天ノ秤。
「……早く終わらせてくれないかな?」
蠍座の蛇蝎家当主。狂蠍。
「協調性無さ過ぎだろ……相変わらずだな。」
射手座の射手矢家当主。天眼。
「そんなもの、有って無いようなものじゃ。」
山羊座の山羊宮家当主。魔羯。
「ん〜♪中々にカオス、ですわね♪」
魚座の御魚谷家当主。BADな人魚。
「あ、あははっ……。相変わらずだなぁ……。」
水瓶座の宝瓶家当主。湯水ノ瓶。
この最大級の個性溢れる12人を十二宗家と呼んでおり、それぞれが五車の上忍や名家の忍達とは実力の異なる者達。
「んで、今回はなんで集まったんだ!またデカい戦争か!?」
「まぁデカい事と言えばデカい事だ。
みんな、手元に資料を配るから見てくれ。」
宗一郎はそう言うと、今回の会議の際に必要な資料を全員に配り終えると、大型ディスプレイを起動すると画面に映ったのは、芳陰 真、甲河 藤志郎、犬塚 源太、礼堂 晃、そして、水城 春輝の5人である。
その中で宗一郎が説明を始める。
「この5人は今の五車の中でも、翔馬や他の生徒たちより頭一つ飛び抜けている者達であり、特に芳陰 真と礼堂 晃は“特級”の任務を熟しているし、藤志郎はマグマの忍術“熔遁”を、源太は火遁衆の次代特攻隊長候補だ。」
「……5人目は?その水城とか言うのは何も無いのか?」
「影が薄いのかな?」
「そうなの?」
巨蟹と二子の言葉を聞いた
「水城 春輝、彼については他の4人に勝るとも劣らない能力を持っているが、それが頭角を見せてきたのはここ最近だ。」
「どのような子なんですか?」
「春輝は一言で言えば、学園の中でも変わり者の部類らしい。時間があれば訓練場を借りて訓練している。
まぁでも家族を大切にしてるし、友人もそれなりにいる。謎が多いのもあるがな。」
「彼のことなら俺も聞いている。
成績は悪くないし、授業態度も良い。
さくらや紫も感心してるぞ。」
宗一郎と紅龍の言葉に全員が思ったことは……
「「「「「(あぁ、彼も例に漏れず変わり者だ。)」」」」」
「彼の事でしたら、私も存じ上げていますわ。
彼と前の4人、そして、冥の荼毘やミサキさんの事も、ね?」
優雅に紅茶を飲んでいた御魚谷 琴魚がそう告げると、全員の目が彼女を見る。
そんな中、宗一郎は御魚谷に尋ねた。
「……それは、どういう事だ?御魚谷、なにを知ってる?」
「まぁ簡単に言いますと、春輝くんは他の方々より……あのアサギよりも強い力を宿していますが、それを覚醒させるには、五車はあまりにも温いのです。
だから、私が
「「「「「「「「「はぁ!!!?半殺し!?」」」」」」」」」
琴魚の言葉に一同が驚くが、宗一郎は資料を落とすと彼女の襟首を掴む。
「宗一郎くん!?」
「お前、春輝になにをした。
半殺しとか、あまりにも洒落になってないぞ?」
「あら、お聞きになります?
そうですね……まぁまずは餓死寸前まで追い込みながら、徹底的に実力差を叩きつけましたわ♡
まぁ、とんだ邪魔が入りましたが……。」
「お前、いくらなんでもやって良い事と悪い事が「はぁ、本当にnonsenseですわね、獅子堂さん。
だから任務でお父様が簡単に死んだんですわよ。」っ!!?お前!!」
宗一郎が琴魚に拳を握った瞬間、他の宗家の面々が間に入った。
「2人共落ち着いて。……御魚谷、あまりにも言いすぎだ。」
「あら、これは失礼♡あ、そろそろ出なければ!
では皆さん、ごきげんよう♡」
御魚谷が帰っていくと、残った面々の間には重い空気が残っていたのであった……。
◆◆◆
「(全く、皆さんってば本当にnonsenseです。
彼らの真の価値に気づかないなんて。)
まぁ良いですわ、もし何か有れば私が全て利用して差し上げますもの♡」
琴魚はそう言うと、自身の愛車であるバイクに跨り、エンジンを掛けて何処かへと走っていったのであった……。
不敵な笑みを浮かべながら……。
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