※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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結構やばいことになった。


けど、後悔はない!!


閑話 桜を襲う“影”

 春輝達が五車に帰ってきたその日の夜、五車から数キロ離れた森の中、その中を五車学園の臨時講師である暁 桜牙が走っていた。

 

 

 身体のあちこちから出血しながら(・・・・・・・・・・・・・・・)。

 

 

「はぁ、はぁ……!」

 

 

「その怪我でよく走りますね?……“暁先生”。」

 

 

「……お前、“コレ(・・)”はどういうつもりだ……なぁ、“天舟(・・)”!!」

 

 

 桜牙の背後から現れた黒い影、その正体は葉取 天舟であり、その手には血が滴り落ちる忍者刀が握られている。

 

 

 桜牙が天舟に襲われたのは、彼が学園から任務を終えて帰っていた時、謎の黒ずくめの一団が桜牙を襲撃した。

 

 

 桜牙はその一団を返り討ちにして殲滅した時、彼は背後から五車の生徒、天舟に斬られたのだ。

 

 

「お前……コレ(・・)はどういうつもりだ……?

事と次第によっては、容赦しねぇぞ?」

 

 

「?変なこと言いますね。俺の方が追い詰めてるのに、まだ余裕のつもりなんて。

まぁどうでも良いですけど……暁先生、鬼影の爺さんから預かってる“記録媒体”ありますよね?」

 

 

「……何のことか分からないな。」

 

 

「あくまで惚けますか。なら、こうしましょう。

“黙って渡して死ぬか(・・・・・・・・)”か“死んでから奪われる()”か。

好きな方を選んでください。面倒嫌いなんで。」

 

 

 そう言って天舟は忍者刀を構えると、桜牙は愛用の銃を構える。

 

 

 それを見た天舟は頭を抱えて嗤い出す。

 

 

「くっくっくっ……!」

 

 

「……何がおかしい?」

 

 

「ん〜?あぁ、すみません。いやぁ、それにしても先生、あんたといい、獅子堂といい、銃を突きつけた程度でビビると思ってます?

その構えた姿とか……くっくっくっ!あ〜、腹痛い!」

 

 

「あまりナメるなよ……!」

 

 

ダンッ!ダンッ! 

 

 

 桜牙の銃から放たれた弾丸、それは的確に天舟の眉間と心臓に迫っていた。

 

 

 しかし、その銃弾を的確に躱し、木の上に逃げた天舟に桜牙は動こうとする彼の足下に放つ。

 

 

「おっと危ない!流石は暁先生……遠慮ないなぁ?

けど先生、“もう終わってますよ(・・・・・・・・・)”。」

 

 

「なに?何が終わって『ドスッ!!』がふっ!!?

な、なに……!?お、お前は……!?」

 

 

 桜牙が背後を向くと、そこには1人の薄紫の髪をした対魔忍らしき少女が、自分の背中に忍者刀を貫いていた。

 

 

「お、お前……は……!?

は、葉取 星舟……!!?」

 

 

「初めまして、暁 桜牙。貴方のことは良く知ってる。

かなり厄介だそうだし、確実に殺しておくわ。」

 

 

ぐっ……ズブブッ!!!

 

 

「がはっ……!!?な、ナメる………な……!!」

 

 

 桜牙は星舟を蹴ろうとするも、容易く躱されてしまうが、それを見た桜牙は出血を抑えながら、星舟と天舟を警戒する。

 

 

「(葉取 星舟の忍術は“星遁”……。特別なステップを踏むことで様々な術を出す忍術。奴が動いた瞬間に頭を吹き飛ばす!!)」

 

 

 桜牙が落ちているマグナムを拾おうとした瞬間、星舟が口を妖しく三日月のように歪める。

 

 

「あなた、私の術を知っているらしいけど、それはもう昔の話(・・・・・・・・)よ。」

 

 

「……何言ってるんだ?」

 

 

「……“邪遁(・・)”発動。来なさい、○○。」

 

 

「!!!?(邪遁!!?何だこれは!?こんな術、知らな―――)」

 

 

 その瞬間に桜牙が見たのは、星舟の背後から現れた“何か(・・)”であり、ソレを見た桜牙は……腹を貫かれた状態で、五車の森の中に放置されていたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

「良かったんですか?暁を始末しなくて。」

 

 

 とある廃工場、そこでは天舟と数人の星舟の部下達がおり、天舟の目の前には桜牙から奪った記録媒体を持った星舟がいた。

 

 

「今の対魔忍には解らないわ。それに……如何に十二宗家の乙女崎の小娘でも、○○が付けた傷は治せないわ。

あぁ、それと……天舟、あなたは五車に通い続けなさい。」

 

 

「?それは何故?」

 

 

「あなたには水城 春輝の監視と、彼を監視している“ふうま”の小娘の始末をお願いしたいの。

出来るわよね、天舟?」

 

 

「……承知しました、星舟様。」

 

 

 そう言うと天舟は五車へと戻るのであった……。




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