※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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おはようございます。

今回は短いので、バラして投稿します。


これはその一つです。


追う者と悩む者(対魔忍Side)

 対魔忍に下された指令。

 

 

 それは水城 春輝、芳陰 真、礼導 晃、犬塚 源太、甲河 藤志郎の5名の対魔忍の捕縛指令……。

 

 

 その指令が下った際に、アサギは憤慨し政府に対して怒鳴ったが、政府からは……。

 

 

『政府所属の忍を殺害した5名、水城 春輝、芳陰 真、礼導 晃、犬塚 源太、甲河 藤志郎を即座に捕縛し、政府に引き渡せ。

 

これは最高レベルの指令だ。……断れば五車の存続も危ういと思え。』

 

 

 その言葉にアサギは拳を強く握った。

 

 

 爪が食い込み、血が滴り落ちる程に強くであり、それがどれほどの屈辱と悔しさであったか……。

 

 

「アサギ、お前自分が何言ってるか分かってるのか……!?

お前は自分の生徒達を人柱にする気なのか!!!?」

 

 

「紅!!アサギ様の気持ちも「だったら、殺人犯にされてる連中の気持ちは無視かっ!!?」っ!?それは……。」

 

 

 紫はアサギの気持ちを察するように言うも、それに対して気持ちをぶつける紅の言葉に押し黙ってしまう。

 

 

 その言葉に時松が落ち着くように手で遮る。

 

 

「紅、私たちも気持ちは同じだ。水城、芳陰、礼導、犬塚、甲河の事件の詳細は今も調べている。だから冷静になれ。」

 

 

「〜〜……っ!!分ぁったよ……!」

 

 

 アサギから手を離した藤十郎は乱暴に席に座り、その中で不知火は静かに涙を流していた。

 

 

 その中でアサギは教師達に補足説明をする。

 

 

「……今回の指令だけど、あくまで“受けとった”だけよ。正式に“受けて”はいないわ。

この任務に関しては、“箝口令”を敷くつもりよ。

今回の件は“何か裏"(・・・)がある……。」

 

 

 アサギの言葉に教師達が頷く。

 

 

 その時、理事長室の扉が勢いよく開き、さくらが駆け込んできた。

 

 

「みんな大変だよ!!」

 

 

「さくら?こんな時にどこへ行っていた!?」

 

 

「今、こんな指令(・・)が生徒達に送られてきたの!!?これ見て!!」

 

 

 さくらがそう言ってアサギ達に見せたのは、目を疑う内容であった。

 

 

『五車学園の対魔忍達へ。

 

政府より“特殊任務の発令”

 

内容は捕獲。

 

ターゲットは水城 春輝、芳陰 真、礼導 晃、犬塚 源太、甲河 藤志郎の5名。

 

捕獲に成功した者には、政府直轄の忍への進級及び多大な報酬あり。

 

“※生死は問わず(・・・・・・)”。』

 

 

 その文面を見た瞬間、藤十郎の身体から炎が巻き起こった。

 

 

「おい、さくらぁ。こんな巫山戯た指令……何処の誰が流したぁ……?

何が“生死を問わず”だぁ!!!?」

 

 

「ふざけてるなんて物じゃない!!

コレは明らかに“おかしい”!!

さくら先生、生徒達は!?」

 

 

「い、一部の生徒(・・・・・)を除いて、全員が出て行っちゃったよ!!

コレを知った時には、もう……。」

 

 

「クソがぁぁぁっ!!!」

 

 

 紅が怒りに燃え上がり、拳を握り締める。

 

 

 他の教師達も巫山戯た指令出したであろう政府に、怒りを隠さずにはいられなかった。

 

 

◆◆◆

 

 

 その頃、五車学園の教室の一つ。

 

 

 春輝達がいたクラスには僅かばかりの生徒が残っていた。

 

 

 残っていたのは、凜子、きらら、藤孝、薫達4人であり、3人とも暗い表情を浮かべている。

 

 

「……。」

 

 

「もう何なのあいつら!?

何が“手柄は俺の物だ!”よ!!

春輝達が何したっていうの!?」

 

 

「鬼崎、落ち着け。怒ったってどうしようもないだろ。」

 

 

「何よ藤堂、あんたは平気なわけ!?」

 

 

「んなわけあるか!

あんな巫山戯た指令、知るかよ!?

けど、今俺らが慌てて何が出来る!?」

 

 

「2人ともやめろ!!!

言い争ってる場合じゃないだろ!!」

 

 

 きららと藤孝が言い争う中、薫があわわと戸惑っていると凜子が大声で2人を止める。

 

 

 しかし、一番驚いたのは凜子であり、好いた男が捕縛対象になっている事に傷付き、しかも生死を問わずということに、酷く落ち込んでいた。

 

 

「秋山、お前……。」

 

 

「凜子……。」

 

 

「……どうしたら良いのか、私だって知りたいんだ。

でも、どうしようもない……!

どうする事も……。」

 

 

 3人の雰囲気が悪くなる中、コンコンッと教室の扉がノックされた。

 

 

 廊下の方を見てみると、そこには宗河 賢丞と篁 斗漸がおり、賢丞は軽く手を挙げる。

 

 

「よぉ、このクラスは4人だけか?

てか、お通夜みたいな空気だな。」

 

 

「宗河に篁、お前ら何しに来た?」

 

 

「いや、俺らなりに今回の事例を調べたんだが……。

どうにも“きな臭い”んで、シカトしてたんだ。

んで、この学園で残ってる“まともな奴”を探してたんだ。」

 

 

「拙者らが調べ、残っていると分かっている者達には声を掛けている。

体育館に来てもらえるか?」

 

 

 凜子達は賢丞達の言葉を不思議に思いながらも、体育館へと向かったのであった……。

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