芳陰 真Side
春輝達と分かれた俺は1人砂に乗りながら空を飛んで移動していた。
「(守鶴、みんなとは繋げるか?)」
【無理だな、距離が離れすぎてる。それにケータイだったか?あれのせいで念が掻き消される。】
「(そうか。なるべく早く皆と合流しなければ。)っ!!?」
突如真上から熱気を感じ、上を見ると火弾が迫っており、避けて建物の上に降りると周囲を対魔忍達が囲む様に立つ。
身形からして五車の忍の様だ……。
「追い詰めたぜ、芳陰の!」
「まさかビッグネームが当たるとはな!!」
「……お前たち、何の用だ?」
俺が対魔忍達に尋ねると、リーダー格の対魔忍が答える。
「お前達5人を引っ捕らえて政府に引き渡せばよぉ、莫大な報酬と政府の忍になれんだよ!!」
「お前達1人の首一つに五億の値が付いてんだ!
それにとっ捕まれば、政府直属の忍に転属!
みみっちい任務なんてしなくて済むからな!!」
「……ここまで堕ちるとはな。」
「うるせぇ!!殺っちまえぇぇぇぇ!!!」
「砂遁!砂瀑陣!」
ゴオォォォォォォッ!!
「「「「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」
襲いかかってくる忍達に砂で彼らを絡め取り、地上に向かって叩きつけて、ギリギリの所で生かした。
「う……嘘、だろ……?砂が、全く無い、場所で……こんな…………!?」
「生憎コンクリートや石壁があれば砂に変えられる。そこで頭を冷やせ。(しかし、俺達を捕らえれば莫大な報酬と政府直属の忍への転属とは……何が起こってるんだ?)……少し探ってみるか。」
俺は忍が言った言葉が気になり、政府のデータベースにアクセス出来る場所に向かおうとしたが、遠くから追ってくる者の気配を感じた。
「(数は4人。隠れて情報を探るか。)」
遠くに隠れて身を隠し、“砂遁”で探る事にした。
『いたか!?』
『駄目だ、この辺りにはいないみたいだ。』
『とっ捕まえて連れてこうぜ!?1人につき五億だ!
一生遊んで暮らせんだ。』
『それに政府の御庭番になれるように、上役が取り計らってくれんだ。こんな機会は滅多にない!!
急いで見つけるぞ!!』
「(政府の上役……やはり役人が絡んでるのか。だとすれば、この騒動の裏にいるのも。)」
◆◆◆
犬塚 源太Side
バコォ"ッ!!
「げぼおぉぉぉっ!?」
「っしゃあああああああっ!!!次は誰だぁぁぁっ!!?」
【源太、すでに追手は全員倒れてますよ。】
「あ?そうなのか!?」
春輝達と分かれてバラバラに逃げていたが、五車の連中が俺達を捕まえようとしてきたので、全員ぶっ飛ばしていた。
途中の4〜5人は覚えてたが、10人から先は数えるのを忘れてぶっ倒してた。
【源太、あなたは仮にも追われてる身なんですからもう少し考えて動いたほうが良いですよ。如何に学力が有っても、そこを忘れてしまってはいつか痛い目を見ます。それにあなたは】
「(分かった分かった!!穆王、分かったから説教は勘弁してくれ!)しっかし、こいつらなんで俺達を狙って来るんだ?おい、起きろ。おーーーーい!」
バシバシバシバシッ!!
襲ってきた連中から話を聞こうと、起こそうとするも死んだように意識は無く、殴っても目を覚まさない。
「はぁ、これからどうするかなぁ。『ぐぅ~!!』とりあえず腹減ったから何か食うか!!!」
【はぁ……。源太、少しは緊張感を持ってください。】
俺は近くで何か食おうと店を探すのであった……。