礼導 晃Side
妙な連中に追われた俺達はバラバラにバラけたが、俺は五車から少し離れた町でのんびりしていた。
【いや、追われてんのに何落ち着いたんだよ。
晃、お前追われてる身だって忘れんなよ。】
「(分かってるよ、八っつぁん。けど、俺は人柱力!真っ正直に生きるぜ!!)ウイィィイイイィィィッ!!」
【最早ラップにもなってねぇぞ下手っぴ。ったく、他の奴らとも合流しなきゃならねぇってのに、道草食ってる場合か?】
陽気すぎる晃に呆れる牛鬼。
「(そんな事は分かってる。あんたを入れてる俺が一番解ってる。)」
【政府の連中が何か企んでるんだ。あの姉ちゃんに頼んで探ってみたらどうだ?】
「(そうしたいが、純子さんには手間かけられねぇ。
恐らく政府内にも“
【俺や守鶴、孫、穆王、九尾の連中が狙いなのか、はたまたお前達狙いなのかは解らねぇが、下手な動きはしないほうが良いだろうな。】
「(オーケー……なら!どっかで腹ごなしだ!!)」
【お前、人の話聞いてたか!?】
暢気な晃に牛鬼はツッコミをするのであった……。
◆◆◆
ザガァァンッ!!
「ぐああぁぁあぁあぁぁぁっ!!?」ドサッ!!
「やれやれ。喧嘩を売ってきた割には大した事ありませんねぇ。」
「た、たすけ…「おやおやまだ生きてましたか。」……ひぃっ!!!?や、やめ……」ズガァァンッ!
礼導 晃の追跡を行っていた対魔忍の部隊20人、その全員を“
その男はコートの下から政府からの書類を取り出すと、目を通す。
「“
男は自身の上司である政府の役人、風間 鬼蔵の言葉を思い出す。
『これがターゲットである“
『殺すのは許さない。つまりは生きている事に意味があると?』
『そうだ。確実に生きて連れてこい。奴らは生きていることに
「(彼の言葉がどうであれ、私は私のやりたいようにやらせて頂きますよ。)さて、では八尾を探すとしますか。彼以外は殺そうと何しようと構わぬようですし、……鉢合わせても、いい退屈しのぎにはなるでしょう。」
そう言うと男は死体を、そのままに歩き出すのであった……。