※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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短いです。


陽気な八と迫る怪魚

礼導 晃Side

 

 

 妙な連中に追われた俺達はバラバラにバラけたが、俺は五車から少し離れた町でのんびりしていた。

 

 

【いや、追われてんのに何落ち着いたんだよ。

晃、お前追われてる身だって忘れんなよ。】

 

 

「(分かってるよ、八っつぁん。けど、俺は人柱力!真っ正直に生きるぜ!!)ウイィィイイイィィィッ!!」

 

 

【最早ラップにもなってねぇぞ下手っぴ。ったく、他の奴らとも合流しなきゃならねぇってのに、道草食ってる場合か?】

 

 

 陽気すぎる晃に呆れる牛鬼。

 

 

「(そんな事は分かってる。あんたを入れてる俺が一番解ってる。)」

 

 

【政府の連中が何か企んでるんだ。あの姉ちゃんに頼んで探ってみたらどうだ?】

 

 

「(そうしたいが、純子さんには手間かけられねぇ。

恐らく政府内にも“デマ(・・)”が掛かってるぅ。)」

 

 

【俺や守鶴、孫、穆王、九尾の連中が狙いなのか、はたまたお前達狙いなのかは解らねぇが、下手な動きはしないほうが良いだろうな。】

 

 

「(オーケー……なら!どっかで腹ごなしだ!!)」

 

 

【お前、人の話聞いてたか!?】

 

 

 暢気な晃に牛鬼はツッコミをするのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

ザガァァンッ!!

 

 

「ぐああぁぁあぁあぁぁぁっ!!?」ドサッ!!

 

 

「やれやれ。喧嘩を売ってきた割には大した事ありませんねぇ。」

 

 

「た、たすけ…「おやおやまだ生きてましたか。」……ひぃっ!!!?や、やめ……」ズガァァンッ!

 

 

 礼導 晃の追跡を行っていた対魔忍の部隊20人、その全員を“鮫のような男(・・・・・・)”が1人で始末しており、その場は夥しい血と無残に削られたような死体が転がっていた。

 

 

 その男はコートの下から政府からの書類を取り出すと、目を通す。

 

 

「“八尾の獣憑き(・・・・・・)”、礼導 晃……なるほど、これは狙いやすそうですね。」

 

 

 男は自身の上司である政府の役人、風間 鬼蔵の言葉を思い出す。

 

 

『これがターゲットである“獣憑(けものつ)き”のデータだ。各自で狙えるターゲットを絞り、確実に捕獲(・・)しろ。殺すのは許さん。』

 

 

『殺すのは許さない。つまりは生きている事に意味があると?』

 

 

『そうだ。確実に生きて連れてこい。奴らは生きていることに価値(・・)がある。死体では意味がない。』

 

 

「(彼の言葉がどうであれ、私は私のやりたいようにやらせて頂きますよ。)さて、では八尾を探すとしますか。彼以外は殺そうと何しようと構わぬようですし、……鉢合わせても、いい退屈しのぎにはなるでしょう。」

 

 

 そう言うと男は死体を、そのままに歩き出すのであった……。

 

 

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