※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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権左、ノックアウト!!

p.s.いくつか追加させてもらいました。


集まる人柱力達!

 三途川を出た春輝は、目的の離島を目指して船の出ている港へと向かっていた。

 

 

 幸いにも五車の忍達と鉢合わせはしなかった事と、ケインから教えてもらった秘密の道のおかげで、敵と接触すること無く進めている。

 

 

「(九喇嘛、真達は無事かな?)」

 

 

【さぁな。だが、他の連中だって決して弱くねぇ。

だから心配することねぇだろうよ。

少なくとも、簡単にはやられねぇだろう。】

 

 

「(それなら良いけど……。)ん?」

 

 

 春輝が上を見上げると、そこには数十人の対魔忍達がいた。

 

 

「見つけたぜ、水城!」

 

 

「てめぇは半殺しにさせてもらうぜ!!

そうすれば莫大な大金が手に入る!!」

 

 

「……まだ来るか。」

 

 

「やっちま『ゴオオオオオオッ!!!』ん?うわあぁぁぁぁぁっ!!?砂ぁ〜〜〜〜っ!!?」

 

 

「な、なんだ!?なんで砂が!?「っしゃああああああっ!!」なっ!!?」

 

 

 突如彼らの背後から現れた大量の砂の流れ。

 

 

 さらに他の忍達を聞き覚えのある叫び声を挙げながら倒していく、謎の人影が見えたがその2つを見て、春輝は安堵の笑みを浮かべる。

 

 

「真!源太!」

 

 

「春輝、無事なようだな?」

 

 

「ははぁ!!元気そうで安心したぜ!!!春輝ぃぃ!!」

 

 

 春輝の見た流砂と叫び声の正体、それは春輝と同じ人柱力である、真と源太であった。

 

 

 春輝は2人に駆け寄る。

 

 

「2人とも無事だったか!?どうしてここに?」

 

 

「俺は気になる事があって、個人的に調べたらここにたどり着いたんだ。」

 

 

「俺は良い訓練になったけどなぁ!!っしゃあああああっ!!」

 

 

「源太、相変わらず声がデカい!」

 

 

 春輝が真や源太と話しているが、辺りを見渡すとまだ来ていない仲間、藤志郎と晃がいない事に寂しげな顔になる。

 

 

「晃と藤志郎は……まだ来てないみたいだな。」

 

 

「何かあったのか。それとも……。」

 

 

「馬鹿野郎!!あいつらなら大丈夫だ!!!

絶対にまた会える!!だから暗くなるな!!」

 

 

「源太……そう、だな。晃たちなら無事だよな。」

 

 

「根拠は無いが……確かに悲観的になるよりは良いだろうな。」

 

 

 源太の喝に春輝と真の表情は明るくなり、気持ちも落ち込まずに立て直った。

 

 

「それで、春輝は何故ここに?」

 

 

「あぁ、俺はある人の協力のおかげでこの港から出てる船に乗るつもりだったんだ。2人は?」

 

 

「俺は“ある事(・・・)”を調べていてな。

その中でお前と同じように、船に乗ろうとしていた所だ。源太とは途中で再会した。」

 

 

「小難しい事は分からねぇが、敵の本拠地に乗り込むんだろ!!ならさっさと行こうぜ!!」

 

 

 最早待つ気の無い源太は早く船に乗ろうと言うと、春輝と真は苦笑しながらも、船に向かおうとした。

 

 

 その時、何処からか槍が3人の足下に突き刺さる。

 

 

「ようやく見つけたぜ。」

 

 

「「「!?」」」

 

 

 声のした方を3人が見ると、そこには髪を後ろで結った引き締まった男がいた。

 

 

「あいつは……。」

 

 

「真、あの人は?」

 

 

「あの男は土橋 権左、対魔忍随一の槍使いだ。

土橋、これは何のつもりだ?」

 

 

「芳陰家の坊っちゃんと熱血野郎には関係ない。

俺が用があるのは……お前だよ、水城 春輝。」

 

 

「え?俺?」

 

 

「あぁ、お前だよ。俺はお前を倒すために来たんだ。

“金に目の眩んだ馬鹿ども(三下共)”のせいで探るのに苦労したがな。」

 

 

「……悪いけど、あんたの相手してる暇はないんだ。俺達はこれから船に乗らないといけないんだ。」

 

 

 春輝が権左を無視して、真、源太と共に船に向かおうとした時、権左は春輝の怒りの琴線に触れる言葉を言い放った。

 

 

 

「はっ!何だよ、根性なしかよ。まぁ、“猪突猛進な妹”に“見た目以外取り柄のない母親”が家族だから仕方ねぇか!!」

 

 

 

「――――あ"?」

 

 

 権左のあからさまな挑発、それに対して春輝の中で何かがキレた。

 

 

「あんた、今なんて言った?」

 

 

「春輝止せっ!!」

 

 

「あんっ?聞こえなかったのか?

“猪突猛進な雑魚妹”と“見た目以外取り柄のない母親”が家族だから仕方ねぇかって言ったんだよ!!」

 

 

「……。」

 

 

「土橋、今はお前に構ってる余裕はないんだ。

子どもみたいな挑発は止めておけ。」

 

 

「うるせぇ、芳陰の坊っちゃんは黙ってろ。

俺はそいつに「おい。」!?」

 

 

 権左は春輝の放つ普通の威圧に押され、後ろに下がると座り込んだ。その時の春輝の目には、普段の温厚な彼からは想像できないほどの敵意が滲み出ており、権左は足を震わせている。

 

 

「(な、何なんだこいつは!!?こんな、こんな化物だなんて、聞いてねぇぞ!!?)」

 

 

「お前が誰の命令で来たのかとかどうでもいいが、“あんた程度(・・・・・)”の奴、今は相手にする気にはならねぇんだよ。こっちは急いでんだ……失せろ。」

 

 

 春輝はそれだけ言うと、権左を一瞥して船へと向かっていく。

 

 

 しかし、権左は“見下された事”と“ナメられた事”に腸が怒りで煮え滾り、春輝を後ろから槍で貫こうとした。

 

 

「……話し、聞いてなかったのか?失せろって言ったんだ。」

 

 

ダアアアアアアアアアンッ!!!!

 

 

「…………かはっ!」

 

 

 春輝の武装色を纏った拳に、槍と一緒に顔を撃ち抜かれ地面に倒れ伏して気絶している権左、春輝はそんな彼を見下ろしていると、九喇嘛が話しかけて来た。

 

 

【春輝、コイツの手足の腱を切っておけ。】

 

 

「(え?なんで?)」

 

 

【こいつは後々放っておくと面倒だ。それに……こいつはお前の家族を侮辱したんだ。

それくらいしても大して問題にはならねぇ。】

 

 

「(それもそうだな。分かった。)」 

 

 

 ブツッ!ブツッ!

 

 

 春輝は権左の手足の腱を風遁で切り裂くと、真達の下に向かった。

 

 

「春輝。」

 

 

「うん?何だ?やりすぎたか?」

 

 

「……いや、家族を侮辱されて怒る気持ちは分かる。コイツのことは、全てが終わったらアサギ様に直談判するつもりだ。」

 

 

「……すまない、真。そういえば今回の件は誰かに伝えた?」

 

 

「あぁ、それなら大丈夫だ。すでに“伝えてある(・・・・・)”。」

 

 

「そうなのか。」

 

 

「オオオオイ!!速く行こうぜ!!!」

 

 

 春輝と真は源太の乗っている小型船に乗って、目的の離島へと向かう……。




いつも見てくださり、ありがとうございます。

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