※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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 敵の首魁がいると思われる離島に向かう春輝、真、源太の3人。

 そんな彼らが降り立ったのは、過去の人間達が残した遺物の破棄された島であった……。


揃う人柱力!

 春輝が真、源太と共に此度の事件の首魁である風間 鬼蔵の潜伏していると思われる離島に向かって、船を進ませていた。

 

 

「あの島に敵の首魁が……。」

 

 

「ああ、恐らくな。」

 

 

「薄気味悪ぃ島だぜ。」

 

 

 小船を進ませていく中で、3人は離島から放たれている言いしれない不気味な気配を感じていたが、3人以上に九喇嘛達尾獣は敵意を向けながら唸っていた。

 

 

【おい、クソたぬき、五尾。分かるか?】

 

 

【あぁ、嫌な島だぜ。吐き気がしやがる。】

 

 

【こんなに気持ち悪い島を見たのは初めてですね。】

 

 

 九喇嘛達尾獣は人間の“悪意”や“怨念”などに敏感であり、特に3人が近付いている島から感じたのは、凄まじい“怨念”であった。

 

 

【こいつぁ、荒れそうだな……。】

 

 

 九喇嘛が呟くと同時に船は離島に到着し、3人は船から降りると、船が流れないように船を島に揚げておく。

 

 

「本当に薄気味悪い島だな……。こんな場所に隠れる必要があるのか?」

 

 

「とっとと見つけて、ぶっ倒してやるぁ!!」

 

 

「?春輝、源太。止まれ、誰かいる。」

 

 

「「っ!!?」」

 

 

 真の言葉に春輝と源太は警戒態勢を取る。

 

 

 そんな彼ら見ていた九喇嘛達がクスクスと笑う。

 

 

「(え?なに、九喇嘛なんで笑ってんの?)」

 

 

【大丈夫だ、敵じゃねえよ。……出てこい、八尾、四尾、それと“七尾(・・)”。】

 

 

「(え?)」

 

 

「八尾がサビだぜ俺様が!ういいぃいいいいっ!!」

 

 

「礼導、頼むからそのラップを止めてくれ。

一応俺達は敵地にいるんだからよ。」

 

 

「仕方ありませんよ、何せ礼導さんですから。」

 

 

「晃!?藤志郎に、篠宮さん!?」

 

 

 晃、藤志郎といっしょにたおやかに微笑みながら現れたのは、篠宮 咲弥であった。

 

 

「よ、無事だったか。」

 

 

「ふふっ、こんにちは♪お久しぶりですね、春輝さん♪それに芳陰さんに犬塚さんも。」

 

 

「篠宮、お前も来たのか。」

 

 

「……誰だコイツ?」

 

 

 ズコーーーッ!!

 

 

 源太の発言に春輝、晃、藤志郎がズッコケ、真は頭を抱え、篠宮は苦笑してしまった。

 

 

 その後、春輝達が源太に彼女の紹介をすると、源太は分かったのか頷き、6人は島を探りながら進んでいると春輝はある疑問を咲弥にぶつけた。

 

 

「そういえば篠宮さん、気になったんだけど…なんでここに?」 

 

 

「ふふっ。私の中にいる“助手”のおかげですよ。

彼が皆さんの事を教えてくれたんです。

そのおかげで、礼導さんや甲河さんと合流出来たんです。」

 

 

「彼って……もしかして!(九喇嘛、まさか。)」

 

 

【あぁ。この小娘の中には尾獣がいる。

姿を見せたらどうだ、七尾!】

 

 

 九喇嘛が呼び掛けると、咲弥の肩に七本の尾を持つ幼虫らしい生き物が現れる。

 

 

【ふっ。やっぱり気付いてたか、九喇嘛。】

 

 

「え?うん?篠宮、さん?もしかして、この芋虫が……?」

 

 

「はい。私の助手こと七尾の“重明(ちょうめい)”です。」

 

 

【ラッキーセブンの重明と覚えてくれ。】

 

 

「「「「ら、ラッキーセブン……?」」」」

 

 

【こいつは変わり者なんだよ。だから気にするな。】

 

 

【まぁ、重明だしな。】

 

 

【確かに。】

 

 

【全くだ!ウッキイイッ!】

 

 

【コイツ自身、何処がラッキーセブンなのかは分かってねぇよ。】

 

 

【お前ら、俺に恨みでもあんのか?】

 

 

 尾獣達のそんなやり取りに春輝達は苦笑するが、その時、6人を囲むように黒装束の忍達、総勢200人が現れる。

 

 

 それを見て、6人は辺りを警戒する。

 

 

「流石敵の本拠地だけある。数が多いな。」

 

 

「こいつら、確かフェイル・アサシンとか言うんだ。元々は抜け忍や瀕死の忍達だったらしいが、違法な人体実験を受けて能力と引き換えに自我が無いんだ。」

 

 

「そいつはまた、ろくでもねぇな。」

 

 

「まるで歩く屍……ゾンビより質悪いですね。」

 

 

「人体実験なんて平気でやる奴だ、腹の中真っ黒だろうよ。……お、なんか降りてきそう。」

 

 

「晃、今はそれをやめろ。真面目に考えろ。」

 

 

 藤志郎、春輝、源太、咲弥、晃、真が戦闘態勢を整える中、フェイル・アサシン達は身体の一部を獣や刀剣、銃火器などの武器に変えたり、両腕を肥大化させて戦闘態勢を整える。

 

 

「奴さん、やる気みたいだぜ?みんな、行ける?」

 

 

「ああ。」

 

 

「おうよ!!!」

 

 

「大丈夫ですよ。」

 

 

「やれるぜ!馬鹿野郎この野郎!!」

 

 

「こいつらを突破して、本丸に行くぜ!」

 

 

 藤志郎の言葉に、春輝、源太、咲弥、晃、真は戦闘の意思を表すと、チャクラを溢れさせるのであった……。

 

 

 そんな中、離島に近づく3人の人影があった。

 

 

「あそこに連中がいるのか?ミサキ。」

 

 

「間違いありませんよ、荼毘、蒼都。

磯撫と又旅が共鳴しているのですから。」

 

 

「なら間違いはないな。」

 

 

 機械に繋がれた磯撫に乗って、離島へと向かっているのは、冥の荼毘、ミサキ、蒼都の3人であった。

 

 

 3人は又旅と磯撫が他の尾獣たちに共鳴しているのを感じて、他の尾獣達と春輝達のいる離島へと向かっていたのだ。

 

 

 今、風間 鬼蔵と春輝達、そして、冥による戦いが始まろうとしていた……。




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