なかなか思い浮かばなかったです。
申し訳ない。
【春輝……。春輝、起きろ!】
「ぅ……っ!?うぅん……っ?九喇嘛……?あれ……っ?ここ、どこだ?っ!?臭っ!?なんだこの臭い?」
頭を擦りながら起き上がった春輝、辺りを見渡すも薄暗く何も見えない。しかし、“嫌な臭い”だけは嗅ぎ取った。
その臭いは、まるで何かが腐ったように刺激の強い腐乱臭であり、春輝は鼻を摘みながら前を進む。
そして目が漸く暗い部屋に慣れてきた時、パッと部屋に電気が着き、眩しさに春輝は目を閉じるが、すぐにその部屋が“何なのか”分かった。
「なっ!!?こ、これって……!!?」
【胸糞悪ぃな、これは……。】
春輝と九喇嘛の眼前、そこには夥しい数の人間が物のようにうち捨てられており、よく見るとその者達の身体には乱暴な手術痕が有ったり、四肢の一部が欠損している者が多くあった。
「これ……どうなってんだ?まるで死体置き場だ。」
「確かに、薄気味悪ぃな。」
「だな………………ん?わああああっ!!だ、だだ、荼毘ぃぃ!!?お前なんでここに!?」
「驚きすぎだろ。ったく、妙な所に落とされたもんだぜ。あの光ってんのが落ちた穴だな。」
春輝と荼毘は落ちてきた新しい光を見上げると、かなり深い穴に落ちたらしく、光はとても小さく視えている。
「尾獣を出しても届かなさそうだな。」
「確かに。」
2人がため息を吐いたその時、天井から吊るされていたテレビが映り、他の面々が別のエリアにいる光景が映る。
廃棄物エリア(蒼都、晃)
「ここは、ゴミ捨て場か?」
「おう、馬鹿野郎この野郎!頭痛ぇよう!」
浄水エリア(咲弥、ミサキ)
「おかしな所に落ちましたね。」
「確かに。」
焼却エリア(真、源太、藤志郎)
「なんだぁ?この部屋は?」
「薄気味悪いな。」
「それに燃え臭い……。」
皆が無事だったことに、春輝は安堵し、一息吐く。
「(良かった。みんな無事だ。)」
『これはこれは各人、目が覚めたようだな。』
仲間達の無事に安堵していると、何処からか鬼蔵の声がスピーカーを通して聞こえてきた。
「この声は鬼蔵!?どこにいる!?」
『まぁ落ち着き給え。キミたちはそれぞれ“特定のエリア”に落とさせて貰った。そこでキミたちには先程言ったゲームをしてもらう。』
「「ゲーム?」」
『そうだ。今から命を懸けた……“バトルロワイヤル”をな。』
「あ?こいつと殺し合えってか?」
『慌てるな、冥の荼毘よ。キミたちだけでは戦い辛かろう?私からゲスト達を用意した。』パチンッ!
「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」
鬼蔵が指を鳴らすと、春輝達の周りからゴソゴソと物音が聞こえ、周囲から四肢の揃ってない異形や死体が動き出し、ノソノソと動き出した。
「なんだこいつら?」
『そいつらは改造に失敗した“出来損ない”でな。
殆ど自我はないが、食欲だけは“豊富”なんだ。』
「〜〜っ!!この、下衆野郎……!!」
『なんとでも言え。
バトルロワイヤルのルールを説明しよう。
何簡単なモノだ。
今は夕方の17:00、そして今から1時間以内に目の前の相手を倒すか、襲い来る“出来損ない”達を全て倒しきるかで、ゲートが開く。……まぁ頑張りたまえ。』
鬼蔵の言葉とともにバトルロワイヤルが始まる。
その光景を見ていた鬼蔵は、通信機を使って、自身の部下に通信を開始する。
「私だ、五車の連中はどうなっている?」
『獅子堂宗一郎を隊長に、十数人の忍が動いた模様。
勘の良い二車、真庭は沈黙を決め込んでいます。』
「先程の土遁使いの者は二車の執事だったな。
大方、水城の事前調査だろう……とりあえずそちらはお前に任せるぞ、“猟”。」
『御意、おまかせを。鬼蔵様。』
鬼蔵に返答すると、通信の相手であり、鬼蔵の腹心である“
五千のフェイル・アサシンを従えて……。
次回、五車の忍に危機が!?
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