※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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高等部編
救出と鬼人との出会い


 ある日の昼休み、春輝は1人学園にある森の中で九喇嘛を使っての新たな"螺旋丸"の修行をしていた。ただの螺旋丸ではなく、九郎や藤十郎との戦いの時に出した"螺旋丸"とは別の螺旋丸の修行であった。

 

 

 辺りの地形は今行っている螺旋丸の練習などでボロボロになっていたり、大きく抉れていたりしている。

 

 

 そんな彼の目の前には、修行の為に土遁で作り出した土塊の人形剛隷武(ゴーレム)が立っており、春輝はゆっくりと動く相手に、狙いを定めながら別の螺旋丸を当てる用意をする。

 

 

「はぁぁあぁぁ……!!」

 

 

ドゴォォオォォォ!!!

 

 

 春輝は目の前の木に向かって、螺旋丸を叩きつけると修行の為に作った土遁剛隷武(ゴーレム)は徐々に後ろに倒れていったが、剛隷武は粉々になり、大きなクレーターが出来たのを見て春輝はその場で肩で息をしながら頷く。

 

 

「よし……剛隷武は破壊出来たし、威力も充分。けど、やっぱり大玉は、堪えるなぁ……。」

 

 

 春輝はそう言って地面に座り込むと、九喇嘛が話しかけてきた。

 

 

【ふんっ!あれだけの術の連発だ。本来ならぶっ倒れてても可笑しくねぇ。お前のチャクラ量に感謝するんだな。】

 

 

「(まぁ、その大半は九喇嘛のおかげだけどな。助けてくれてありがとう。)」

 

 

【喧しい!礼なんてするな!わしはお前が死んだら困るだけだ。それだけだからな!!】

 

 

九喇嘛はそう言うとリンクを切って眠ってしまった。

 

 

「……ありがとう、九喇嘛。」

 

 

 小さく九喇嘛に礼を言うと、春輝はゆっくりと立ち上がるとその場に座り込んで、隠し持ってきたフルーツのあめ玉を一粒口に入れると、その場に座って一息吐く。

 

 

 春輝は以前の魔科医との任務の中で出会った謎の青年の事が引っ掛かっていた。感じたことのない異質な雰囲気を纏ったあの青年、その存在は九喇嘛も警戒心を剥き出しにしそうになったが、その青年は何処かへと消えてしまい、任務であった為に追うこともしなかった。

 

 

 しかし、春輝は確かに気になっていた。あの気配は普通ではないという事を。

 

 

「あの人、なんだったんだ?まぁでもアサギ様は気にするなって言ってたし。けどなんか引っ掛かるんだよなぁ……。」

 

 

「は~るき!」

 

 

「ん?あぁ、きらら。」

 

 

春輝が上を向くと、そこには楽しそうに微笑みながら自身を上から覗き込むきららがいた。きららは春輝の隣に腰を下ろした。

 

 

「こんなところで、また修行?飽きないわねぇ?」

 

 

「まぁな。けど、少しでも強くなっておかなきゃな。越えたい人もいるし。」

 

 

「越えたい人って……やっぱりアサギ様?」

 

 

「アサギ様もそうだけど、俺は学園で強いって言われてる“獅子堂 宗一郎”って人と手合わせしてみたいんだ。そして、出来れば勝ちたい!」

 

 

「獅子堂?あぁ、あの特権階級の人達?」

 

 

 きららも獅子堂は知っているが、噂では獅子堂は特権階級の人間としてしか聞いておらず、本当に強いのか分からない。彼女の中で強いのといえばアサギや一部のくノ一教師や同級生である。

 

 

「獅子堂だけじゃない。九字衆や刀華姉さんのいる真陰とかも凄いし憧れる……いつか、追い付けるようになってみたいんだ!」

 

 

「ふ~ん?そう言えばさぁ、春輝はなんで、対魔忍になったの?気になるから教えてよ。」

 

 

 ぐいっと顔を近づけるきららに春輝は戸惑って目を反らすが体に当たる大きな胸の感触にさらに戸惑う。

 

 

「別に、理由なんて言えるモノじゃないよ。」

 

 

「何よ、教えなさいよ。気になるじゃない。」

 

 

「だから、別に……きららは何で対魔忍にそれって氷遁とは違う感じがするんだけど。」

 

 

「この力……この力はお母さんの力なの。私の大好きなお母さんの力……この力が私にとって大切なものなの。」

 

 

「そうなのか。なぁきららのお父さ「私に父親なんていない!!!!いても、あんな奴父親じゃない!!!」……きらら!?」

 

 

 突如大声で“父親”を全否定するきららに春輝は驚き、きららもハッとして立ち上がるとその場を去っていった。

 

 

「きらら、いったい何があったんだ?何で父親がいないなんて……?」

 

 

 その後も教室に戻って授業を行ったが、きららと春輝は何処か気まずい空気が流れており、春輝が謝るがきららは素っ気なく返すだけであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 そんな事がありながらも春輝が日常を過ごしていたある日、驚きの知らせがアサギから呼び出されたことで齎された。

 

 

「きららがノマドに捕まった!?」

 

 

「そうよ。彼女にはとある潜入任務をお願いしていたのだけど、その中でこちらの情報が漏れていたの。そこで春輝、今回はあなたに単独で彼女の救出を命じるわ。」

 

 

「分かりました。それで、場所は?」

 

 

「ノマドの居所とされる都市、東京キングダムよ。今は……っ!!?春輝、待ちなさい!!?」

 

 

「(待ってろ、きらら!!?)」

 

 

 春輝は居てもたっても居られず、1人できららを助けに向かうのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 異形の怪物である魔族や魔物、そして悪人や脛に傷を持つ者たちの住む闇の都市であり、魔界より現れた吸血鬼の王である男、"エドウィン・ブラック"の住む国。

 

 

 闇に堕ちた首都、“魔都"東京キングダム”である。

 

 

 そこでは闇の技術を専門とする医師、魔科医によって娯楽としての闘技士や性奴隷などに改造され、一部の汚職に手を染めた役人や権力者、魔族の男達の愛玩道具とされる者達が多くいた。

 

 

 その中でも彼らのお目当ては、見目麗しく自分達よりも高い実力を持っている"対魔忍"や"強力な女戦士"達であり、そんな者達を屈辱に塗れさせるのが、彼らの望みでもある。

 

 

 そして今現在、その目的の対魔忍である“鬼崎きらら”は今、東京キングダムに身を置く魔科医の男によって身体を改造されていた。

 

 

「んぎぃぃいぃぃ♡♡ち、乳首ぃぃいぃぃ♡♡乳首捏ね回さないでぇぇ♡♡おっぱいもみ潰さないでぇぇえぇぇ♡♡♡……んほぉぉおぉぉ♡♡♡お尻ぃぃ、お尻の穴ぁぁ♡ケツマンコにされて、イグゥぅウゥゥ♡♡」

 

 

 彼女はその胸や尻、そして膣内や全身に媚薬を注入され、全身を改造手術を施され、全身を性感帯にされた彼女らはその感度は現在、2500倍にされており、風が当たるだけで絶頂する程であった。

 

 

 そんな彼女達は今、頭には特殊な器具が取り付けられており、そこから何人もの男に犯されるというイメージを見せられながら、強制的に絶頂させられているのだ。

 

 

「ヒヒヒッ!!初めは"負けん"だの、"キモジジイ"などと言っていた癖に、改造された途端にマンコから潮吹ながらイキおって。このまま3000倍にして、朧様に差し出してやる。」

 

 

「んほぉぉおぉぉぉぉ♡♡お尻におちんぽきたァァァ♡♡3本なんてらめぇぇぇ♡♡おほっ♡♡おっほぉぉぉ♡♡強制パイズリしながリャ、オマンコジュボジュボ♡♡ハメられてイクぅぅぅ♡♡」

 

 

「全くドスケベな身体しとる癖に偉そうにしおって。さて、こっちの鬼のガキはどうしてくれようかの。」

 

 

 そう言うと魔科医な男は、きららとは別にもう1人の女性に近づく。彼女は人間ではなく額から角を生やしていて、人は違う存在というのが分かる。

 

 

「さて、ではそろそろ感度を上げて「死ね。」『ズバババババッ!!』……がはっ!?」

 

 

 背後から聞こえてきたその声とともに心臓と頭を貫かれ、魔科医の男はその場に倒れると、背後には特注の忍装束(見た目はナルト青年期のジャージ。)を着た春輝がおり、春輝はすぐにその魔科医を風遁でズタズタに切り裂く。

 

 

 その後、すぐに機器を停止させてから2人を降ろして、きららに近付いた。

 

 

「きらら!きらら!?」

 

 

「は、春輝……?あなた、どうしてここに……。」

 

 

「この場所を探してたら遅くなってしまった。本当にごめん、急いでここから出るぞ。その人も連れていく。」

 

 

 春輝は影分身を2体出すと、分身が鬼の少女を背負い外へと向かい、そして魔都の出入口である地下の通路を通っていた時であった。

 

 

「は~い、そこまでよ。」

 

 

「っ!?」

 

 

 春輝が聞こえてきた声に反応して足を止めると、そこには赤紫のボブカットに前が大きく開いた対魔忍スーツを着た女が現れ、その女を見た春輝は彼女を睨みつける。

 

 

「裏切りの対魔忍、"朧"か。」

 

 

「あら、アタシを知ってるのね?」

 

 

「色々知ってますよ。仲間を裏切ったり、盾に使っていた挙げ句アサギさんやさくらさん達に非道な事をした、対魔忍の裏切り者で、色々と黒い噂の絶えなかった人だってこともね。」

 

 

「へぇ、そうなの?けど少し礼儀というモノを教えてあげないといけないようね。」

 

 

パチンッ!

 

 

 朧が指を鳴らすと、その場にオークが十数体ほど現れると、朧は勝ち誇ったように笑みを浮かべながら、話し始める。

 

 

「この数、貴方でも無理なんじゃないかしら?その鬼を護りながらどうやって戦うのかしらねぇ?」

 

 

『ぐへへっ!』

 

 

「……(数は15って所か。てか、鬼?)鬼って誰の事だ?」

 

 

「あら?あんた知らないの?そのあんたが背負ってる牛乳、鬼と人間のハーフなのよ?」

 

 

「え?」

 

 

「…………っ!」

 

 

「その女はねぇ、霜の鬼神と呼ばれた冷気を操る力を持つ高位鬼族の母と対魔忍であった父の間に生まれた存在。だけど、哀れにもその大好きなママは父親に殺されちゃったのよ。

それにしても、その鬼神も馬鹿よねぇ?人間との間に子供作ったら、殺されちゃうなんて。あはははははははっ!!笑いすぎてお腹よじれちゃう!!」

 

 

朧が笑うと、オーク達もゲラゲラと笑いだしきららは悔しげに歯を食い縛り、目に涙を溜める。

 

 

きららの事件はアサギも知っており、それも有って彼女を保護したのだが……きららはその事を必死に隠してきたのに、嘲られて悔しさでいっぱいであった。

 

 

そんな時、春輝が朧に訪ねた。

 

 

「何が面白い?」

 

 

「はぁ?何がって?」

 

 

「きららの事を笑って、何が面白いって聞いてんだよ。あんたらには関係ないだろ?」

 

 

「春、輝……?」

 

 

「なぁに?ナイトにでもなったつもり?鬼神と対魔忍の間に生まれた馬鹿を笑ってるだけじゃない!ガキは」

 

 

 

「黙れ、くそ女。」

 

 

 

 その瞬間、一陣の風が吹きそれと同時にオーク達はバラバラに切り裂かれ絶命し、朧も顔面や全身が裂けたように切り裂かれた。

 

 

「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?こ、このガキ!!何すんのよ!!!」

 

 

「てめぇがきららの事をどう知ったのかは知らないし、興味もねぇ。だが、弱いくせに人を笑うのは気に入らねぇ。」

 

 

「このっ!くそガキ!!舐めた真似してくれたわね!!?あんたは魔物に変えてやる!!!醜い魔物に変えて、殺してやるわ!!!」

 

 

 春輝は分身をもう一体出すときららと鬼の少女を連れて先に行かせた。

 

 

「は、春輝!?」

 

 

「片付けてから行くから、そいつらと待ってろ。」

 

 

 分身達は風遁で速度を上げるとあっという間に離れていき、朧が触手を伸ばそうとしたが土遁で押さえつけられ、動きを封じられる。

 

 

「っ!?」

 

 

「てめぇの相手は……俺だ。三下ババア。」

 

 

「舐めた真似してくれたわね!!?このクソガキがああぁぁぁっ!!!」

 

 

 すると、オークが再び現れる。今度は50体程が現れ、武器を持っていた。

 

 

「この数、あんたに何が出来るのかしら?!土下座して命乞いすれば考えてあげるわよ?」

 

 

「するか。バーカ。」

 

 

「~~~~っ!!殺れ!!!」

 

 

『ウオオォォォォォォォッ!!!』

 

 

 50体のオークが攻め掛かる中、春輝は一体に跳び膝蹴りを当てて倒すと10体の分身を出し、オーク達へ応戦させていく。いくら50体いても春輝は数を物ともせずに風遁を纏った四肢で戦い、オーク達を滅していく。

 

 

「そろそろ決めるか。風遁、真空獣牙!」

 

 

『グルルアアアアアァァァァァッ!!』

 

 

「「「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」

 

 

 春輝が新しく生み出した忍術、NARUTOのダンゾウが使っていた風遁、真空波を狼の群れに変えてオーク達を襲わせ、オーク達は壊せない真空の獣達に襲われ無惨な肉片となって倒れていき、朧も春輝に戦慄する。

 

 

「こ、このっ!!」

 

 

「どうした?兵隊が消えたらそれまでか?大したことないのな。」

 

 

「~~っ!!私を馬鹿にするな!!はあぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

「きらら、友達を侮辱したんだ……風遁、旋風刃・乱!!!」

 

 

 春輝が放った居合いに似せた手刀、その刃が振るわれた瞬間……朧はズタズタに切り裂かれて動けなくなり、ゴロゴロと転がった。

 

 

「な、なにこれ……!?体がバラバラに!!?」

 

 

「まだ生きてるのか……はぁ、これはチャクラを使うから嫌なんだがな。」

 

 

「や、止めろ!?何する気!?や、止めろ!!」

 

 

「すぐに終わる……風遁、風塵。」

 

 

 その瞬間、朧も体や頭は分子レベルにまで分解され、その細胞すらも残らないようにすると、きらら達の元へと向かった。

 

 

◆◆◆

 

 

 きらら達は近隣のポイントにて結界によって守られている事が分身の情報で分かり、そこに向かうとその近くには2人の男女がいた。

 

 

「(誰だ?)……あんたら、何者だ?」

 

 

「ん?おぉ、お前か?うちの若いのを助けてくれたのは?」

 

 

「うち?その角……もしかして、その女の人の関係者ですか?」

 

 

「おぉそうなんだ。あ、こいつは失敬したな。俺は鬼徹(キテツ)暁冥(ギョウメイ)って言うんだ。こっちは秘書のクローディアって言うんだ。」

 

 

「初めまして。早速で申し訳ありませんが、この結界を解いてもらっても?

彼女の治療などはこちらで行いますので。」

 

 

 春輝は2人を見ながら警戒していたが、2人から悪意を感じなかった春輝は九喇嘛に話し掛けた。

 

 

「(九喇嘛、どう思う?)」

 

 

【そいつ等なら大丈夫だ。結界を解いてやれ。

男も女も普通じゃねぇが嘘は吐いてねぇみたいだしな。】

 

 

「(そうか……それなら良いか。)分かった。解。」

 

 

 春輝は結界を解くと、暁冥に角が生えた少女をゆっくりと立たせて2人に任せた。

 

 

 暁冥はその子を背負うと、春輝の手を強く握る。

 

 

「本当にありがとうな!この礼は必ずする!俺ら“百愧龍宮(ひゃっきりゅうぐう)”は受けた恩は必ず返すからよ!帰るぜ、クローディア!」

 

 

「失礼します。」

 

 

 そう言うと暁冥とクローディアは少女を背負って、何処かへと飛んでいき、それを見送った春輝はきららを背負って近くのホテルで休む事にしたのであった……。

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