“現”日本政府、総理官邸……そこには滝のような汗をダラダラと流しながら俯くスーツ姿の男、現在の総理大臣と彼の前には3人の人物が座っていた。
獅子王“獅子堂 源一”。
鬼影“芳陰 将忠”。
英雄“水城 逸徹”。
源一と静かにお茶を飲む将忠、そして、バリバリと煎餅を食べる逸徹、一見すれば総理大臣のいる部屋にいるには場違いな3人である。
しかし、総理大臣は
彼らは3人は歴代総理から“三忍”と呼ばれており、天皇に仕え、影から国を護ってきた存在。しかし逆に怒らせれば命は無いと、前総理から聞いていた彼は3人を怒らせないように最大の注意を払っていた。
「(頼む……!何事もなく終わってくれぇぇぇぇぇ!!?)」
「総理大臣さんや。」
「っ!!?は、はひぃ!?」
「そんなに緊張なさるな。ただの年寄りとの雑談、楽しくしようじゃないか。」
「は、はい……。(いやいやいやいや!ただの年寄りって……その溢れる殺気を抑えて言ってくれませんか!?ど、獅子堂さん!?)」
獅子堂の押しつぶすような殺気、芳陰の凍てつく殺気、水城のとてつもない大きな圧のある殺気……その殺気に当てられて耐えられるだけマシ。
いや、気絶できればどれだけ楽か……現に外では3人から放たれている殺気にSPが震えているほどで、数人が体調不良を訴えて気絶仕掛けるほどだ。
「今回の五車学園の一部生徒に対して掛けられた殺人容疑と法外な懸賞金、抹消してくれた事に感謝している。」
「い、いい、いいいえ!!あ、あれは、私も知らずだったので、本当に皆様には不愉快な思いをさせて……しまい、その、本当に申し訳ありませんでした!!!!!!?」
総理大臣はものすごい速さで3人に向かって土下座をする。
風間 鬼蔵こと“ふうま 鬼蔵”の起こした騒ぎは、総理の耳には入っていなかったが、後になって総理の耳に入り、彼はその時に訪ねてきた源一達3人を見て、総理大臣は明確な“死”を悟った。
「ウチの真、逸徹さんの所の春輝くんが法外な懸賞金を掛けられ、世間の目に晒された時は年甲斐もなく“怒り”を覚えましたよ。」
「全くじゃわい。いきなり殺人犯などと言われた時には驚いたのう。あぐっ!!『バリバリッ!』しかし、それも若いもん達が自分達で片付けた。そこは褒めるべきじゃのう!」
「は、はい……。」
総理大臣はギリギリと痛む胃を抱えながら頷くしかなかったが、3人の怒りは最もだと理解していた。
突然家族に法外な懸賞金を掛けられたら、怒るのは当然であり、不愉快に思うのも当たり前だと思ったからだ。
「……この度は、私めの監督不行き届きであり、誠に申し訳ありません!!今後は五車には微力ながら格別の支援をしていくつもりです。」
「そんな事せんでもいい。今後はあらゆる情報を逃さないようにしてくれればいい。……何せ今の日本政府はガタガタじゃからな。」
今の日本政府は突如起きた事故で重要な職についている大臣が大勢亡くなった事で、警備が緩く国外から狙われている状態になっているのだ。
その為に総理大臣が今すべきは、新内閣の発足であった。
「二度と間違いが起こらない様に、人を視て選んでいきます。」
「うむ、そうしてくれ。我らは影からこの国を護る……表だって護るのはお前さんの役目じゃ。」
源一の言葉に総理大臣は頭を下げると、3人はその場から姿を消していたのであった……。
次回はエロ!