※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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梶谷の捜索を続ける対魔忍。

その中で春輝達は、梶谷の家に向かった。


対魔忍、調べる

春輝Side

 

 

「あそこか……。」

 

 

「あぁ。あの小屋が梶谷の家兼鍛冶場だ。」

 

 

 俺達は今、学園から指令で俺達を襲った謎の男、梶谷 康太の家だった場所と梶谷の作った刀剣が売りに出されている闇市、ブラックマーケットの捜索に出ていた。

 

 

 梶谷の家は世に言う名工の家らしく、作られる武器の全てが匠の一品と呼ばれる程である。

 

 

 しかし、梶谷本人やその家族の足取りを掴む事が出来なかった俺達は、梶谷の家を対魔忍のネットワークを使って調べ上げ、奴が潜伏していると思われる家兼鍛刀場を見つけた。

 

 

 さらに梶谷が作った刀剣やそれ以外の武器がブラックマーケットに流れているのを掴んだ俺達は、家兼鍛刀場を俺、翔馬、ゆきかぜ。

 

 

 ブラックマーケットを真、藤孝、きららが着いて調べに行っている。

 

 

「翔馬、梶谷については何か分かってないのか?」

 

 

「こちらで調べた限りでは、今は1人で暮らしているという事だけだ。」

 

 

「お兄ちゃん、梶谷ってどんな奴だったの?」

 

 

「……何か薄気味悪い気配がする奴だった。目付きが普通じゃない。」

 

 

 凜子に斬り掛かった時の奴の目は、イカれている者の目としか言えなかった。

 

 

「行くぞ。春輝、ゆきかぜ、中を検める。」

 

 

 翔馬に続いて警戒しながら小屋の中に入っていくと、小屋の中は生活感のない作りになっており、とても誰かが暮らしているようには見えなかった。

 

 

「何もないぞ、本当にここなのか?」

 

 

「間違いない。情報部が調べてここだってアサギ様が言ってたからな。」

 

 

「けど、何もないよ?」

 

 

 小屋には何かあるわけでもなく、ただ狭いだけの小屋だけであった。本当にここなのだろうか?

 

 

【春輝、獅子堂のガキの言う通りだ。ここに間違いねぇ。】

 

 

「(けど九喇嘛、何もないぞ?)」

 

 

【足元を見てみろ。そこから嫌な臭いがする。】

 

 

 九喇嘛にそう言われて、足元、床を見てみたが何も変な場所は………………ん?

 

 

「春輝どうした?」

 

 

「お兄ちゃん?」

 

 

「なぁ、これってパズルか?」

 

 

「「?」」

 

 

 それを見つけたのは何かのパズルのような物だった。

 

 

 木の棒をスライドさせて動かすそれを、適当に動かした時。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

 

 

 足場が揺れて木面が割れるように動き、動き終えると地下へと続く階段が現れたのであった。

 

 

「(九喇嘛、ナイス!)」

 

 

【ふんっ!】

 

 

「春輝、これは隠し階段だぞ。よく見つけたな。」

 

 

「お兄ちゃん凄い!」

 

 

「相棒が手を貸してくれたんだ。下に行ってみよう。」

 

 

 俺は火遁の火玉を灯りにして、3人で下へ下へ進んでいき、そして電灯のスイッチを見つけて灯りをつけると、そこには壁一面に無数の刀剣や鎖鎌、槍などの武器が多数並んでいたが、同時に辺りには真っ黒な汚れも見えており、臭いがキツかった。

 

 

「なんだこりゃあ。1人で戦争でもおっぱじめるつもりだったのか?」

 

 

「凄い数だな。ざっと数えても刀剣だけで100は超えてる。」

 

 

「それにしても、何か呪われそうな見た目してるね。物騒な感じ。」

 

 

 その中で俺は目の前に無造作に置かれている二振りの鉄扇に目が行った。

 

 

「(この鉄扇、素材は緋緋色金で作られてて非常に頑丈だ。もらっとこ。)」

 

 

「おいこら、勝手に持ち出すな。それならアサギ様に許可を得てからにしろ。」

 

 

「悪い。けど、この鉄扇凄い良い造りだぞ?何で無造作に置かれてんだろ。」

 

 

 そんな時、通信端末が鳴り、真達から連絡が来た。

 

 

『獅子堂、春輝達もそこにいるか?』

 

 

「芳陰か。居るがどうかしたのか?」

 

 

『ブラックマーケットの会場に乗り込んだのだが……会場内にいた客100人と司会者、それにオーナーと思われる男が惨殺されていた。売りに出されていた品も全て消えている。』

 

 

「なに?本当か?」

 

 

 翔馬の表情が険しくなり、真からの通信に俺もゆきかぜも驚いた。

 

 

 ブラックマーケットの品が奪われるなんて、それにいったい誰がそんな真似を?

 

 

「ん?ああぁぁ!!!?」

 

 

「どうしたゆきかぜ。」

 

 

「さっきまであった武器、全部消えてるの!?」

 

 

「えぇ!!?」

 

 

「なんだと!?」

 

 

『何かあったのか?』

 

 

「悪いが後で掛け直す!」

 

 

 ゆきかぜの言葉に辺りを見渡すと、部屋いっぱいにあった武器の数々が、俺が持っていた鉄扇を残して何処かに消えており、何も無くなっていた。

 

 

「誰か来た!?」

 

 

「いや、気配は感じなかった。ひとまずここを出よう。嫌な予感がする。それで良いよな翔馬。」 

 

 

「あぁ、構わない。」

 

 

 俺達は地下室から出て小屋を後にしたが、一体誰が音もなく大量の武器を持ち去ったのかは分からなかった。

 

 

 そんな時、通信端末が鳴った。

 

 

「はい。」

 

 

『翔馬、今どこにいるの?春輝達もいるのかしら?』

 

 

「アサギ様、今梶谷という男の小屋を調べてました。何かあったんですか?」

 

 

『今この通信は真達にも繋いでいるわ。良く聞いて……

 

 

凜子が石切兼光を持って、単独で動いたわ!』

 

 

「は!?え、あのアサギさん!?それは本当なんですか!?何で凜子が!?」

 

 

 凜子の奴、何でそんな事を!?

 

 

 病院で何かあったのか!?

 

 

『凜子が何故こんな行動をとったのかは分からないけれども、単独行動は許されないわ。全員、速やかに凜子を見つけなさい。』

 

 

「了解です。春輝、ゆきかぜ、俺達は真と合流するぞ。」

 

 

「(凜子、無茶するなよ……!)」

 

 

 俺達は真達の組と合流するためにその場を離れるのであった……。




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