近付く祭りと新しい修行
「では、その日にこちらから向かいます。えぇ。ではそれまでには。はい、失礼します。」
肌寒くなってきたある日の午後、アサギは何処かへと電話を掛けており、何か予定が決まると電話を受話器を置いて椅子に深く座る。
「アサギ、どうだった?」
「時貞さん。えぇ、一月後に五行学園との対抗戦が組めたわ。これがその書類よ。確認してくれるかしら?」
「あぁ。……ふむ、あの堅物陰陽師がよく許しを出したものだな。本来ならこういった趣向の行事は嫌がると思ったが。」
「あの人は伝統と格式を大切にはするけど、こういった行事も受け入れて入るもの。今回の件にも賛同してくれたわ。」
「そうか。ならばこちらも最高の相手を用意せねばな。この書類は教員で会議した後に生徒達に配布しよう。出場する生徒もこちらで判断して出そう。」
「そうしましょう。ふぅ、忙しくなりそうね……。」
アサギはそう呟きながらも、嫌ではない気持ちになっていたのであった……。
◆◆◆
翌日、春輝達は学園から配布された配布物を見ていた。
「「「「“五行交流祭”?」」」」
「五行交流祭って……真、翔馬、これってなんだ?」
昼食の時間、春輝達は食堂にて真と翔馬に五行交流祭という行事について尋ねた。
「爺様達から聞いたのだが、京都にある陰陽師の育成機関、五行学園との交流祭があると言われてな。学園の代表メンバーを選出して、交流戦を行うという内容だ。」
「選ばれるのは教員からの指名らしい。相手もかなりの実力者を出してくるらしいからな。今回の代表戦、荒れるかもしれないって言ってたぜ。」
「代表戦かぁ!!!そいつぁ燃えるぜぇ!!どんなヤツがいるか楽しみだぜ!!!」
「犬塚うるさい。」
春輝達が五行学園との交流祭について話が盛り上がる。
五行交流祭……五車学園と五行学園との代表交流戦を行う祭りであり、五車の学園長であるアサギと五行学園の長である吉備乃三鬼との電話会談によっての取り決めによって決定した物だ。
舞台は五行学園と五車学園の中間にある岐阜エリアの特設フィールドで試合を行い、互いの実力をぶつけ合うものなのだ。
「代表戦、かぁ。出れたらどんな人達と戦えるのかなぁ!」
「春輝、浮かれ過ぎだ。だが気持ちは分かる。五行学園には名のある者たちが多くいる。そんな者たちとの手合わせは胸が躍る。」
凜子の言葉に笑みを浮かべる者、頷き返す者など反応はそれぞれでおり、その全員がやる気に満ち溢れていた。
昼食を終えた春輝達はクラスに戻ろうとすると、校内放送が流れる。
『生徒の皆さん、午後の授業1限目は体育館でアサギ理事長の説明会があります。参加するように。』
「五行交流祭についてかな?」
「だろうな。んじゃ行きますか。」
春輝達は体育館に向かうと、そこにはアサギや学園の教師達が集まっており、少々ピリッとした雰囲気が流れていた。
生徒達は床に座ると、アサギが説明を始める。
「みんな、来てくれてありがとう。早速だけど五行交流祭について説明するわ。五行交流祭は来月9月に開催されるわ。そこでは五行学園との手合わせを予定しています。そして、メンバーの選抜も来週には行い、そこでは高等部、中等部関係なく実力者を出すから鍛錬を怠らないように。では、クラスに戻って!」
「「「「「はい!」」」」」
生徒達はクラスに戻り、午後の授業を受けると、任務の無かったその日は、まっすぐ家に帰っていった。
「五行交流祭、来月に大きな行事があるのね。」
「お兄ちゃん、頑張ろうね!」
「だな。あ、母さん、俺明日修行に行くから帰りは遅くなる。」
「それは構わないけど、春輝、根を詰めすぎないようにね。体を壊したら駄目よ。」
「分かってるよ。あむ。ごちそうさまでした。」
春輝は夕飯を食べ終えると、身体を休める為に風呂に向かうのであった……。
◆◆◆
翌日、早朝6:30。
春輝は家に影分身を残して、1人修行場へと久々に来ていた。
そこには柱間、ソウマが待っていた。
「春輝、来たか。」
「久しぶり。」
「柱間さん、ソウマ、久しぶり!今日からまた宜しくお願いします!」
「うむ。今日よりまた厳しくいくぞ。身体は鈍っていないだろうな。」
「いつでもいけます!」
「では「ちょい待ち、柱間。今日は他にもあるでしょう?」おぉ、そうであった。」
「新しく師を2人加えるのさ。どうぞ。」
ソウマが呼ぶと、2人の男女が修行場に現れ、その2人を見た春輝は驚きで言葉を失ってしまう。
「え?え?えぇ!!!?ソウマ、この2人って!!?」
「驚いた?」
「いや凄すぎでしょ!!?4代目火影の波風ミナトさんに!5代目火影の綱手さんなんて!!?」
「わしもまさか綱が来るとは思わなんだ。」
「お二人には事情は説明してありまして、修行にも参戦してくれます。ミナトさんが能力向上、綱手さんが回復兼チャクラコントロールの修行です。」
春輝が驚いていると、ミナトと綱手が春輝に歩み寄る。
「きみが水城 春輝くん、ナルトとは違う九尾の人柱力の。」
「は、はい!」
「そう緊張しなさんな。あたし達があんたをみっちり鍛えてやるよ。覚悟、出来てるんだろうね。」
「はいっ!!いつでもやれます!」
「よしっ。んじゃ早速修行だ。ミナト、あんたが相手するんだろ?」
「はい……春輝くん。まずはきみの力を見せてほしい。全力で掛かってきてくれ。」
「分かりました!(外し、発動!!)」
春輝が外しを発動すると、ミナトは九尾モードになり、その瞬間に2人の拳がぶつかり合う……。
長くなりそうなので、ここで一度切ります。
気になった方、ご意見、感想何でも待ってます。