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春輝Side
獅子堂家が管理する旅館での泊まり合宿が企画され、早速昼から授業が始まった。
男女で分かれて修行が行われ、個々での訓練が行われた。
真は砂を更に自在に操り、量や形を操れるようになる修行。
きらら、かなめは砂や氷を広範囲にまで操れるようになり、さらに個々に操れるようになる修行。
凜子は刀の斬れ味を高めて、硬い鉱物を斬れるようになる修行。
藤孝は空間を拡げ、その中で自在にオペを行えるようになる修行。
ゆきかぜ、達郎くんは組手を行い、能力の底上げを行う修行。
それらの修行を各自で分かれて行い、その際に対魔忍の力の根源である対魔粒子に“呪力”という呪術に必要な力を発生させる腕輪を付けるらしい。
その腕輪は山羊宮さんお手製の腕輪で、速い人であれば2日で呪力が身につくとの事だ。
ちなみに、かなり填めやすくて軽いが長時間は填めてられない。
「これってやっぱ凄いものなんだな。流石は十二宗家の1つって感じか!」
「そりゃあ十二宗家が造った物だからな。呪具としても使えるんだからな。それより春輝、集中しろよ。力、解くなよ?」
「おっす!だらぁ!!!」
俺は今、翔馬と“全力”の組手をしている。
俺は九尾モード、翔馬は黄金聖闘気を身に纏っての組手を行っており、腕輪からは常に力が流れ出ているからだ。
俺も翔馬もみんなも身体が徐々にだるくなってきているが、音を上げるにはまだ早く耐えられる。
「どうした春輝、足が震えてるぜ?もう休むか?」
「翔馬こそ、息上がってるじゃねぇか。疲労溜まってんじゃないのか?」
「「ナメんなよぉ!!!」」
互いに覇気を漏らしながらも、殴り殴られの拳や蹴りの応酬を繰り返し、ガードしてもガードの上から打撃を当ててくる。
翔馬の場合、洒落にならないくらい痛いんだよマジで。
「昼の修行終わりだ!休憩に入るぞ!!」
宗一郎さんからの休憩の掛け声が掛けられたが、身体中に走る痛みと疲労感に脚が上がらない。
「春輝、大丈夫か?」
「翔馬か……身体が言う事聞かないんだ。悪いんだけど肩貸してくれないか?」
「おう、良いぜ。しかし春輝、お前かなり成長してたな。時々危うかったぜ。」
「翔馬こそ、すごい強くなってて驚いた……負けてらんない!」
「言うね。けど、俺も負ける気は無い!」
俺達は肩を貸し合いながら宿に向かうと、シャワーを浴び、その後は旅館の豪華な昼食を食べた俺達は、次の修行に向けて早めに休む事になった……。
♤♤♤
午前中の五車学園の生徒達の鍛錬を見ていた、山羊宮 弥生はサンバイザーの下から、生徒達の修行を見ながらも、そのレベルの高さに驚いていた。
「獅子頭さん、私……かなり驚いていますわ。彼らの戦闘センスや修行内容への理解値の高さに。」
「みんな学業もやってるんだ。頭対魔忍なんて言わせないさ。」
「皆さんまさに金の玉子ですわ。まぁ個人的に目を引くのは、彼ですけどね。」
弥生が視線を送った先には、九尾モードで翔馬と組手をする春輝がいた。
「彼、ますますイイですわ。個人レッスンしてあげたいですわ。」
「やめとけ、春輝は特異性の強い面があり、そのクセが強すぎる。」
「あぁん興味が尽きません。私付きの従者にしようかしら。そうすれば「そんな事をすれば、俺は全力で止めるぞ。」おやおや、なんと恐ろしい。」
春輝を見る弥生の目には、好奇な光が宿っているが、宗一郎はそんな弥生を牽制しながら見据えているのであった……。
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