獅子堂からの修行合宿を終えた春輝達は一度、五車に戻ることにし、学園で最終的に交流戦に出場する生徒を決めるらしい。
出場の判断基準としては、“強さ”の他にも教師達からの“評価”といったものも加わっており、選抜メンバーも限られてくる。
春輝達は家に帰った翌日、学園に登校すると選抜メンバーが早速貼り出されていた。
・交流戦代表メンバー
・鬼崎 きらら
・獅子堂 翔馬
・秋山 凜子
・篁 斗漸
・芳陰 真
・礼導 晃
・水城 春輝
「おぉ!俺選ばれてるぜ!真!翔馬!」
「俺もだな。」
「修行に行ったメンツの中で、俺達が選ばれたか。」
「やった!私もだよ凜子!」
「身の引き締まる思いだな。」
修行を共にした春輝、翔馬、きらら、凜子は選ばれた事を喜んでいた。すると、同じく選抜メンバーに選ばれた晃が突然叫び出した。
「Oh イエーーイ!オレっち参列!メンバーも強烈!」
「晃も修行してたのか?」
「勿論さ♪俺っち成長さ♪」
晃のラップの下手さに苦笑する春輝達だが、晃はノリノリな様子でビートを刻んでおり、その様子に翔馬と真は頭を抱えてため息を吐く。
その一方で何人かの対魔忍は晃が選ばれた事に、一抹の不安を感じていたのであった……。
◆◆◆
春輝達が五車学園にて代表メンバーについて話していた頃、“天御剣”と同じく京都に籍を置く“五行学園”の広場には、五車学園の面々に負けない最強の七人が選ばれていた。
「皆、よう集まってくれましたなぁ。皆さんらになら、五行学園の名を預けられると思うておりますわ。」
「まぁ、やるだけやりますよ。」
「やる気のない返事をしない。三鬼様に失礼ですよ。」
「御前の名、決して穢しはしません。」
「あぁ、俺達は全力でやるだけだ。」
「相手も強そうだし、燃えてきたぜ。」
「怖い……。死ぬ。戦ったりなんてしたら絶対に死ぬ。僕なんて直ぐにやられちゃう。」
「怯えすぎ。相手も同じ人間よ。」
“銀髪のウルフヘアで、切れ長で鋭い黒色の瞳をした青年”がだるそうにそう言うと、“黒髪ロングの神秘的な雰囲気を持つ容姿端麗な美女”が窘める。
その隣では“黒のスーツにガッチリとした体にオールバックの青年”と“肩にかかる程の長さの黒髪に紅葉色の目の青年”が気合いを入れて返事をし、“袈裟を着た黒髪の短髪の美少年”が好戦的な笑みを浮かべる。
“黒のファー付きのコートとロングブーツショートヘアで目元が前髪で隠れているが瘦せ型の長身で、いくつかヘアピンを付けているイケメンの青年”がガチガチに震えながら呟くと、“官服を着て、顔には力を制御する符を貼っている茶髪のショートヘアで、切れ長の緋色の瞳をした色白な美女”がため息を吐いてそう言う。
この七人は五行学園の学園長である吉備乃 三鬼が選抜した最強の七人であり、五行学園の最高戦力でもある。
「五車の方々には申し訳ありませぬが、此度の宴……我が五行学園が勝たせてもらいましょ。」
吉備乃はそう言って笑みを浮かべながら、今回の交流戦を待ちわびるのであった……。
◆◆◆
その夜、五車学園の校内の一室にて集まる2人の青年がいた。
「今回は交流戦があるが、二車。お前の力で荒らしてこい。」
「……御意。」
集まっていたのは、ふうま一門の二車 骸佐と真庭 慎夜である。
「お前の集めた情報と能力で、交流戦を滅茶苦茶にしろと御館様からのご指示だ。やるだけやってみろ。」
「承知した。俺の力、見ておけ。」
「……お前が失敗しようが成功しようが関係はないんだがな。」
骸佐が姿を消した後、 慎夜もそう言って姿を消すのであった……。
次回、いよいよ交流戦開始!
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