ドン!……パンッパンッ!
晴天の空に花火が上がり、五車学園と五行学園の両校の生徒達が集まり、賑わいを見せている。
今日は待ちに待った五車と五行の交流祭、今日の闘いを一目見ようと学生以外にも
そして五車学園、五行学園の代表合わせて14人の顔合わせが行われており、学園の長であるアサギと三鬼の顔合わせも行われていた。
「吉備乃さん、この度は話を受けていただきありがとうございます。」
「ほっほっほ。私は面白そうだと思ったまで。今回の宴は両校に良い刺激になるでしょうからな。お互い、良い試合をしましょう。」
「えぇ。お互いに。」
たおやかに微笑むアサギと三鬼だが、内心負けないとばかりに炎が燃えているのであった。
アサギからすれば今回の交流戦には、五車に新しい人材を招くための材料にもなっており、話に乗った五行学園にも何かあると思っている部分があるからだ。
そして三鬼も愉しげに笑うが、その目には負けるはずが無いという思いがありありと浮かんでいた。
そんな両者の思いが交差する中、春輝達は選手達は待機室にて呼ばれるのを待っていた。
「いよいよか。何か緊張するなぁ。」
「落ち着けよ春輝。逸る気持ちは分かるが、変に力んだらコケるぞ。」
「獅子堂の言う通りだ。誰が出るかはまだ確定していない。落ち着いて待っていれば良い。」
「それは分かってるんだがなぁ……お。」
春輝達が待機室に設置されているテレビから、対戦フィールドに審判が現れるのが映る。
『皆さま、この度は五車学園と五行学園の交流祭に足を運んでくださり、ありがとうございます。早速ですが、交流戦のルールをお伝えします。
交流戦は7対7の試合を行いまして、一試合毎に交代して行きまして、その中で相手をギブアップもしくはリングアウトさせた方が勝者となります。
正々堂々と闘うようにして下さい。なお、対戦の組み合わせはランダムに決まりますので、呼ばれた選手はフィールドに来てください。……それでは、早速第一試合の組み合わせを発表します。』
巨大電光板にランダムに対戦の組み合わせが流れ、そして第一試合の組み合わせが決まった。
『第一試合、明大寺 宗俊 VS 芳陰 真。対戦選手はフィールドまでお越し下さい。』
「真、一番手だって!頑張れよ!」
「気張れよ、芳陰。」
「頑張ってよね!応援してあげるわ!」
「あぁ、任せておけ。」
仲間達の声援を受けて、真はフィールドに向かっていくとその途中で対戦相手の宗俊と鉢合わせた。
「あんたが芳陰家の孫か。噂は聞いてるぜ?砂瀑の真だろ。」
「そうだ。今回の交流戦、お互いに全力で闘おう。」
「おう!負けねぇぜ!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」
「真様頑張って〜!!」
「真さんファイト〜!!」
「宗俊!五行の力見せてくれ〜!!」
「熱いの頼むぜ〜!!」
フィールドに真と宗俊が出ると、歓声がどっと鳴り響き、互いに向かい合うと審判が2人の間に立つ。
「両者、準備はよろしいですか?」
「もちろん!」
「いつでもやれます。」
「では、交流戦第一試合……試合開始!」
ゴオオォォォォォォォォッ!!
ボオオオォォォォォォォォォッ!!
開始の合図と同時に炎と砂が巻き上がり、触れた相手を焼き尽くさんばかりの炎が真に向かう。
しかし真は慌てることなく、砂遁の砂壁で炎を包み込み鎮火していきながら、砂を操って宗俊の足を絡め取ろうとする。
そんな自分に迫る砂を宗俊は、腰に差した刀を抜いて砂を焼き切った。
「変わった得物だな。妖刀の類いか?」
「妖刀?違うぜ、こいつの名は霊刀“炎天”!とある鍛冶師が打った刀でな。最初は普通の刀だったが長年使ってる内に、俺の霊力に充てられて霊刀になったんだ。斬れ味はお墨付きだぜぇ!!」
ボオオォォッ!!……ギイィィィンッ!!
「当てられる前に防げば良いようだな。」
「砂を固めて強度を上げたか。器用な奴だな。だが……関係無いな!」
ジュオオオオオオオオオオオオオッ!!
「っ!?」
砂の障壁を作り出し、炎天の斬撃を防ぐ。
しかし宗俊は炎天の温度を上げて砂を焼いていき、真は後ろに飛び退いて距離を取る。
「見切るのが上手いな。あのままだったら真っ二つに焼き切ったぜ。それにしても、これだけの大量の砂をコントロール出来るなんて、資料には書かれてなかったぜ。」
「どうやら互いの情報は明かされているようだな。ならば加減しない。」
「そうか。だが、それはこっちのセリフだぜ!!」
真は砂をコントロールして宗俊を捕らえようとするが、宗俊は炎天で砂を焼き払いながら真に迫っていく中で、真は攻撃を飛び退いて躱しながら宗俊の動きを見ていた。
「はあぁっ!!」
宗俊は炎の斬撃を真に向かって放つも、真はその炎を砂の腕で防ぐという攻防が続く中で、真の砂の防御が崩され圧された。
「くっ!?」
「やっと防御が崩れたな。その砂が崩れるのを待っていたよ。」
「はぁ、はぁ……。」
「いくら砂を自在にコントロール出来ても、砂自体にも重さがあるだろうしな。……そろそろ決めさせてもらうぜ。」
そう言うと宗俊は、この世に相棒たる鬼を呼ぶのであった……。
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