久々に投稿します対魔忍作品。
文がおかしくなってる可能性があるので、読む際は気を付けて下さい。
「出番だ。顕現せよ、
【ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!】
宗俊が呼び出したのは、まさに地獄の赤鬼と表現出来るほどに恐ろしい形相をした赤い鬼であった。
その赤鬼、滅鬼は宗俊が調伏した鬼の内の1体であり、宗俊の主戦力であり力の要でもある。
【宗俊、こいつを倒せば良いのか?】
「あぁ、力を貸してくれるか?滅鬼。」
【俺はお前の力だ。好きに使え!】
「応!鬼の赤太刀!
宗俊は叫び挙げると、滅鬼は宗俊の持つ炎天と身体に纏わせる。すると、炎天は二回りほど大きな太刀に変わり、袈裟の上から赤銅色の鎧を纏っていた。
「さっきの鬼がお前の力か。」
「そうだ。これが滅鬼、俺の相棒の力だ。ここから俺の闘いは熱くなるぜぇ!」
◆◆◆
宗俊の力を見ていた春輝達は、驚きで言葉を失っていた。
「あの宗俊って奴の力、俺や晃みたいな力なのか?」
「oh、イエーー。確かに俺達と同じ様な力だぜ」
「鬼を使う……力。」
「獅子堂、どう見る?」
「芳陰の砂の防御は対魔忍随一だ。だが、相手の力も間違いなく強い部類だろうな。相手の実力が分からない以上、どっちが勝つかは分からないな。」
翔馬の言葉に全員が唾を飲み込む。
「じゃあ芳陰のやつ「真は勝つ。」え?」
「真は勝つ。真も守鶴も強いし、負けない。」
きららの言葉に春輝が遮るように言い放つ。その顔には迷いのない清々しさがあった。
「その根拠は何だ?春輝、芳陰が尾獣を持ってるのは分かってる。だが、それと同様に相手も尾獣と同等の力を持ってるんだ。それが分かってて芳陰が勝つと?」
「あぁ。真は強い。あいつはまだ、諦めてない!だから、真は勝つ。」
無茶苦茶な言い分に翔馬は呆れるが、春輝の勘の良さはある意味油断ならないので、気に留める事にしつつ、真の試合を見ると、そこには深呼吸をする真がいたのであった……。
◆◆◆
【真、あの鬼とかいうのを纏ったガキ、実力も合わせて言えば五尾クラスだぜぇ。やれるのか?】
守鶴が精神の中で真に尋ねる。
守鶴は試合の中で宗俊と滅鬼の力を感じ取っており、その中で滅鬼の力の強さも、野生の勘で理解していた。
しかし、そんな守鶴に真は静かに尋ねる。
「(怖いのか?)」
【あぁ!?誰が怖いだ!?俺は別に】
「(怖くないのなら構えていれば良い。俺達は勝てる。普段の傲岸不遜なお前らしくないぞ、守鶴。)」
真の言葉に守鶴はポカンとなっていた。
【構えていれば良いか。けははははは!!違いねぇ!それもそうだな!真、いつの間にかビビってたぜ!俺等ならやれるって事を見せてやろうぜ!!】
「(あぁ。やるぞ、守鶴。)」
「行くぞ!はあああっ!!」ダッ!!
「砂遁、守鶴防護壁!」ゴオオオオオオッ!!
巨大な傘を被った狸の砂像が真を守る様に現れ、砂像が宗俊の一撃を受け止めると、刃と砂の層がぶつかり火花が散る。
「芳陰 真!あんたには敬意を表するぜ!その護りの力、俺達の知る以上だ……だから!ここであんたに勝つ!!」
「くっ!」
「はあああああああああああっ!!!」
守鶴防護壁を焼き切らんばかりに、炎天の炎圧と斬れ味を上げる宗俊。そして宗俊の持つ炎天が砂像の腕を焼き切ろうとしたその時、宗俊の身体は砂に包まれる。
「っ!?何だ、この砂は!?」
「遠回しに操作していた砂を集めて作った砂の腕だ。気付かれないように動かすのに手間取った。」
「この……!こんな拘束すぐに……!?」
砂の拘束を解こうとした宗俊。しかしすぐに違和感に気付く。
「この砂、呪力があるのか?」
「熱砂だ、高温かつ吸収力に優れている。このままお前を倒すことも出来る。どうする?」
「……俺の負けだ。」
「勝者、芳陰 真。」
宗俊が降参すると、審判の宣言と共に真は宗俊の拘束を解くと、宗俊は滅鬼の力を霧散させる。
「降参するのか?」
「あんたには勝てそうにないってのが、何となく分かったからな。それにあのままやってたら、お互い大怪我してただろうしよ。だが、いつか本気でやる時になったら負けねぇよ。」
「そうか。」
真と宗俊が舞台裏に戻ると、春輝たちが待っており、春輝が駆け寄る。
「真、勝てたな!」
「勝てた、というよりは勝たせてもらった、といった感じだな。だが五行学園の方もかなりやるというのが分かった。」
「だが勝ちは勝ちだ。よくやったな、芳陰。」
「あぁ。」
「お、次の試合の組み合わせが発表されるぞ。」
春輝の言葉に画面を見ると、次の試合カードが発表された。
『第2戦、暁 紅葉 VS 秋山 凜子。対戦選手はフィールドへ。』
「暁先生の弟さんか。凜子、油断するなよ!」
「あぁ、善戦してみせるさ。行ってくる。」
凜子がフィールドに向かうのであった……。
一方、春輝達が真の勝利を喜んでいる時、五行学園側では……。
「初戦から負けんなよぉ、宗俊。」
「いやー、面目ないっす」
試合場から帰って来た明大寺を土御門如輝が軽くなじっていた。
「お前、あの程度の拘束位、簡単に解くことなんて朝飯前だろう?何でやらなかったの?」
「いやいや!?そう簡単にできないっすよ!?それに俺、火行に特化しているからそれ以外は平均かそれ以下ですから?!」
「バッキャロー、それを努力と根性でどうにかするもんだろうが、ちゃんと少年ジャ○プを読んでんのか?」
「いやいや、漫画の主人公みたくは無理っす。」
「もう、それくらいにしなさいな、土御門君。明大寺君お疲れ様、いい試合でしたよ。」
「藤堂院の言う通りだそれくらいにしておけ土御門‥‥明大寺、結果は残念だったがいい試合だったぞ」
二人のやり取りに飽きたのか藤堂院 巴が仲裁に入りつつ明大寺に対して労いの言葉かけ、偲神 顎屠も同意し止めるように如輝に促しながら彼女と同様に明大寺に称賛の言葉を掛ける。
「へいへい、分かりましたよー」
交流戦メンバー最年長の二組に言われ不承不承ながら返事をする土御門と、負けはしたがねぎらいの言葉を貰い感動する明大寺であった。
「ううう、お二人の御言葉が心にしみますぅ。」
「…でもやっぱりおかしいヨ。」
「
そこへ交流戦メンバーの一人である摩乎冥芳が疑問を投げかける。
他のメンバーも同意見らしく明大寺に視線を向ける。
「(その他クソ雑魚ってひでぇな、オイ)‥‥摩先輩の言う通り力尽くで破ることはできましたよ。」
「やっぱりおま「その後のリスクが高いからやめただけですよ。」‥‥どういうことだよ?」
明大寺は土御門の言葉を遮りながら、腕の袖を捲り交流戦メンバーに見せると、一同は驚愕する。
「「「「「「なっ!?」」」」」」
「あのまま、戦闘続行していたらお互い任務とかに支障をきたす負傷を負っていた可能性があった。戦いに夢中になって今後に影を落とすようなことになったら本末転倒だと思ったからリタイアしたんですよ。」
そこには皮膚がカサカサに乾燥し、見ようによってはミイラ化したようにも見える明大寺の腕だった。
「その腕の状態、あの砂に捕まってそうなったのか?」
「防御が固い鬼炎鎧を纏っていたのにこの様だ、いや纏っていたからこそ、これで済んだかもな。」
「だ、大丈夫なの?」
「水分を取れば元通りに戻ると思います。」
心配して聞いてきた鈴森にそう返答し、あることを思い出して告げる。
「あぁそれと、あの砂に拘束された時に呪力を感じました。」
「‥‥マジ?」
「なんと」
提供された資料には、芳陰 真は呪力を持っていないと明記されていたはずであった。無論、修行を積めば目覚めることはできるが、あくまで時間をかければの話で短期で呪力を身に着けるというのは不可能である。
「一体どうやったら短期間で呪力に目覚めることができるのカ?」
「‥‥私達が知らない方法で身に着けたとしか判断できません。」
呪力を扱うことに関しては専門家といえる自分達の常識を覆す方法で呪力を身に着けたことに驚愕する面々。
その中でいち早く驚愕から立ち直った土御門が不敵な顔し言う。
「‥…、面白くなって来た。」
彼は交流戦の参加は乗り気でなかったが、自分の予想を大きく裏切ることが起きたためやる気にスイッチが入ったのだ。その様子を見た明大寺は言う。
「やる気が起きたようですね、土御門先輩。」
「当然。‥‥正直言って対魔忍にはさほど期待はしていなかったが、ぼくの五行学園全勝予想を大きく覆したんだ。次の試合も期待ができるもんだよ。」
如輝のやる気MAX宣言をしている所に、次の試合のアナウンスがされる。
『第2戦、暁 紅葉 VS 秋山 凜子。対戦選手はフィールドへ。』
「次は暁君ですか。」
「相手も中々の強者のようだな。」
「勝ってこいよ、アッキー。」
「ええ、勝ち星を五分にしてきます。」
そう言い、暁紅葉は控室を後にするのであった……。
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