「さぁ、続きまして第二試合を行います!!五行学園所属!暁 紅葉!対するは五車学園所属、秋山 凜子!」
「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」」」」」」
「凜子先輩、頑張って〜!!」
「姉さんファイト〜!!」
「暁くん頑張れ〜!!」
歓声が鳴り響く中、紅葉と凜子は互いに向かい合うと一礼をした。
「暁先生の弟だと聞いている。こちらも全力で戦わせてもらおう。」
「あぁ、俺も全力でやるぞ。」
◆◆◆
その様子を春輝達は控え室から見ていた。
「凜子、勝てるかしら?」
「それは分からないけど、凜子なら大丈夫だと思う。」
「だと良いがな。相手は暁先生の弟だ、楽観視は出来ない。」
◆◆◆
一方、五行学園の控え室では……。
「藤堂院、どう見る?」
「彼女、強者ですね。暁くんの間合いを的確に読んでから動こうとしています。」
「アッキーなら大丈夫だと思うよ?何せアッキーは天才だからね。」
◆◆◆
五車、五行共に動きを予想する中、試合は始まる。
「準備は良いですね。では……始め!!」
審判の開始の合図と共に紅葉と凜子の試合が始まり、紅葉と凜子の間に緊迫した空気が流れ、その空気を感じた観客である生徒達は固唾を飲んで見守る。
その中、紅葉が地面を手で叩いた瞬間、凜子は即座にバク宙すると、フィールドから火柱が立ち登るが、凜子は足元から襲い来る火柱10本を全て躱す。
凜子は空遁を使い、空間を生き来して紅葉を撹乱すると、紅葉の間合いまで入ると、凜子は石切兼光を振るうが、紅葉に当たる寸前に跳んで避ける。
「ちょこまか良く動くな。」
「お前も私の動きを読んでいるな。どうやって読んでいる?」
「悪いが簡単には答えられないな。タネが分かったら面白くないだろ?」
◆◆◆
「凜子の動きを見て躱しただけじゃない。あいつ何か変だ。」
「あぁ、秋山姉がどこに出るかを“
春輝と翔馬は紅葉の動きを見て、何か違和感を覚えていたが、その違和感が何か分からずにもやもやとしながら見ていたが、紅葉は特段おかしな動きをしておらず、どうやって凜子の動きを読んでいるのか分からずであった。
「あの紅葉ってやつ、どうやって凜子の動きを読んでるの?明らかに何かの
「多分そうだろうな。けど、いったいどんな力を……。」
きららの言葉に春輝が考えるが、能力については全く分からずであった。
◆◆◆
春輝達が紅葉の力について考察していた時、フィールドでは凜子が紅葉を警戒しながらも、攻勢に転じており果敢に紅葉に攻めかかっていた。
「はあっ!」
「しっ!」
凜子が胡蝶乱舞を放ち、斬撃を放つ中で紅葉はその斬撃の全てを躱して見せながら防いでおり、攻める際には銀のリボルバーからの中距離の攻めを行っていた。
紅葉は射撃と格闘技を合わせた攻めで凜子を圧す中、凜子も斬撃や刺突で攻めていく。
「刀剣相手は色々とやりにくいが、やりあえないわけじゃない。あんたを倒す算段もついたしな。」
「容易くやられると思うな!(あの銃の弾数は6発、既に全て撃っているが、装填はさせない!!)」
「ふっ」ダァンッ!
あり得ないことが起きた。
6発の弾丸全てを撃った紅葉のリボルバーから“7発目”の弾丸が放たれ、石切兼光が弾き飛ばされてしまった。
「どうする?まだやるか?」
頭にリボルバーを突きつけられた凜子は、両手を挙げて降参のポーズを取る。
「私の負けだ。」
「勝負あり、勝者!暁 紅葉!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」
歓声が上がり、リボルバーをしまうと紅葉は凜子に手を伸ばして握手を交わし、石切兼光を拾って渡した。
「あんた強かったよ。兄さんの教え子だってだけはある。」
「そう言うお前も強かったな。やはり暁先生が?」
「まぁな。兄さんから仕込まれてな、昔は一緒に稽古もしたんだ。まぁ俺は対魔忍向きじゃなかったから、五行に入学したがな。」
「そうか……良い兄だったのだな。」
「あぁ……。秋山って言ったよな?あんたら対魔忍の事、俺は信用するぜ。じゃあな。」
「……私も戻るか。」
凜子は舞台袖へと下がっていったのであった……。
◆◆◆
「凜子、お疲れ様。」
「お疲れ、凜子。どうだった、暁って奴。」
「あぁ、かなり出来る相手だった。五行学園……層は厚いな。」
「残りの相手は誰が出てくるのか、楽しみだな。」
春輝ときららが凜子を迎え、きららが凜子に紅葉の印象を聞くと、凜子は素直に感想を述べる。
すると、次の試合のアナウンスが鳴った。
『第三試合 藤堂院 巴 VS 鬼崎 きらら。対戦選手はフィールドにお越し下さい。』
「次はきららか。頑張れよ!」
「もっちろん!あたしの活躍、見ててよね!」
きららはウインクをしながらフィールドに向うのであった……。
◆◆◆
「お疲れ。」
紅葉が控室に戻ると、だるそうにしながらも如輝が返す。
「アッキーお疲れ。なかなかやるじゃん。」
「当たり前だ。相手も強かったが、俺だって負けないよ。」
「暁くん、流石と言える勝ち方でしたね。流石です。」
「お前の地脈を操作する能力、やはり御前が認めただけはある。」
「ありがとうございます。お二人とも。」
藤堂院達2人に頭を下げる紅葉はペットボトルでお茶を飲み干すと、椅子に座り込んだ。
凜子との緊張感のある試合に、実戦並みの気迫を感じた紅葉は兄、桜牙との稽古を思い出していた。結果としては勝ちを得たが、気を抜けば負けていたのは自分であった。
「あの青髪、なかなかの強者ネ。よく勝てたヨ。」
「た、確かに。紅葉くん、あのリボルバーの7発目ってやっぱり呪力で弾丸を?」
「講築術式だ。呪力を消費はするが、リボルバーならブラフが張れるし、再装填も直ぐにできる。」
「流石アッキー。」
『第三試合 藤堂院 巴 VS 鬼崎 きらら。対戦選手はフィールドへお越し下さい。』
「次は藤堂院か。油断するなよ。」
「はい。油断せず、勝利してきます。」
巴はそう言うと、フィールドへと向かうのだった……。
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