なかなか何かを書こうと思っても、対魔忍に走ってしまう!
『第四試合、
「某の番か。」
「篁、負けんじゃないわよ。あいつらに油断とかしたら!」
「油断などせぬ。某は全力で当たるのみ。」
愛刀“日輪月華”を手にそう言うと、斗漸はフィールドへと向かっていき、春輝達は静かに見守るのであった……。
◆◆◆
冥芳と斗漸の両人がフィールドへ現れると、観覧席は緊張感に包まれており、張り詰めた緊迫した空気が漂っていた。
「お前、倒すネ。」
「某は負けぬよ。」
「準備はよろしいですね?いざ、始め!!」
先に動いたのは冥芳の方であった。
冥芳は蒼影から教えて貰った体術“羅流拳法”で斗漸を打ち砕こうとするが、斗漸は拳や脚から放たれる一撃一撃を全て躱して見せる。
拳法をいなし、躱される冥芳は歯軋りをするも深呼吸をし、攻めの戦法を体術から呪符に変えて斗漸の足を止めようとするが、斗漸は自分に投げられてくる呪符を見切り、愛刀にて切り裂いていく。
呪符と体術、両方の攻めを防がれてしまった冥芳は悔しそうに頭を抑える。
「くっ!?」
「今度は某の番であるな。」
「っ!?」
斗漸が攻めてくるのを感じた冥芳は羅流拳法で迎え撃つが、斗漸の正確無比な斬撃に防御と回避が間に合わず、数撃受けてしまいフィールドの縁まで弾き飛ばされてしまう。
斗漸の剣戟の腕は並みの存在では太刀打ち出来ない領域まで来ており、その気になればフィールドごと斬り伏せてしまえるのだ。
「……よく分かったヨ。お前、強いネ。だから、あたし、本気出すヨ!!」
冥芳は普段顔に貼っている力を半減させる呪符“半力符”を剥がすと、暴力的なまでに凄まじい闘気が溢れ出す。
「行くヨ!!!はあああああああああああっ!!!!」
「
暴力的なまでに凄まじい“闘気の塊”と“巨大な雷の狼”がぶつかり合い、空気が震え、フィールドと観覧席を壊さんばかりに揺らす。
そして砂埃が止むと、フィールドの場外に出ていたのは、冥芳の方であった。
「勝負あり!!!勝者、篁 斗漸!!」
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」」
斗漸は静かに一礼すると、舞台袖へと去っていった。
彼の勝利により、互いに戦績は2勝2敗になり、試合は分からなくなってきたのであった……。
◆◆◆
その頃、霊脈のある場所では大きく膨れ上がった妖魔が主人の亡骸を貪っており、その妖魔が吐き出す瘴気によって草木は腐り始めるが、そこに巣を作った妖魔は徐々に身体を樹木のように太く長くしていった。
そしてその体からまるで卵でも産んだかように、ありとあらゆる妖魔を生み出していき、空を黒く、黒く淀ませて行くのであった……。
◆◆◆
その頃、五車と五行学園の第五試合である鈴森 音雄 VS 礼導 晃の試合を行っていたのだが……。
「ウイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!行くぜブラザーーーーーー!!」
「オーケイブラザー!!!イーーーーヤッハーーーー!!」
何故か音雄と晃は意気投合し、試合はライブとなっていた。
最初は晃と音雄が試合をしていたのだが、音雄から何かを感じ取ったのか、晃は彼をブラザーと呼び、エアギターとラップ、そして音雄のエレキギターに合わせてライブをしているのである。
その様子を見ていたアサギは頭を抱えており、三鬼は苦笑していて、観覧席の生徒達は呆然と見ているしかなかった。
当然この試合は没収試合となったのであったとさ……。
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