短いです。
春輝が百愧龍宮の郷に遊びに来てから、郷の中で薫と真琴に連れられて郷を見て歩いていており、郷の子供たちに遊ばれながら真琴に抱き着かれたり、薫に嫉妬されながら百愧龍宮の郷を見て歩いていた。
その中で春輝は郷の民達を見ていて、あることに気付いた。
「この郷の人達って、鬼人だけじゃないんだな。人や魔族もいる。」
「そうなんだよ!兄さんは孤児や奴隷、娼婦だった人を引き取って郷に住まわせてるんだ。みんな兄さんの家族さ!」
「暁冥様は獅子堂家とは違うけど、同じ様に苦しんでる人を助けるという点では、獅子堂家と同じなの。」
「そうなのか。暁冥さんは宗一郎さんと同じような人なのか。そんな人の側にいるなんてすごい幸せじゃんか。」
暁冥を褒めると、薫と真琴はにこやかな笑顔になる。真琴は兄を、薫は主を褒められた事が嬉しかったのだろう。
その後、春輝は真琴に連れられて、彼女のとっておきの場所である夕焼けの見える丘まで連れてこられて、3人で丘から夕焼けを見た後、帰る時間になると春輝は薫に連れられて、門の前まで送ってもらった。
「今日はありがとう。楽しかったよ。」
「私達も郷を案内出来て良かったよ!また遊びに来てね!」
「また機会があれば遊びに来るよ。」
「えへへっ!春輝、また会おうね!」チュッ!
「え!?な、なな!?ま、真琴様!?」
真琴は春輝の唇にキスをすると、そのキスを見て薫が固まり、春輝も呆然としてしまった。
しかし、キスされた事を思い返すとハッとなり、顔を赤くする。
「え!?ま、まま、真琴さん!?」
「えへへ!じゃあね、春輝!」
笑顔で手を振って去っていく真琴を見て、固まりながら唇を撫でる春輝。
そしてその様子を見ていた薫は、春輝に鬼気迫った急ぎ足で駆け寄る。
「は、春輝くん?!?真琴様は暁冥様の妹君ですからね!?下手な考えは起こさないようにしてくださいね!?」
「下手な考えって何のことか分からないけど、何となく分かった。気を付けます。」
鬼気迫る様子で顔を近づける薫に、春輝は逆らわない様に頷き、2人は五車町へと帰って行くのであった……。
◆◆◆
真琴Side
口付けしちゃった。春輝に抱擁よりも上の接吻しちゃったよ。
これは、あぁ!興奮が止まらない!今思い出しただけでも胸が高鳴ってるのが分かるくらいドクンッドクンッって心臓が脈打ってる!
「真琴、帰ってきたか。」
「あ、に、兄さん。ただいま!薫なら春輝を五車に送ってるところだよ。」
「そうか。真琴、顔が赤いが何かあったか?」
「うん!すごく良いことがあったんだ!ボク、春輝を百愧龍宮に迎えたいかも!」
「真琴がそこまで気に入ったか。何か機会があれば勧誘してみるのも良いかもしれないな。夕飯前に汗流して来いよ。」
「はーい!」
あぁ、今夜は興奮で眠れないかもしれない!
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