春輝Side
ミナトさん達との修行を終え、家で母さんとゆきかぜとのんびりしていたのだが、最近凜子の帰りが遅いと達郎くんから聞いている。
なんでも最近凜子は獅子堂家で修行をしているらしく、家を空ける事も多いらしい。
獅子堂家で修行、か。凜子の奴、無理してなきゃ良いんだがな。
【春輝、何か妙だ。】
「(九喇嘛?どうかしたか?)」
【外から嫌な気配がしやがる。それに外に幕みたいな物が張られてる。】
「(え?)」
九喇嘛にそう言われて外を見てみると、確かに何かの幕みたいな物が張られており、しかも遠くの方から何か人の気配が近づいてくるのが分かった。
俺は対魔スーツに着替えて、外に行こうとすると、母さんとゆきかぜも対魔スーツに着替えていた。
「母さん、ゆきかぜ、2人も外に?」
「えぇ、アサギから伝令が有って、すぐに五車学園に来るようにって。春輝、あなたはゆきかぜと一緒に来なさい。留守はシアリーちゃんに任せるから。」
「分かった。なら俺は達郎くんに声を掛けてくる。行くぞ、ゆきかぜ。」
「うん!」
達郎くんを呼びに秋山家に向かうと、達郎くんとちょうど鉢合わせし、凜子も一緒にいた。
「凜子、帰ってたのか。」
「まぁな。それより、外の幕らしきもの、見たか?」
「あぁ見たけど、あれ何なんだ?かなりデカかったけどよ。」
「まるで獅子堂家を囲むように覆っていた。私が帰った時にはすでに覆われていたが、何者かが動いているのかもしれん。」
「なら急いで学園に向かおう。アサギさんが危ない気がする。」
「「「あぁ/はい/うん!」」」
俺達も学園に向かおうとした時、遠くから明確な殺気を感じた。
「みんな、なにか来る!」
「「「!?」」」
そう言うと同時にその場から後ろに飛ぶと、俺達のいた場所に、苦無が数本刺さる。
そして、苦無の刺さった場所には髪の毛が若草色した年齢的にはゆきかぜと同い年位の少女と眼帯を付けた青く短いショートカットの男が現れた。
「確か中等部の
「……。」
「あなたが水城 春輝様ですか。お初にお目にかかります。私はふうま 鐘鬼、ふうま一族の者です。」
「ふうま、だと!?ならばこの騒動は貴様らふうまが関わっているのか!」
「貴女は秋山家の御息女ですね。正解です。私と相州殿の役目は、貴方方の足止めです。」
慇懃無礼な感じの男、ふうま 鐘鬼からは何処か荼毘と同じ様な雰囲気を感じる。
「相州……何故こんな騒ぎを起こす?お前は成績も良かったし、こんな事をする生徒ではないだろ!」
「秋山先輩「相州殿。“目的”を忘れずに。」っ!分かってる!」
「では、春輝様は私がお相手を。相州殿は3人のお相手をお願いします。」
「なっ!?ぐっ!?」
「「「春輝/さん/お兄ちゃん!!?」」」
「ごめんね……行くよ!!獣遁の術タイプ“Devilfish”!」
「「「!!?」」」
鐘鬼はそう言うと、青白く光る稲妻を纏って俺に近付いて来て、俺をゆきかぜ達から離し、相州さんが両足を蛸足にして3人を襲っていた。
俺は鐘鬼に掴まれて、山の中まで飛ばされていた。
「くっ!?この!?電光石火!」
電光石火の状態になると、鐘鬼を蹴り飛ばして離れて、白鰐を口寄せして構える。すると、鐘鬼も鎖鎌を口寄せした。
【春輝、あいつも多数の術を使うらしい。気を抜くなよ。】
「(分かってるよ、九喇嘛!)」
「ふふふっ、貴方の腕前見せていただきましょう。」
「言ってろ!雷遁、
「
バリバリバリバリィィィィィ!!バアァァァァアンッ!
雷光大蛇と鐘鬼の放った青い電撃の斬撃がぶつかり、爆発が起こる中、煙から出ると同時に次の術を使う前に鐘鬼に蹴り飛ばされた。
「ガハッ!?」
「術の威力は有っても、発動までに時間がありますね。如何に早くても見切れないわけではない。」
「くっ!?」
「良いですね、その目。流石は
「ふうまの血に?何だそれ、どういう意味だよ。」
「何も知らないんですね。貴方のお父君は何も言わずに死んだらしい。哀れな事だ。」
「お前……何が言いたい!?」
こいつはさっきから何言ってるんだ!?父さんが血に穢されたって、何が言いたいんだ!?
「貴方の父君、水城 優作……彼は我がふうまに殺されたも同じなのですよ。
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