春輝達がふうま 鐘鬼、相州 蛇子との戦闘を繰り広げていた頃、五車で起こった騒動を感じ取った守鶴と芳陰 真は五車学園に向かって駆けていた。
「(守鶴、皆とは繋がったか?)」
【駄目だ。何かに阻まれてリンクが出来ねぇ!まるで檻の中にいるみてぇな感じだ。】
「(お爺様達が今動いてるが、俺も学園や皆が心配だ。引き続き呼びかけてくれ。)」
【おっしゃあぁぁぁ!任せろ!クソぎつねは兎も角、春輝や他の連中にも声掛けるぜ!ひゃひゃひゃひゃ!】
「(九喇嘛にも頼むぞ。)「真様。」?どうした かなね?」
「いえ、何だか笑ってたからどうしたのかなって思って。」
「何でもない。先を急ごう、学園が心配だ。」
「はい!」
真は、かなめと共に五車学園に向かって駆けていると、守鶴が何かを感じ取った。
【待て真!】
「(どうした守鶴?何か来たか?)」
【あぁ、ちょうどいいタイミングだぜ!】
守鶴がそう言うと同時に、数人の影が真と かなめの側に降り立つ。
「よう真!無事だったか!」
「お前なら無事だと思ってたぜ!!」
「イエーーーイ!これで安心!ウェイ!」
「合流出来てよかったですね。」
「甲河、犬塚、晃、篠宮達、来ていたか。それに……。」
「芳陰先輩、どうもです!」
「こんばんわ!」
「よう。」
「みなさんお揃いですなぁ〜!」
「……。」コクリ。
「揃っているようだな。」
藤志郎、源太、晃、咲弥といった人柱力達だけではなく、鹿之助にケイリー、舞華と藤志郎の恋人の1人である大島 雫と咲弥の妹である篠宮 胡榛、そして、五車の教師である上原 燐が現れた。
「皆もこれから学園にいくのか?」
「あぁ。外から嫌な感じがしたからな。学園の方から嫌な気配がしたし、俺達も学園に向かうつもりだったんだ。」
「私がそれぞれ学園に向かっていたんですが、皆さんが向かっているのが見えたのでここに集まったんです。」
「そうだったのか。上原先生、アサギ様は何か言ってましたか?」
「アサギに連絡をしたのだが、通じなかったんだ。五車に異変が起きていると思ってはいるんだが、何が起きているかは分からん。」
「そうですか。ならば急ぎましょう……嫌な胸騒ぎがする。」
「うむ。だが無茶はするなよ、お前達は生徒だ。危険が迫った場合は安全を一番にするように。では行くぞ!」
「「「「はい!」」」」
バシュ!!
「っ!避けろ!!」
燐の言葉に全員が返事をし、学園に向かおうとした時、空からコードの様な物が飛んでくるのが見え、真が叫ぶと全員がその場から避ける。
「ほう?勘の良いガキがいるようだな?流石は学園の生徒といった所かな?」
「確かに。」
コードの様な物が飛んできた辺りから、2人の男が現れた。
「何者だ!?」
「初めまして五車学園の皆さん。俺はふうま 正宗、こっちは
「足止めだと?たった2人でか?」
「ナメるなよ!こっちにはなぁ、強い人達がいっぱいいるんだ!お前ら2人なんて負けないんだからな!!」
「へぇ?ずいぶん生意気な奴がいるが……誰が素直に“そのまま戦う”って言った?」
「え?」
「“多重影分身”。」ボボボボボボボボボボボボ……!
「「「「「!?」」」」」
「分身の術か!?しかも多重影分身って!」
「春輝が得意な忍術じゃねぇか!?」
春輝の得意とする影分身を、正宗が使った事に全員が驚く中、正宗は腰に差した刀を抜いて答える。
「何も驚くことはない。影分身ってのは最も効率的な忍術だし、忍びなら誰だって使える基礎中の基礎。まぁ多重影分身は体内の対魔粒子を著しく減らすが、水城 春輝の分身よりも長く残る。疲れるから中々使わねぇがな。」
「手を貸すか?」
「いいや、五車の教師と水城 春輝の級友の力を見たいからな。手はしばらく出すな?……俺がやる。」
「好きにしろ。俺は適当に待たせてもらう。」
兇極はその場から少し離れると正宗は刀を構える。
「ふうま 正宗、推して参る。」
「来るぞ!」
「「「「!!」」」」
正宗の分身達が燐達に迫っていく。
正宗の使う分身と春輝の使う分身の術では、術としての性質が異なる。
春輝と正宗の使う影分身は共にここに意思があるのは共通なのだが、春輝の影分身がチャクラをメインにしており、本体と同じように戦いながら消えても情報や経験値を獲られるが耐久性が脆く、一撃でも受ければ消えてしまう。
しかし正宗は、対魔粒子をメインにしており、春輝の使う分身と異なり、同じように個々に動くことは出来るが術は使えず、情報や経験値を得ることは出来ないが、耐久性に優れており、致命傷以外なら何発受けても消えないのだ。
数で言えば春輝が上だが、質で言えば正宗が上とも言えるのである。
「くっ!?」
「生憎だがこっちも仕事が山積みでな。さっさと消させてもらうぞ。やれ!」
正宗は燐の相手をしながら、分身に命じるのであった……。
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