改めて感想お待ちしてます。
五車学園に現れたふうま忍軍、それを率いている黒い布を被った人物、ふうま 弾正は口元を歪めて笑う。
「ふふふっ!」
「何がおかしいのかしら?この状況で笑うなんて、気でも触れたの?」
「いや。
弾正は笑いながら春輝を見てそう言う。
そんな弾正の視線に、春輝は思わず身震いしながらも戦意を見せて構えるが、弾正は春輝に向かって話し掛ける。
「な、なんだ?なんでじっくり見られてる気がするんだ?」
「水城 春輝、どうだ?ふうまに来ないか?五車よりも好待遇で迎えてやるぞ。」
「は!?え!?はぁぁぁぁ!!?」
「「「「「!?」」」」」
まさかのスカウトに驚く春輝と五車の面々と、ニ車の2人。そんな中、弾正はスカウトを続ける。
「お前のことは調べていてな。面白い奴だと思っているんだ。今の忍びには無い特徴を持ち、ふうまの力である邪眼にも目覚めているし、何より面白い。……どうだ?ふうまの一員にならないか?」
「……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ギュオオオオオオオオオッ!!ドガァァァァァァァンッ!!
弾正の誘いに春輝は、尾獣モードになり風遁螺旋手裏剣を投げて応え、弾正はバラバラに散り、小規模のクレーターを作った。
「誰がお前らの仲間になるか!!俺は五車が好きなんだ!ダチも家族もいるこの五車が好きなんだ!!知りもしない奴の仲間になんてなるかってんだ!!」
「春輝……。」
「第一お前らには聞かなきゃならない事が山程あるんだ!!それも聞かずにいられるか!!」
「聞かなきゃならない事?春輝、何があったの?」
「後で話します。アサギさん。」
春輝の螺旋手裏剣を見て、鐘鬼は楽しげに笑いながら空に向かって話し始めた。
「ふふふっ!御館様、フラレてしまいましたね。しかも盛大に。」
鐘鬼の言葉に一同は怪訝に思いながら警戒していたが、帰ってきたのは快活に笑う女の声であった。
「かはははっ!!な〜に、こういうのを屈伏させて従わせるのは嫌いじゃないさね。それに、“素顔”を晒さないのは悪かったしねぇ。」
「「「「「「っ!?」」」」」」
その言葉とともに空から現れたのは、赤毛のポニーテールをし、黒い着物を着て腰に瓢箪をぶら下げた年若い二十歳くらいの女であった。
突然の事に驚き、言葉が出ないアサギ達に赤毛の女はカラカラと笑う。
「かはははっ!なになに?何固まってんだい?もしかして俺の事知らない?まぁそうだよなぁ、何せさっきは傀儡越しに喋ってたんだもんなぁ。」
「傀儡って……じゃあ、さっきのふうま 弾正は人形!?」
「まぁね。普段は傀儡越しに話して指示出してるんだよねぇ。信用してる家臣には電話や素性明かして話してるんだけど。使える奴がそうそう居ないから傀儡越しに話してんの。」
「お前いったい何なんだ!?」
「ん?あぁ、そう言えば名乗ってなかったな。改めまして。俺の名前は“ふうま 裂果”。現ふうまの頭領をしている者でふうま忍軍を指揮している。」
「ふうま……裂果?なんだそれは!?骸佐様!あの女のことを知っていたんですか!?」
「あ?そう言えば、骸佐達には“褒美”を渡してなかったな。ほらよ。」シュンッ……ズバァァァァァァッ!!
「「がはっ!!?」」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
「はぁ!?意味不明!?なんで仲間を攻撃してんだ!?」
裂果の突然の暴挙、ニ車忍軍の骸佐と権左を切り裂いて瀕死の重傷を負わせたのだ。
突然の事に驚き声をあげる春輝に、裂果は首を傾げる。
「“不用品”に仲間意識なんてあるかよ。もういらねぇから、相州と同じ様に処分してやろうと思ったわけ。文句ある?」
「へ、蛇子にも……!?くっ……!」
「このっ!「水城、春輝……!」っ!?」
骸佐は春輝の足を掴んで止めると、涙を流しながら頼み始めた。
「こんな、事をお前に頼むのは、筋違いかもしれないが、頼む……。勝ってくれ……!」
「分かった。分かったから寝てろ。」
春輝は骸佐の目を閉じると、九喇嘛のチャクラで彼と権左を包み込む。
「下らない三文芝居は終わったか?そんな不用品に優しくするなんて、だいぶお人好しなんだな。」
「その不用品ってのは、誰にでも言うのか?」
「あ?使えない奴には言うさ。だって実際に使えない不用品だしな。何?もしかしてそういうのでプッツンするタイプか?だとしたら、甘いな。」
裂果は自分の方を見ていない春輝に向かって、鐘鬼と正宗を襲い掛からせる。
アサギ達が咄嗟に動いて助けようとした時……春輝は両手に螺旋丸を作り、鐘鬼と正宗の腹にぶつけて吹き飛ばした。
「「っ!?」」
「「「「っ!!」」」」
「……。」
「甘い?甘くて結構だよ。甘かろうが温かろうがこれが俺だ。文句が有るなら叩き潰すだけだ。だがなぁ!」
春輝は尾獣モードになり、チャクラを荒立たせる。
しかし、春輝が裂果に向けていたのは明確な怒りと殺意であった。
「ふうま裂果。俺は、あんたを殺す!!こんなに腹の底からキレたのは初めてだ!!!」
「キレた?もしかして、本気でその不用品の為に?本当に甘ちゃんだね!」
「黙れ!!!」
春輝は怒りと殺意に任せて、最高速度で螺旋丸を叩き込もうとする春輝。
しかし裂果はそれを紙一重の所で躱して見せ、余裕の表情で春輝に笑みを向ける。
「この野郎!ヘラヘラしてんじゃねぇ!!」
「熱いなぁ。他人のために熱くなれるなんて泣かせるじゃないか。流石は水城 優作の息子だよ。」
「この野郎っ!コケにしてんじゃねぇ!!」
春輝の怒りと殺意は更に湧き上がり、金色のチャクラが殺意で赤黒くなっていき、春輝を包んでいく。
「春輝!冷静になりなさい!!」
「春輝、落ち着け!!」
「水城止まれ!!怒りに任せるな!!」
仲間達が必死になって止まるように声をかけるも、正宗、鐘鬼の妨害で春輝の方へと行けないでいる。
そんな中、裂果はとどめを刺す為に口を開く。
「しかしお前の父親は無様だな。我々ふうまに重傷を負わされなければ、バルト程度の相手にも苦戦しなかったろうに。いや、弱いお前の父親が悪いのか。かはは!」
「っ!!てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
【春輝止まれ!!】
「貰った!“傀儡眼”!!」
「!!?」
裂果の邪眼、傀儡眼を見てしまった春輝はまるで糸のキレた人形の様に、だらんと腕を垂らして動かなくなってしまう。
そんな春輝にキスをすると、裂果は春輝へと命じる。
「さぁ春輝、五車の連中を殺しな。」
「グルルルルルルッ!!!!グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
春輝は雄叫びを上げると、アサギ達に向かって攻撃を向けた。
「春輝!!止まりなさい!!くっ!?」
「お姉ちゃん!?きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
「春輝!?まさか洗脳か!?」
【九喇嘛の奴は何してやがる!?】
「春輝!しっかりしろ!!」
「貴方方の相手は私達ですよ。」
人柱力達には正宗と鐘鬼が相手をしており、かなり不利になっている。上忍達や十二宗家ですら、春輝の攻撃に負傷してしまっている。
そんな、獅子堂家と不知火達、そしてゆきかぜ達が合流するも状況は好転しないでいた。
「あれは、春輝!?いったい何が!?」
「お兄、ちゃん……?」
「グルルルルルルッ!!」
「お兄ちゃんどうしたの?私だよ、ゆきかぜだよ!」
「ちょうど良い。春輝、そのガキを殺せ。」
「え……。」
「っ!?ゆきかぜ逃げて!!!」
不知火が叫ぶも春輝はゆきかぜへと、牙を向けるのであった。そんな彼を殴ったのは、宗一郎であった。
「しっかりしろ!春輝!!意思を強く持て!!」
宗一郎の洗脳を解く一撃を受けても、春輝は一向に元に戻らない。
「どうなってるんだ!?春輝、俺達が分からないのか!?」
「当然さ。俺の傀儡眼で精神の根っこまで浸透してるからね。いくら規格外の獅子堂でも洗脳は解けないよ。」
「そんな、お兄ちゃん……!お兄ちゃん!目を覚まして!!!」
春輝へと呼び掛けるゆきかぜの嘆きが、空に虚しく散るのであった……。
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