※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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一尾の人柱力である真に魔の手が!?


一尾、襲撃!

 ある日の事、芳陰 真と許嫁であり、対魔忍十二宗家の1人天秤座を冠する少女、天秤院(てんしょういん) 智優(ちひろ)と真の恋人である佐久 かなめは東京キングダムへ任務に出ていた。

 

 

 その任務は汚職政治家の誅伐任務であり、3人からすればすぐに終わる任務であった。

 

 

「真様、あそこです。」

 

 

「その様だな。智優、かなめ。少し下がっていろ。」

 

 

「「うん/はい。」」

 

 

バンッ!

 

 

「た、対魔忍か!?」

 

 

「ちぃっ!撃て撃て!」

 

 

ダダダダダダダダダダダダダッ!!

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

 

 

 真が扉を開けた瞬間、中にいた政治家と取引をしていた魔族達が一斉に襲い掛かるが、全て真の砂に絡め取られ、即座に水分を抜かれていき、骨と皮だけのミイラにされ、枯れさせる。

 

 

「あ、ああああああああ……!!?」 

 

 

「かはあああああ……!!?」

 

 

 真の砂は鍛錬の中で成長していき、攻防一体の強力な武器となり、絡め取られれば抜け出せず、砂により水分の一滴まで搾り取られるのだ。

 

 

 真はミイラとなり倒した魔族達を床に置くと、政治家に向かって真っ直ぐ進む。

 

 

 政治家はだらだらと冷や汗を流しながら、スーツの胸元に手を入れてそこから銃を取り出して、震えながら真に向ける。

 

 

「く、来るな!!この化物!!近付けば撃ち抜くぞ!?!」

 

 

「それで脅しているつもりなのか?やれるものならやってみろ。」

 

 

「銃を向けただけで足を止めると思っているのなら、それは大きな間違いだわ。」

 

 

「まぁ、銃くらいじゃあ、流石にね。」

 

 

「だ、黙れ!!死ねぇ!!」バンッ!

 

 

 政治家は馬鹿にされた事に怒ったのか、智優に向かって銃を放つが、その弾丸は真の動かした砂によって止められ、コロンっと床に落ち、それを見た政治家は間抜けな顔になる。

 

 

「は?」

 

 

「砂漠柩。」

 

 

「ん!?」

 

 

「お前は智優に手を出した。許すわけにはいかん。」

 

 

「んんっ!!!!?んんんんんんんんんんんんっ!!!!!?」

 

 

「潰れて死ね。」グッ!

 

 

バキバキッ!グジュッ!!

 

 

 政治家は真の操る砂の圧力に包まれながら、声を上げることなく絶命した。

 

 

「任務完了ですね。……この書類、資料として持ち帰りましょう。」

 

 

「智優、ありがとう。かなめ、周囲に敵は?」

 

 

「いないみたい。このまま上の階まで行って迎えを待とうよ。」

 

 

「そうだな。それなら連絡を【真、逃げろ!!!!!】っ!!?」

 

 

バアアアアアアアアンッ!!

 

 

 外から襲ってきた龍の様な液体に、真は咄嗟に2人を庇い砂を分厚く張るが、3人は夜の港へと吹き飛ばされてしまうのであった。

 

 

「あ~あ、吹き飛んじゃった。でも〜、たぶん死んでないよね〜。」

 

 

 その光景を隣のビルから眺めていた少女、宗像 曜子は足下から水を発生させると、真達が落ちた方に向かって歩いていく。

 

 

「さぁてあのイケメン生きてるかなぁ?」

 

 

ゴオオオオオ!

 

 

「およっ?」

 

 

「はぁ、はぁ……。」

 

 

「なぁんだ生きてたんだ。良かった〜!死んでないで。」

 

 

 生きていた真を見ながらそんな事を言う曜子に対し、真はいつでも曜子の脚を潰せるように、砂を配置して掴んでいる。

 

 

「さっきの、水遁の龍は、お前が出したのか?」

 

 

「そだよ、びっくりした?まぁ濃度は薄めておいたから死なないようにはしたけど、まぁでもよく生きてたね?もしかして、イケメンくんの中にいる尾獣が助けてくれたのかな?」

 

 

「(守鶴を知っているのか……この女何者だ?)お前は何者だ?」

 

 

「あ~し?あ~しは曜子。名前だけは覚えておいてよ、ね!!」

 

 

「っ!!!?」

 

 

 真は足払いをしてくる曜子の脚を躱すと、即座に敵として認識し、砂で包み込もうとするが、曜子はその砂を水で溶かしたのだ。

 

 

「っ!?」

 

 

「砂使うんだ?能力もセンスも良いんだろうけど、相性最悪じゃん。勝ち目ゼロくね?」

 

 

「ナメるな!砂漠柩!!」

 

 

「うわッキッツ。で〜も♪」じゅうぅぅぅっ!

 

 

「っ!?」

 

 

 砂漠柩はドロドロに溶かされ、曜子は楽しげに笑う。

 

 

「残念、あ~しには効きませ〜ん。あ~しの酸に掛かれば、鉄や鋼だってドロッドロッ!イケメンくんも溶かしちゃうぞ♪」

 

 

「連弾・砂時雨!」ドドドドドドドドドドドドッ!!

 

 

「酸龍弾!!」グオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 

 

「守鶴の盾!!」

 

 

「無駄だっつうの!」

 

 

「ガハッ!?」

 

 

 砂時雨を溶かされ、動けなくなった真は守鶴の盾を発動し、堪えるが、超濃度の酸に守鶴の盾は溶かされて行き、真は吹き飛ばされてしまう。

 

 

【真、俺を出せ!!こんなガキ、俺が!!】

 

 

「(駄目だ……。守鶴が暴れたら騒ぎになる。それに、この女と俺とでは、相性が悪すぎる!)」

 

 

「さぁて。サクッとお仕事しますか!」

 

 

 曜子は真に覆い被さると、その腹に呪符を貼り付ける。その瞬間、真と守鶴は自身のチャクラが抜き取られていくのを感じた。

 

 

「ぐっ!?あ、ああああああああああっ!!?」

 

 

【なんだ、こりゃぁ!?力が、入らねぇ!?】

 

 

 呪符が力を吸い終えたのを、文字の色が赤くなったので確認した曜子は、真から離れると彼にトドメを刺そうと近くにあったバールを振り上げる。

 

 

「じゃあ、ね!」

 

 

「拳岩の術!!!」ダァァァァァァァァァンッ!!

 

 

 バールを振り下ろし、命中する寸前で真は智優に救われた。智優の岩を纏った拳が曜子を吹き飛ばしたのだ。

 

 

 体勢を整えた曜子は、軽く服を叩いて埃を落とす。

 

 

「なぁんだ生きてたんだ。寝たフリ、してれば良かったのに。」

 

 

「真くんには近付かせない!!これ以上やらせない!!」

 

 

「私もいるよ!!」

 

 

「あ~しは仕事終わったから帰るだけで良いんだけど、やるなら相手するよ?」

 

 

「「っ!!?」」

 

 

 曜子から放たれた濃密な殺気、その殺気に震える2人を庇うかのように立ち上がる真。微かに砂を操るも僅かであった。

 

 

「「真くん/真様!!」」

 

 

「2人、には……手を、出すな……!」

 

 

「へぇ~、絞って奪ったはずなんだけど、タフだねぇ?このままやっちゃうのは簡単だけど、仕事終わったし、あ~しはこのまま帰ろうっと♪バイバ〜イ♪」

 

 

「帰った……。「真くん!!!?」っ!?」

 

 

 曜子が去ると真はその場に倒れ伏し、動かなくなった。智優はデバイスで即座に芳陰のルートで救援を呼ぶと、報せを受けた救援隊によって真は病院に運び込まれたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 一方で真を軽く倒した曜子はというと、仲間達の下へ戻っていた。

 

 

「道元様〜!」

 

 

「曜子か。無事戻った様だな。」

 

 

「は~い!あ~し、無事帰還で〜す♪あ、これ一尾のエネルギーが取り込まれた呪符で〜す。」

 

 

「おぉ、よくやった。」

 

 

 道元は早速、曜子から受け取った呪符を、天沼矛に貼り付ける。すると、天沼矛は強く煌めき、ドクンッと脈打った。

 

 

「素晴らしい。これが尾獣の力か……!素晴らし過ぎる!!」

 

 

「道元様、我らも動きましょうか?」

 

 

「うむ!皆、我に力を貸してくれ!!」

 

 

「「「「「応!!」」」」」

 

 

 道元は煌めきを放つ天沼矛を手に、同志たちの士気を高めるのであった……。




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