「(あ、朝からドキドキするような事が重なって、身体がついてこない。にしても……。)」
朝から疲れた様子で登校している春輝、昨晩は影分身からの疲労も受け取った事で、かなり疲れている。
春輝はその要因となった者達を見る。
「お兄ちゃん!早く早く!」
「春輝、シャキッとしろ!遅れるぞ!」
「(ゆきかぜも凜子もツヤツヤしてるなぁ……。まぁそんだけ搾り取られたけど。)」
昨晩、春輝から精液を搾りに搾った ゆきかぜと凜子はツヤツヤとした様子で登校しており、朝からとても元気が良い。
「ゆきかぜも姉さんも何があったんだろう?」
「さぁね、何があったんだろうな。」
春輝は若干ヒリヒリする腰を擦りながら、学園に向かうのであった……。
◆◆◆
ざわ……ざわ……。
学園に着くと、生徒達が掲示板の前で集まっており、ざわついていた。
「何だ?」
「新しいお知らせでも出たのかな?」
春輝達も掲示板の前に向かうと、掲示板には“五行学園交流体育祭”という紙が貼られており、その紙を見て春輝は首を傾げた。
「五行学園交流体育祭……?あれでも五行学園との交流祭、前にやったばかりじゃなかったか?」
「そう言えばそうだよね。何でまたやるんだろ?」
「春輝、来てたか。」
「あ、翔馬。おはよう、なぁ翔馬、この交流体育祭ってどういう事だ?前にやったよな?」
春輝は挨拶をしに来た翔馬と凪に話を聞くと、翔馬が簡単に説明をしてくれた。
「今回のは五行学園がこっちに来るんだよ。前回の交流祭では俺達が京都に行ったろ。今回は五行学園の方から五車まで来て体育祭を行うらしいんだ。」
「そうなのか。」
「だが獅子堂、それだと授業を進められないのではないか?アサギ様が承認するとも思えないが。」
「今回の交流体育祭は、五行学園からの提案らしくて開催には獅子堂家と政府も承認しているらしく、その事にアサギ様も首を縦に振ったそうですよ。」
「アサギさんも苦労してんだなぁ。」
「「た、確かに……。」」
「まぁ鍛錬にはなるな。では私達はクラスに向かうとしよう。いくぞ春輝。」
「おう、分かった。ゆきかぜ、達郎くん、お昼にまたな。」
「あとでね、お兄ちゃん、凜子先輩!」
「お昼にまた会いましょう!」
「俺達も教室に行くか。」
「はい、翔馬様。」
春輝、凜子、ゆきかぜ、達郎、翔馬、凪はそれぞれの教室に向かうのであった。
「あ、春輝、凜子おはよう!」
「おはようきらら。」
「鬼崎、おはよう。鬼崎、少し話がある。」
凜子は きららを呼び出すと、廊下で話をしに出た。
「なによ、凜子。」
「いや、春輝を好いてる者同士としてお前に負けないと言っておこうと思ったのだ。私も ゆきかぜも不知火おば様も春輝を想っている。」
「……へぇ、そう?それなら私だって負けないんだから。誰が相手だろうが春輝は譲らないんだからね!」
凜子と きららの間に凄まじい睨み合いが起きていた。
「凜子と きらら、仲が良いんだな。笑い合うなんて。」
「春輝、お前馬鹿なのか勘が良いのか分からねぇぜ。」
「何だよ藤孝。」
【お前、それはどうにかならんのか?阿呆らしい。】
【春輝だからしょうがないよ。】
「(九喇嘛も冬輝もどういう意味だよ!!?)」
九喇嘛達の言葉の意味が分からずに、心の中で怒鳴る春輝だった。
そんな中で春輝は、真がいない事に気付いた。
「なぁ藤孝、真は来てないのか?」
「そう言えば、いつもならいる時間なのにいないな。風邪でもひいたのかもしれないぜ?誰だって休む時はあるだろ。」
「そう、なのか?だったら良いんだけどなぁ。」
春輝は嫌な予感がしながらも、放課後に顔を見に行こうと考え、その後は授業に専念するのであった……。
◆◆◆
一方、春輝達が授業を受けていた頃、真から守鶴の尾獣チャクラを奪い、天沼矛に蓄えていた蘆谷 道元は、仲間であり腹心である天乃 雫を連れて政府の所有する施設を襲っていた。
ドオオオオオオオオオオオオオオンッ!!
「素晴らしい、一振りで地を割るか……!それなのに力は然程減っていない。」
「お見事です。道元様。」
「一尾と二尾、2体分でこれほどだ。他の尾獣共の力を得たのなら天沼矛は真の力を発現するだろう。」
「それは楽しみです。道元様、ここにいては騒動になります。そろそろ戻りましょう。それに私の得た情報では忍びと陰陽師が何やら交流祭を開くそうです。」
「ほう。ならばそこに赴いて他の尾獣持ち達を見るのも良いかもしれないな。」
道元と雫は空間に門を作ると、そこから異空間へと帰って行ったのであった……。
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