百愧龍宮での戦いを終えた翌日の夜、春輝は任務に出ていたが、その途中で“在るもの”を拾ってしまい、春輝はそれを自室のベッドに
「(九喇嘛、
【拾ってきたのはお前だ。自分で何とかしろ。】
春輝の拾ってきたモノ……それは、女の子である。
女の子、というよりは頭に機械の猫耳が着け、ボディースーツを着た同い年くらいの少女。
その少女はゴミ捨て場に遺棄されていて、気になった春輝が駆け寄り、揺すったが反応はなかった。
死んでいるのかとも思ったが、春輝が離れようとした時に足を掴んで微かな消えそうな声で言ったのだ。
『す…………て……………………な…………い………………で。』
その声を聞いた春輝は彼女を背負うと、ゆきかぜと不知火がいない中、彼女に謝って衣服を脱がせようとしたが、服は自動で消えて裸体となって春輝は戸惑ったが無我夢中で彼女を介抱し、部屋で寝かせている。
そして冷静になった春輝は、目の前の少女をどうするべきか悩んでいたが、連日の忙しさによって疲れていた為に、予備の掛け布団だけ出して眠ることにした……。
「……………“データ再構築”。所有者の再登録を行いました。対象を“水城 春輝”に固定し、“永久支援”を行います。」
◆◆◆
「起きて下さい。……起きて下さい“マスター”。」
「ぅ~…ん?あれ?もう朝…………?……やばっ!寝過ごし…………??」
春輝は顔を上に上げると……。
「おはようございます、マスター。朝食の支度は整っておりますので、ダイニングの方へいらしてください。」
春輝は目の前で優しく微笑むのは昨日連れてきた少女であり、その少女は何故か春輝を“マスター”と呼んでいた。
「あの~……マスターって、誰?」
「あなたの事です。マスター“春輝”、先日あなたは廃棄処分された私を拾って下さいました。今日から私はあなた様のメイドです。」
「え?え………え?」
「改めましてマスター。支援型アンドロイドメイド、“シアリー”です。今後のマスターの生活は、すべてこのシアリーが支えますので、ご安心を。」
戸惑う春輝を余所に水城家にシアリーが加わった。
シアリーが不知火とゆきかぜの前に出たときには2人から説明を求められたが、春輝の説明と彼女の懇切丁寧な態度と高い家事スキル等で、2人はあっという間にシアリーを家族に迎え入れたのである。
どこで家事を覚えたのかを尋ねると、彼女はこの家で生活するために必要そうな情報を得るために、常時ネット接続して一通りの家事スキルは自動学習していたらしい。
その事に驚きながらも春輝達の家に新しい家族が増えた。
「マスター“春輝”、水城一家のみなさん………。
どうか、私を廃棄しないで下さいね………。
ふふふ………。」