シュトロハイムを春輝が、篠宮 玲華を篠宮 咲弥が相手をする事になり、春輝は徒手空拳を使いシュトロハイムを追い詰めていくが、玲華に対して咲弥は姉の刃を避けるので精一杯であった。
「っ!くっ!」
「どうしたの咲弥、逃げるだけで精一杯なのかしら?」
「くっ!ね、姉さん……!」
苦戦する咲弥、そんな彼女を見ながら春輝はシュトロハイムを相手に格闘戦を行っていた。
「どうした?連中の事が心配なのか?」
「お前が気にすることか?どうせ逃げるつもりだろ?」
「まぁな、それよりも対魔忍は大変だよなぁ。魔族と戦わなくちゃならないんだからなぁ!その癖犯されたらヒィヒィ言うのによぉぉ!」
「よく喋る奴だな。バルトとは大違いだ。」
「あの気取りサングラスと一緒にするな!俺はアイツやイングリッド、フュルストよりも強いんだよ!俺は何人も対魔忍を殺し、犯して来た!!そうして俺は「煩い。」ガハッ!?」
顎を蹴り上げられ、喋っていた事で舌を思いっきり噛んでしまったシュトロハイムは、床を転げ回りながら春輝を睨み付ける。
「ペラペラ、ペラペラとよく動く口だな。そのよく回る舌、地獄で閻魔様に抜いてもらえよ。」
「このガキ、殺す……!殺してやる!!!」
そう言うと"本来"の姿である魔の姿を表すシュトロハイム。
灰色の筋肉質な身体、両の脇から生えている4本の手、そして額からギョロリと開いた3つ目の目玉。
その姿に凜子、澄香は言葉を失っていた。
「小僧、お前を殺してから3人を犯してやる!そうしたら次は対魔忍の残りだ!アサギもさくらも紫も、くノ一は全員犯し殺してやる!!!」
「ほう――――やってみろ。」
春輝は九尾モードになりながら、シュトロハイムを睨み付けた……。
◆◆◆
その頃、咲弥は玲華と廊下へと飛び出して、姉妹で対魔刀を使って打ち合いをしている。しかし、咲弥は玲華に押されていた。
「姉さん、目を覚まして!!あぐっ!?」
「もう、駄目でしょう咲弥。戦闘中は気を抜いたらいけないって何度も教えた筈よ?」
「姉さん、お願い……目を覚まして!」
「
「っ!きゃあぁぁぁっ!!?」
玲華の得意とする火遁と木遁を組み合わせた忍術、華遁の忍術が咲弥を襲い、その威力に咲弥は耐えきれずに吹き飛び、対魔刀を落としてしまう。
そんな咲弥を見ていた玲華は、彼女を一瞥するとシュトロハイムの下へ向かおうとするが、そんな時に咲弥が立ち上がった。
「待って……よ。姉、さん……。どこ、行くの……?」
「あら?咲弥、起きれたの?無理したらダメよ。身体、限界来てるんでしょう?」
「私は、まだ負けてない……!」
「もう、無理しちゃって。仕方ないわねぇ、じゃあここで……がふっ!」
その時、突然玲華は吐血してその場に膝を付いた。
「げほっ!ごほっ!こ、これは……!」
「やっと、効いたみたいね……毒遁が。」
「毒……?そんなのいつから……!?」
玲華が咲弥を見てみると、今の彼女は傷だらけであり、その傷の全てから血が滴っていた。しかも2人がいるのは窓が開いてない廊下。咲弥の扱う毒遁は自身の血を毒血に変えるというものであり、忍術もこの毒が使われている。
「がっ!かはっ……こ、こんな…危険なやり方、どこ、で……!?」
「……必死に鍛錬したんだよ。姉さんがいなくなってから、毎日毎日、素振りもして、忍術も訓練して、友達とかにも頼んで一緒に勉強して、その中で得た力なの。」
「咲……弥……。」
「姉さん、私はあなたを連れて帰る!だから、絶対に負けない!!」
「あらあら、強くなったのね……。咲――んぐっ!?」
「姉さん……!?姉さん!!!!」
「んぐ!?うえぇぇえぇぇぇっ!」
突然悶え苦しみ出した玲華に駆け寄る咲弥、すると、その口から一匹に蜘蛛が這い出してきたのだ。
咲弥は咄嗟にその蜘蛛を突き刺して殺すと、玲華を揺する。
「姉さん!どうしたの!?さっきの蜘蛛は!?」
「はぁ、はぁ……さっき、のは……彼の、能力なの……きをつけ、て……彼は、操り…………」
「姉さん!姉さん!!っく!」
◆◆◆
咲弥side
姉さんが気を失って倒れてしまった。
さっきの蜘蛛がいったい何だったのかは分かりませんが、アレが姉さんをおかしくしていたのだと思った。けれど、ここで立ち止まっている訳にもいかず、姉さんを連れて場所を移動する事にした。
「篠宮!」
「篠宮先輩!」
暫く歩いていると、秋山さんと櫛延さん、そして春輝さんの分身がこちらを見つけて走ってきたのが見えました。
「秋山さん、櫛延さん。良かった……!すみません、少し手を貸してください。春輝さんは?」
「シュトロハイムと戦っている!私達はお前の手伝いをするように言われてきたんだ。」
「あの、お姉さんは大丈夫なんですか!?」
「……今は気を失って眠っています。あまり揺すらないように手伝って下さい。」
「分かった。」
私は春輝さんの分身に頼むと、私達は春輝さんのいる場所へと向かった。
春輝さん、待っててくださいね。