※この作品はR-18です。

対魔忍HARUKI   作:ボルボロックス

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閑話 お見舞い

 篠宮玲華の救出の際、銀虹のシュトロハイムとの戦闘になった案件で、救出された玲華。

 

 

彼女は今、任務の中で負傷などした対魔忍が通う専門の病院へと入院しており、玲華はシュトロハイムから受けた改造、調教などで心身に受けた傷を治療しているのだが、回復には時間が掛かっていた。

 

 

その中で任務に同行した春輝、篠宮玲華の妹である咲弥は玲華の見舞いに来ており、彼女のいる病室に向かっている。咲弥の手にはリンゴの入った袋が握られている。

 

 

「春輝さん、ありがとうございます。忙しかったでしょ?」

 

 

「いや、そんなことは。」

 

 

「ふふっ。まぁでも、お休みの日は修行ばかりでしょうけど。」

 

 

「うぐっ!?ひ、否定出来ない。」

 

 

2人が他愛ない会話をしながら玲華のいる個人病室に向かう。そして彼女の病室で見たのは、ベッドから窓の外を見る玲華で、その様子は儚げであった。

 

 

そんな姉の様子を見て咲弥は少し俯き、春輝はそんな様子を見ながらも挨拶をする。

 

 

「こんにちは、篠宮先輩。」

 

 

「姉さん。」

 

 

「あら、咲弥、水城くん。来てくれたのね。」

 

 

「うん・・・調子はどう?ご飯食べれてる?」

 

 

「あらあら、心配しなくて大丈夫よ。ちゃんと食べているし、休めているから。

それにお医者様にも回復に向かってるって言われたわ。」

 

 

優しく微笑む玲華に咲弥は、「そう・・・。」と微笑んでリンゴを剥き始め、姉妹は何気ない会話に花を咲かせる。

 

 

しかし、咲弥の表情は明るくはなく、どこか影があり、その表情を見て春輝は手を強く握る。

 

 

「(篠宮さんだって辛いはずだ。玲華先輩があんな風になって、辛いのは篠宮さん達の方だ。

それなのに、大丈夫なわけ・・・)」

 

 

【全く、人間というのは分からん。

戦争とかをやってる癖に、自分に近い者が危険になると、こうなるとは。

理解に苦しむ。】

 

 

「(それが普通なんだよ。矛盾してるかも知れないけど、こういうのが人間なんだよ。)」

 

 

【はっ!下らん。まぁ、そういう矛盾を見るのも、悪くはないな。】

 

 

九喇嘛はそういうと眠りについた。

 

 

「水城くん、この前はありがとう。咲弥の事も何て言えば言いのか。」

 

 

「い、いいえ!俺はただ戦ってただけですし!」

 

 

「でも、あなたがいたから咲弥達も無事だったんだし。私もここにいられる。本当にありがとうございます。」

 

 

玲華はベッドの座ると頭を下げてきた。

 

 

「し、篠宮先輩!?やめて下さい!俺はそんな・・・あ、俺飲み物買ってくるから!」

 

 

春輝は戸惑いながら、病室を飛び出し行き、それを見て玲華は微笑むと咲弥の方を向く・・・。

 

 

 

ーーーーーーーーー。

 

 

 

篠宮咲弥side

 

 

「彼、いい子ね。少し不器用みたいだけど。」

 

 

姉さんが微笑みながら、出ていった春輝の事を話す。

 

 

「まぁね。彼、とても変わっているの。修行ばかりしてるんだけど、それがとても無茶苦茶なものばかりでね?

前に一緒に修行したんだけど、楽しそうに笑うんだもん。

それにね、彼ったらーーーーー」

 

 

「あらあら、そうなの?咲弥は彼の事、どんな風に見てるのかしら?」

 

 

「ど、どうって・・・そ、それは、少し気になる人って感じ、かな。

なんというか、放っておけないっていうか、その・・・。」

 

 

姉さんに聞かれて、そんな風に答えると姉さんは優しく微笑んできた。

これまでに無いくらい優しい笑顔で。

 

 

「あらあら、咲弥ったら。彼のことが気になるの?」

 

 

「なっ!?ちち、違うわよ!!確かに春輝くんは気にはなるけど、別に好きってわけじゃ!?」

 

 

そうよ!彼は友達!一緒に修行して、一緒に話しをして、任務だって極たまに一緒にするけど。

修行バカで、甘くて、優しくて、それで・・・あれ?なんで春輝さんを思い浮かべると顔が熱く?

 

 

「うふふっ。咲弥ったら顔真っ赤よ?耳まで赤いわ。」

 

 

「~~~~っ!?ね、姉さん!?」

 

 

「あらあら咲弥ってば、可愛いわ。

お姉ちゃん、咲弥のそういう顔も笑った顔も好きよ♪」

 

 

「もうからかわないでよ!」

 

 

「お~い、戻ったって・・・あれ、なんか楽しそうだけど、どうかしたのか?」

 

 

「っ!?な、何でもありません。」

 

 

「うふふっ。」

 

 

もう!姉さん笑わないでよ!?

 

 

その後、春輝さんは姉さんと少し話をして、時間が来たので私達は帰る事になり、春輝さんが家まで送ってくれました。

 

 

「ありがとうございました、春輝さん。」

 

 

「いや、こっちこそありがとう。色々楽しかったよ。

じゃあ!」

 

 

「はい、また学校で会いましょう。」

 

 

そういうと春輝さんは、こちらが見えなくなるまで手を振ると、ご自分の家まで帰られました。

 

 

「ただいま。」

 

 

「姉さま、お帰りなさい。」

 

 

「ただいま、小榛。お父様?」

 

 

「会合に出掛けてる。遅くなるから先に夕飯食べてなさいって。」

 

 

「そう・・・。じゃあ先にお風呂入るから、用意してて下さい。」

 

 

「分かりました。」

 

 

小榛はそういうと下がっていき、私も着替えを持って、お風呂場に体を洗い、入浴して体を休めて小榛と夕飯を食べて、次の学校に備えての用意をして休んだのでした・・・。

 

 

「(また、学校で春輝さんに会えると良いですね・・・。)」

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