忍の神との授業(修行)です。
春輝には学んで貰います。
忍とは何なのか、彼に足りないものは何なのか。
大雅から呼び出された春輝は、指定された森の中で初代火影である千手柱間と出会い、この人の下で修行をすることになったが、ナルトの世界で“忍の神”と呼ばれた人との修行をする事になるとは思わなかった。
あの“うちはマダラ”と戦い、火の国、木ノ葉隠れの里を忍の長……果たしてどんな修行をするのかと思い、俺が連れてこられたのは……広場のような場所であった。
「ここは……?」
「うむ、ここはわしが用意させた場所だ。ここでお前に修行を行う。
さぁ、座ってくれ。」
「は、はい!」
春輝は“テクターギア”という拘束具を纏いながらも何とか立ち位置に着く。
「(このテクターギア、体の動きが鈍くなる上に柱間さんが言っていたが徐々に重くなって、今では足を動かすのでもやっとと言った所だ。)んぐっ!よいっしょっ!っと!……重っ。」
「うむ、では早速だが……始めるぞ。」
「え……がはっ!?」
春輝は柱間との体術の修行に入るのであった。
いきなり掌底打ちを受けて吹き飛ばされた春輝は、テクターギアによって重たくなった体を何とか起こして立ち上がる。
「ぐ……くぬぬ!!ウオォォォォォッ!!行くぞ!!」
「来い!!」
春輝は柱間へと突貫していき、蹴りに正拳、
「ぐはっ!?げほげほっ!!?」
「春輝、お前に体術を教えた者達……
教え方は乱雑ではあるが、筋が通っている。
……だが、お前はその使い方を誤っている。」
「どう、いう……意味、ですか?」
「春輝よ、お前はその力を真に理解していない。
それでは如何に強い力であっても、意味など無い。
ただの“力”としか見ていない、そんな事では“力”は“怨み”を生むだけぞ。」
「くっ!?生憎ですけど、こっちだって戦いは理解してますよ。
恨まれんのなら覚悟の上です!!」
春輝はそう言って柱間に向かっていくが、春輝は柱間に何度となく投げ飛ばされ、殴打され、蹴り飛ばされ、地面に転がる中で柱間を睨みあげるが、柱間は気にする様子もなく、話を続けていた。
「ぜぇ、はぁ!!?ぜぇ、はぁ!!?くっ……!」
「春輝よ、お前はまだ小手先の力としてしか会得した力を使えておらん。
外し、忍術もそうだ。まるで子供の扱う児戯に等しい。」
「こ、この……!」
春輝の惨敗していた。
柱間はテクターギアを纏った春輝の体術、忍術を軽々と防ぎ、さらに投げ、殴打し、蹴りを放ったりしたが、その全てに九喇嘛のサポートが無いために体には痛みが春輝に襲い掛かっていた。
「はぁ、はぁ!くそっ!これを外せば!!……くそ、外れない!!」
「今のお前ではそれを外せん。己の力で外せるようになるのだ。
……それより春輝、時折お前は自身の中にいる九尾の力を頼ろうとしている癖があるぞ。
九尾の力ではなく、己の力を高めるのだ。」
「己の力を、高める……?」
「そうだ。大雅から聞いたが与えられた才だけではなく、己で鍛練もしている。
さらに九尾とも和解しているようだし、問題はなかろう。
だが、そなたには致命的な欠点が幾つもある。」
「け、欠点?それはいったい。」
「それは己で気付け。だが、“己の物差しで相手を図るな”。
そして、“優しさと甘さ、友情と馴れ合いを履き違えるな”。
あとは……“心を鍛えろ”。」
「……最初の2つはともかく、三つめは?」
柱間の言った3つのヒントの内、最後の一つの意味が分からなかった春輝が首を傾げていると、それを見た柱間は苦笑いをした。
「ははっ……なぁに簡単なことだ。“護りたい者達や大切な者”を思い浮かべ、それを守るためにどうするかを考えればよい。
わしは所用でここを離れるが、お前は暫くここで考えるのだぞ。」
柱間はそういうと去っていき、春輝がその場に座り込んで考え込む。
そしてそんな様子を遠くから“大雅”が見ていた。
「(春輝、お前は俺より強くなれる……。だから、乗り越えろ。)」
ここまでです。
書いては直して、直しては書いてを続けていたので遅くなりました。