あと一話で試験に戻ります!
そして、ご指摘やご感想をくれる方々や読んでくれている皆さん!
本当にありがとうございます!!
「(“護りたい者達や大切な者”……かぁ。俺にとってのそういう存在はって言ったら。
ゆきかぜ、母さん、凜子、達郎くん、きららやそれに五車の仲間達、あとは……リリムだよなぁ。……けど、それだと“優しさと甘さ、友情と馴れ合いを履き違える”なっていう事とは矛盾するし……。)どうしたらいいんだ?」
春輝がそんな事を考えながら頭を抱えている。そんな様子を遠くの方から柱間と“大雅”が見ていた。
「柱間さん、春輝をどう見る?」
「筋は悪くない。与えられた才に頼らず鍛練もしている。だが、些か“甘さと慢心”が抜けきらん所がある……そこさえ気付ければ、化けるのだがなぁ……。
中々良い師に出会わなかったのだろう。」
「……柱間殿、手伝ってくれてありがとうございます。
それと、春輝をよろしくお願いいたします。」
大雅が頭を下げて礼を言うと、柱間は優しく微笑む。
「うむ、若いものを導くのはわしのような者の勤めよ。
任せておけ……今度は少し荒療治になるぞ。」
「はい。お任せします……あいつをよろしくお願いいたします。」
柱間は頷くと印を結び、顔に隈取りのような模様が現れる。
その姿……仙人モードを見た大雅は後ろを向くと、何処かへと去っていった……。
一方、春輝は悩みに悩んで彼は寝転がって空を見上げていた。
「はぁ……なんか考えたら考えただけ混乱してきた……。
“優しさと甘さを履き違えるな”、“友情と馴れ合いを履き違えるな”……これっていったいどういう意味なんだ?
(そう言えば、獅子堂が言ってた“昔みたいなふざけた真似”っていったい……。)
って、関係無いことまで気にしてどうするんだ俺は。」
「春輝よ。」
春輝が頭を悩ませていると、仙人モードになった柱間が現れ、春輝が立ち上がると柱間は手で制した。
「春輝よ、これからお前には“己”と戦って貰う。
髪の毛を1本くれ。」
「え?は、はい。」
春輝が髪の毛を1本抜くと、それを柱間に渡す。
柱間はその髪の毛を懐から出したドングリに張り付けると、印を結び術を使う。
「仙法・
その瞬間、ドングリは突然蓋の部分が外れるとその中身が溢れだし、にょきにょきと成長を始めていき、その形が人間のようになっていくとそこには頭に木の芽がある“春輝?”が立っていた。
髪や肌の色、
春輝はそれを見て目をパチパチとさせ、驚いている。
「は、柱間さん……!これは?」
「これは仙法・
……こやつと戦い、勝利してみせよ。それが修行の第二段階だ。」
「は、はい!」
こうして、春輝は柱間が産み出したもう一人の自分と戦うことになった……。
その頃、日本国内の地下の一つ。
そこには“つぎはぎの肌の青年”と“奇抜なメイクのピエロ”、そして、“紺色の軍服に身を包んだ女性”がおり、彼らの前には“包帯で身体を包んだ男”が座していた。
3人の男女を見た男が、カサカサになった唇を開く。
「間もなくだ…………間もなく……忍達が動く。愚かな“ふうま”や“魔の者”共に遅れをとるなよ…………。」
「あぁ、分かってるっての。」
「いひひっ!ご承知で!」
「ふふっ、楽しみねぇ。」
3人が笑うと、男が指で宙になにかを書くと、4人の後ろに“大きな石盤”が現れる。
そこには“九体の獣が”彫られていた。
「忍共に“一”、“五”、“八”、“九”……。我らの下に“二”……。残りは“三”、“四”、“六”、“七”だ…………おい…荼毘。」
「あ?」
荼毘と呼ばれた青年が男に首だけ向ける。
「お前はサギーと共に忍を掻き回してこい…………やり方は問わん…………。
出来るだけ“傷物”にしてこい…………その蒼炎、存分に奮え。」
「へいへい。いくぞピエロ。」
「合点承知!あっしの“立てた策”で忍はしっちゃかめっちゃか!!
アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
荼毘とピエロ……サギーは共に闇に消える。
「ミサキ……。」
「はっ。」
「お前は“三”を……見つけて………こい。あと、獅子を……何人か喰って…………こい。
あと、礼の女も頼む。」
「承知いたしました、御館様。」
軍服を着た女性、ミサキはお辞儀をしてその場を後にすると、残された包帯の男は怪しく笑うのであった……。
何やら不穏な者達が?!
修行の中で春輝は気付けるのか!?
次回は……春輝が落ち込みます!!