あの子、きららちゃん並みに好きなんです。(主に胸が!)
さぁて今回で修行は一先ず最後です!
森の空が若干暗くなった頃、春輝は柱間が木写人の術で生み出したもう一人の自分と戦っていたが、その戦いは過酷であった。
「はぁ!!っらあぁぁぁぁぁぁっ!」
テクターギアを着けていた春輝の拳が木写人の春輝に当たる瞬間、その一撃は軽く避けられてしまい、春輝は咄嗟に体勢を立て直してガードしようとするがコピーの春輝は攻撃をして来ず、その場で立っているだけであった。
「だったら……だぁ!!」
その行動に首を傾げていると、春輝は回し蹴りを放とうとするがそれも軽く避けられてしまい、春輝はバランスを崩し掛けるが、春輝は体勢を立て直して向き直るが、相手が全く掛かってこないのである。
その姿に春輝は戸惑い、若干の怒りを覚えていたが構わずに向かっていく。
その中で何度となく攻撃は軽々と避けられてしまい、それが明らかに相手を“下に見ている”動きであり、その動きに春輝は少しずつではあるが怒りを覚え始めていた。
「あの……何だろう、これって俺のコピーですよね?
俺って…………もしかしてこんな感じですか?
何て言うか、まるで……」
「まるで……なんだ?」
「…いいえ、何でもありません……水遁、大瀑布!」
「風遁・大突破。」
「(忍術まで使えるとはな。それに今の大突破、明らかに“手加減”してたな。
まさか…………いやけど、そんな筈は………。)」
春輝はそう考えると、ある考えにいたり頭を抑えていると柱間が話し掛け、その内容は意外にも彼の考えていた事と同じであった。
「そうだ。春輝、お前の眼前にいる木写人で造った分身は“お前”その物だ。
そして、その者はお前の“過ち”を写している。」
「俺の、過ち……。」
「そうだ。春輝、お前は強い。九尾の力や今までの会得した力、それらを抜きにしても強い。
だが!!お前は甘さと優しさを履き違えるばかりが、その力に酔いしれている。
何よりも貴様は肝心なところで驕り、詰めが甘いのだ!!」
「っ!?」
柱間の言葉に春輝は言葉を失い、ただ立ち尽くす事しか出来ず、その場で震えることしかできなかったのである。そして何より、春輝は獅子堂翔馬の言っていた“ふざけた真似”という言葉の意味が分かった。
春輝は翔馬と何処かで会い、その中で彼に対して不誠実な事をしていた……それを理解した春輝は自身が“過剰な力に酔った馬鹿”ということを理解して、頭を抑えこみながら乾いた笑みを浮かべた。
「はは………はははは………マジかよ、俺は。いつの間にか、相手に最低な事をしていた上に、それで強くなった気になってて………俺は、俺は………。」
「確かに、貴様のしたことは最低であろうな。だが、お前に落ち込んでいる暇などない!
過ちを犯したのであれば、心より謝罪し、相手に誠意を見せるのだ。
そして、お前は家族や友を守りたいと思うのであれば……誰であろうと全力で戦え!!」
「っ!はいっ!!」
春輝は強く頷き柱間に返すと、武装色で強化した拳で自身の額を力一杯殴る。
テクターギアの上からであったが、その一撃は確かに春輝の額に届き、拳の当たった部分から血が滴っているのが見えた。
「っし!やるか!!」
春輝はそういうとコピーの自身へと突貫し、蹴りを放つがコピーはそれを避ける。
しかし、春輝は即座に身体を捻ってコピーの右米神に後ろ蹴りをお見舞いすると、コピーは思いきり吹き飛ぶ。さらに春輝は呉一族から習った“外し”否、正確には“
春輝の外し率は、現在30%ほどだが春輝はさらにそれを越えようとしていた。
「ぐっ!!まだ…………!まだまだ!!外しぃぃ……31……!33……!36……!40……!4、5…!ご、50……だぁぁぁぁぁっ!!!」
ダアァァァァァァァァンッ!!
外し率50%になった瞬間、テクターギアがバラバラに砕けて地面に落ちていく。
「はぁ……!!はぁ……!!ふんっ!!」
春輝がコピーに一瞬で接近し、米神に拳を叩き込んだ瞬間、コピーはバラバラになって動かなくなり、春輝はゆっくりと呼吸を整えていった。
「はぁ……!!はぁ……!!はぁ……!!はぁ……!!」
「うむっ!よくぞ、倒せたな。
しかし、話に聞いていたが……外し、か。中々どうして。」
「こ、これで修行は……あ、あれ……?そう言えば、あれから何日経ってるんだ?」
「まだ1日しか経ってねぇよ。」
春輝が困惑してると、大雅が歩いてきた。
「た、大雅?本当まだ1日だけなのか?」
「あぁ、この空間では1年ほどだが、外では1日しか経ってない。
あと、家の方なら心配するな。コピーが向かってるからバレてはいない。」
「そ、そうなのか。て、てか、いつの間にそんな……すぅ、すぅ。」
春輝がその場に座り込むと、そのまま疲労感に襲われて眠りについてしまった。
その姿を見た柱間は大雅に話し掛けた。
「大雅よ。春輝はどうするのだ?これ以上は無理をさせられん。」
「大丈夫。これで修行は終わりです……あとは彼次第だ。
と、その前に……こいつの“眼”の力も解放しとくか。
何か伝えておくことあります?」
「では……春輝に伝えてくれ。
決して“1人で何でもやるな”。“友と共に進め”と。」
「はい、分かりました。」
大雅はそういうと春輝の眼に手を当てると、彼を水城家へと運んだのだった……。
そして、各々が各自で修行をこなしていく中で時間は進み、試験当日の某日。
中忍試験が始まるのであった……。
次回、いよいよ試験です!
試験はどうなることやら!?