神社を手入れしたら4匹の狐が現れたので招き入れた件 作:八雲ネム
第1話 出会い
「久しぶりに帰ったら神社の手入れかよ」
盆の時期になり、会社員として働く為に都会に出ていた俺は実家がある田舎に帰省したら両親に言われたのは去年、亡くなった爺ちゃんが管理していた神社の手入れをしろとの事だった。
面倒だなと思いつつ、高校の時の体操着でありながら今は母親が使っている芋ジャーを拝借して神社に到着すると、境内の至る所に雑草が生えて一目見ただけでもボロボロになっているのがわかる程に廃れていた。
「うっわぁ………爺ちゃんが死んでからは誰も手入れしてないって聞いてたけどここまで酷いとは………あっ」
独り心地にそう呟きながら、参拝した際に紐で鳴らす鈴の紐を握ると鈴が付いている箇所から千切れ、鈴は「ガランガラン」と鳴りながら地面に落ちた。
全く、掃除が面倒になるなと思いながら鈴を拾い上げようとして視線を下ろすと、もふもふでありながら色合いで尻尾の様に見える何かが落ちていた。
「なんだ、こりゃ」
そう言いながら、それを持ち上げて引っ張るとピンク色の髪に肩や谷間がはだけている着物を着た女性が出てきたじゃないか。
何故に女性、と思いながら見ているとその女性は気が付いたかの様に上体を起こしてこちらを見てきて、目線が合ってから数秒間の沈黙の後に互いの絶叫が響く事になった。
「御用となれば即参上! 貴方の頼れる巫女狐、降臨です!」
「………」
「まぁ、ここ最近はこの境内を清掃してくれる信仰者が来なくて消滅寸前でしたが貴方のおかげで助かりました」
「………」
「所で………先程から黙ってないで何か喋ってくださいませ。じゃないと痛い人に見えるじゃないですか」
予想外な存在が出現した事により、呆然として何も言えずに彼女の話を聞いていると不安げに見上げてきたので、眉間の皺をほぐしながら息を吐いてから会話をする事にした。
「ったく、神社の清掃しに朝っぱらから立ち寄ったのに化け狐が化けて出てきやがった」
「ちょっと! いくらなんでもそこいらの下級狐と一緒にしないでくださる!?」
「狐である事は認めるんだなぁ」
「勿論ですわ! 私の尻尾はちゃんと手入れすればフワフワになるんです!」
「はいはい。妄想の設定は後で聞くから邪魔しないでくれ」
「ムッキーっ!」
話を聞いて、与太話程度としてまるっきり信じていない言動や態度に彼女は怒りながらも手出ししてこないので、雑草抜きをしていると不法投棄されたであろうエロ本や雑誌が出てきた。
その為、手近にあった本を持ち上げると妙に状態が良いので首を傾げているとケモ耳と尻尾を生やした彼女が持っていた本をひったくって隠そうとしていたので彼女の物だとすぐに分かった。
「オメェさんのかよ」
「暇すぎて自慰をするしかやる事がなかったんです! 悪ぅございましたね!」
「ほーん。それで暇だった君は最近、何回ヤったんだい?」
「昨日は6回シましたわ!」
「その前は?」
「一昨日で9回です!」
(………やべぇ。俗物すぎるぞ、この人)
余りの回数に、ドン引きして帰りたくなったのだが親から小遣いを貰っている手前、そう簡単にやめる訳にもいかないので再びため息を吐くと彼女からこう聞かれた。
「そう言えばここ最近、貴方によく似た老人が清掃に来ないんですがどうしたんですか?」
「………あぁ、爺ちゃんか。死んだよ、去年。ポックリ逝ったからやらされてんの。全く、良い迷惑だよ」
俺はそう言いつつ、作業をしていると彼女は急にジタバタし始めたので聞いてみると爺ちゃんが彼女にとって最後の信仰者だったので、最近はダルさが拭えない上に体の維持すら危うくなってきたとの事だった。
そんな状態でオナニーかよ、と突っ込みたくなったのを堪えて作業していると彼女はある行動を取った。
「お願いですわ! このままだと存在が消失しちゃいますから週に1回は清掃に来てくださいまし!」
「無理! こっちにも仕事やら生活やらがあるから年に1度が限界だ」
「そんな! 来年まで体が持ちませんわ! お願いですから月に2〜3回は顔を出してくださいまし!」
「無理なもんは無理だ! えぇい、くっ付くな! 変な気分になっちまうだろ!」
彼女の頼みを断ると、豊満な胸を俺に押し付けて密着してきたのでジタバタと争っていると彼女はある事を言ってきた。
「そうですわ! ここは勝負と行きましょう!」
「勝負ぅ?」
「時に貴方、自慰はしますの?」
「おう。たまにだが」
「それは上々。なら話が早いですわ」
俺の答えに、彼女は満足げに頷いてから勝負内容を言ってきた。
「私と交わってどっちの性欲が強いか、勝負しましょう!」
「ここでか?」
「勿論です。幸い、今の時間は誰も来ませんからどれだけ、大きい声で喘いでも文句は言われませんわ!」
「マジかよ」
勝負内容は、この場でエッチをしてどっちの体力が長持ちするかで勝敗を決めて彼女が勝てば週に一度の清掃を行い、俺が勝てば彼女を好きにして良いとの事だった。
まさか、素人童貞な俺の最初のエッチが青姦だとは微塵も思っていなかったので戸惑ったものの、掃除の邪魔をされても困ると言う事で引き受ける事にした。