多分、次はエロい話です。
大正時代にパンツは一般的ではないですが、あの時代の下着は色気がないし浄玻璃家は、金もいっぱいあるので時代錯誤なところがあってもお許しを。
ー17年後ー
「つ~ゆ!今日は何色?」
「桃色です。」
メイド姿の乳母のカートをめくりあげながら聞くと即座に答えた。
「クールだねぇ。そんなとこも魅力的だよ。露」
「くぅる?という言葉はわかりませんが、ありがとうございます。写坊ちゃま。話は変わりますが、旦那様が訓練場でお呼びでございます。」
「父さんが?教えてくれてありがとう!」
「お気をつけて」
訓練場へ向かってみると、青の守護者たちと弟の紫と父の銅鏡がいた。
「父さーん。用って何?おっ、紫!稽古は順調か?」
「ちっ。兄上が来ては稽古に集中できません。父上、失礼します。」
俺の姿を見るなり、そそくさと紫は屋敷に戻ってしまった。
「ぬっ、紫!おい待たんか!……写。お前らは仲良くできんのか?」
「俺は仲良くしたいんだけど。兄さんとは一緒にいたくないっていうから。」
「難しい年ごろだからのぉ。お前たち今日の稽古はここまでだ。帰っていいぞ。」
「はい。失礼します。」
そう言って、青の守護者たちは去りながら、
「なぜ、銅鏡様は紫様ではなく、あの写を党首にしたいのだろうか?」
「いつも片手の旦那様と稽古して負けてるのにな。」
そんないつも通りの評判を聞きながらも、俺は父にお辞儀をしながら
「よろしくお願いします」
と言い、俺と父はお互いを見合わせ、木刀を構え呼吸を整えた。
お互いに譲らない攻防が続いたが、父の一撃が俺の手首に当たり写が木刀を落とした。
「貰ったぁーーーー!」
そう言いながら、父は大きく振りかぶり俺の頭めがけて木刀を振り下ろした。
鈍い音と共に俺の頭に激痛が走った。
「真剣だったら負けていたな。」
遠のく意識の中、父の声に耳を澄ませ、草むらの人影に視線をやってすぐに気を失った。
「おはようございます。写坊ちゃま。夕飯の準備が整いましたので、ご報告に参りました。」
「ありがとう、露。今行くよ。」
服を整え日輪刀を腰につけて、俺は起き上がった。
「そういえば、坊ちゃま。今日の稽古で旦那様が真剣だったら負けていたとおっしゃていたのですが、武器の違いで何が変わっていたのですか?」
俺と露が居間に向かって歩き出すと、露が質問を投げかけてきた。
「そんなこと言ってたの?気絶してたからわからなかったな。ていうか露いたのかよ」
これはもちろん嘘だ。俺はちゃんと父の話が聞こえていた。
露は訝し気にこちらを見ながらも、それ以上は何も聞いてこなかった。
『お前、むかつくんだよ』
侮蔑の視線、嘲笑、土の味。
転生しても嫌な記憶消えないもんだな。
「写!体は大丈夫?疲れてない?父さん嫌わないでね!?」
自分の感想を箇条書きしたかのようなことをマシンガントークで喋りながら、母はその大きな胸を俺の顔に押し付けてきた。
「大丈夫だよ母さん。」
窒息死しそうになりながら、俺は話した。
「兄上は、また片手で負けたのですか?次期当主が呆れますね」
「「紫!」」
父と母は紫を叱り露は紫をにらむと、紫は怒りを露にした。
「では鏡の呼吸は他の呼吸と違い、壱の型である写し鏡しかないのに、それを覚えてない兄上がなぜ次期当主なのですか?」
「写はお前にはない才がある。それに気づけないようではおまえはまだまだだ。」
父は目をつぶり腕を組みながら、静かに諭した。
「まぁ。写し鏡を覚えれていないのは本当だし、俺も紫もいいところあるから、二人で浄玻璃家を支えるってことでいいじゃん。」
俺はこの場をなだめるようにいった。
「兄上。明日から隠の任務ですよね?帰ってきたら、俺と当主の座をかけて決闘してください!その戦いで負ければ、兄さんに歯向かったりしません。」
「わかった。いいよ。」
俺は即座に答えた。
「ちょっとあなたたち、何勝手に決めてるの?だめよ、ケンカしないで!あなた!」
「そうですよ!旦那様何とか止めてください。」
露と母はつよくひていした。
「お前たち、決闘するということは負けた方は相手の言うことを聞く義務が生じる。その覚悟があるか?」
「「はい!」」
俺と紫は答える。
「ならば決闘を認める。」
「あなた!」
「旦那様!」
かくして俺と紫は党首の座をかけ、争うこととなった。