※この作品はR-18です。

MASHIRO・NIGHTMARE   作:黒マメファナ

1 / 5
――今電車乗ったよ



CHAPTER0:悪夢の始まり

 夕焼けの、人気のない電車に揺られ、私は戸惑っていた。確かに、ちょっとうとうとしていて、ううん意識も飛んじゃってたかもしれないけど。そこは見たことのない景色だった。乗り換えを間違えたんだろうか。透子ちゃんやつくしちゃんは心配してるんだろうか。そんなことを考えながら揺られていた。

 

「……私、どこに向かってるんだろう」

 

 連絡をしようとしても反応は返ってこない。そうしているうちに電車は茜色、というにはちょっと寒気すら感じる逢魔が時の、どこか田舎の景色にも思える無人駅にたどり着いた。終点? みたいで私はちょっと戸惑ったけど折り返しの電車を待つことにした。相変わらず連絡は返ってこない。もしかして合ってる? そんなわけない。駅名も書いてないし……まず無人駅なんて東京にあるんだろうか。たぶんないよね? じゃあ私、どこまできちゃってるんだろう。

 

「あ……自販機」

 

 ふと、待合室の隣に自販機が置いてあって、薄暗闇の中でちょっと安心するような光を放っていた。本当に街灯とかもないから、真っ暗になったら怖いなと思う中で、それがなんとなくほっとして、ほっとしたら喉が乾いてきちゃった。財布からお金を出して、私は小さなペットボトルのオレンジジュースを買った。

 

「ん、んく……はぁ……なんで返事なしなんだろ……」

 

 電話をしても繋がらない。留守電になるだけだ。一応私のスマホが壊れちゃってる可能性を考えて公衆電話とか探したけど、近くにはないみたい。もうしょうがないし諦めて電車を待とう。そう思って椅子に腰掛けてジュースを飲んでいると、すごく眠くなってきちゃった。寝たら、また乗り過ごしちゃう。そう思っても、意識は薄れていって。

 

「あ……誰、え……?」

 

 意識を失う直前の記憶は、背の高いボロボロのローブを身にまとった人が私の前にゆっくりと歩いてくるところだった。うつらうつらの視界に青白い裸足がペタ、ペタ、と近づいてきて変だな、と思っている間に視界が暗転した。

 ──どれくらい眠っていたのだろうか、次に目を覚ますと私は地下牢、そう地下牢と呼ぶにふさわしいところにいた。

 

「え……っ!? な、なにこれ!」

 

 夢? にしてはリアルな鉄枷の感触、薄暗い部屋だけどかろうじて天井から黒い鎖が伸びて拘束されてることに気づく。足も、石畳の床に埋め込まれた足枷に……いやそれより、私は服(・)一(・)枚(・)た(・)り(・)と(・)も(・)つ(・)け(・)て(・)い(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)。羞恥も重なり暴れてみるけど、手首や足首が痛くなるだけ。外れる気配なんてない。何が起きてるのか理解できなくて、パニックだけど。ベッドが置いてある以外は本当になにもない鉄格子が広がっていて、部屋の奥の方にいるせいで廊下がどうなってるのかはわからなかった。

 

「あ、足音……!」

 

 しばらくガチャガチャして、疲れて大人しくしていると僅かに音がすることに気付いた。廊下の奥、階段、だろうか。足音がする。ペタ、ペタ、ペタ、って裸足で石を歩く足音。ゆっくり、足は遅いみたいだ。だけどゆっくり、今度は明かりが近づいてくる。そして、その姿を見た私は恐怖に震え上がった。

 

「──いや、いやだ」

 

 それはローブ、なんだろうか、丈の短くて膝がちょっと隠れてるくらいのローブから伸びる脚や手は細長く、身長は私よりもはるかに大きい、二メートルくらいあるんじゃないだろうか。そしてフードで顔は見えない、真っ暗な闇を覗いてるみたいだった。私、こんなおばけみたいなローブ男に捕まっちゃったんだ。その恐ろしい事実を突き立てられる。ゆっくりとした動作でローブ男は牢屋の鍵を開け、ランタンをこっちに向けてくる。そのランタンの火でお香のようなものを焚いて私の足元に置いた。甘い匂いがして、リラックス、というよりは身体のちからが抜けていく。

 

「へ……なに、これ……っ」

 

 しかも身体が、特にお腹が熱くなってくる。だんだんと頭がぼーっとしてきて、なんだかむずむずする。無意識に太ももをこすり合わせるとくちゅ、くちゅと水音がする。

 ──なんでかわからないけど、こんな状況なのに私はえっちな気分になっていた。濡れてる、愛液が太ももを伝って垂れていて。ローブ男の細長い指がそれを掬うように撫で、反対の手が腰にそっと添えられた。

 

「やだ、おしり……撫でないで、はぁ♡ ん……♡」

 

 まるで品定めしてるみたいな、ぞわぞわする手つきに声が出る。手は青白くて生気がないのが、すごく怖いのに、敏感になった肌を往復されるとビリっと電気が走って、ますます頭がぼーっとしてくる。腰が勝手に動いちゃって、おしりを揉まれる度にくちゅくちゅって愛液が分泌されていた。

 

「なにそれ……っあ♡ やだ、見えない……きゃ♡」

 

 しばらく触られていたら今度は目隠しをされて、多分ベッドに運ばれる。ベッドの天井にも拘束具はついていたのか、また両手を吊るされる格好で、ローブの膝の上に乗せられた。そして今度は後ろから、太腿やおっぱいを触ってくる。

 

「……っこれ♡ なん、で♡」

 

 じわりじわりと、快感が蓄積していく。あのお香のせいなんだ、私がどうしてこんな目に、ここどこなんだろう帰りたい、もう何時間経ったかわからないけど、今頃みんな探してくれてるよねきっと。そんな震え上がって動けなくなるほどの恐怖とパニックが、逆に私を正気に保っていた。

 

「んっ♡ やめて、よ……♡」

 

 おっぱいを揉まれ、乳首を手のひらで転がされて声が出ちゃう。それでも抵抗を繰り返していると、口の中に指を突っ込まれた。見えないから急にされてびっくりして、噛んでやろうかと思ったけど、指はそれより先にいなくなって。それがカサカサした自分の手を濡らすためだと分かったのは膝を持たれて開脚させられた瞬間だった。

 

「いや、そこやだ……やめ、あ♡ やだ、やだぁ♡ 」

 

 くちゅくちゅと恥ずかしい水音がして身体が反応する。いやだ、こんなバケモノみたいなやつにえっちなことされるなんて、絶対に嫌だ。そんな必死に抵抗していたら、首に何かが、手が、添えられて。

 

「っあぐ、ぅく……っ!?」

 

 ──苦しい、酸素が足りない。視界を塞がれて見えるのは死の恐怖。でも本気じゃない、ちょっと力を入れました、みたいな。本気になれば私の首なんて簡単に折れちゃうのを示される。私の生死なんてこのローブ男の思い通りなんだ。

 

「……っは、ぅえ……ご、めんなさい……殺さないで、っん♡ あ……♡」

 

 なんとか殺されずに済んで、でもこんな簡単なことでもう抵抗できなくなっちゃった。太腿撫でられるから、自分から脚を広げて今度は大人しくしてしまう。お香を近づけられたのか、甘い匂いが濃くてどんどん触られるの、気持ち悪い、怖いより気持ちいいが勝ってくる。

 

「あん、あっ、あっ♡ それ、だめ……やだよぉ♡」

 

 乳首を指先でカリカリってされながらおまんこにも指が出たり入ったりしてくるのを言葉だけ、言葉だけ抵抗してみるけどやめてくれるはずがない。恥ずかしいくちゅくちゅって音はどんどん増していって、静かな真っ暗な世界に、甘い香りと私の感じる音だけが響いて、反響していた。

 

「あ、あ、そこ、そこ擦ったらっああ♡ はぁ……はぁ……♡ な、に……つぎは、なにするの……きゃ♡」

 

 しばらくいじられて、快感が完全に勝っちゃってて思考もぼやけてきた頃、指が抜かれて、身体がちょっと宙に浮いた。脚には手が添えられていて、持ち上げられているみたいで……そう思っていたら、おまんこの入口に、ナニカぬるぬるしたカタイものがあてがわれた。

 

「え、うそ……やだ、お願いします、他のことならしていいから、やだ、それだけはやだぁ……っあ♡ やめ、こすりつけないで……♡」

 

 ローブ男の股間から伸びてるだろうそれは、おちんちんだってわかった。先端を擦り付けられてまるで浅くキスするみたいにちゅ、ちゅって音がする。滑りを確認したのか、ゆっくりとおちんちんがナカに入ってくる感覚が私に襲いかかる。

 

「いや、いや、だぁ……っつ! いた、いよぉ……やだ、入ってこないで……あ♡ だめ、匂い……だめ♡」

 

 ズキズキしてたのに、また甘い匂いを嗅がされるとまたお腹が熱くなって、身体に力が入んなくなる。そのまま私の処女はあっさりと痛みも一緒に奪われた。異物感、ニンゲンかどうかも分からないローブの男のイチモツを、私は受け入れてしまっていた。

 

「っあ♡ ん、んぁ♡ やだ、おっぱい、くりくりしないで……♡」

 

 馴染ませるように私を左右に揺らしながら、空いた両手でおっぱいを好き放題される。見たことないけど、真っ黒のローブのその奥から生暖かい吐息が上から吹きかけられる。

 

「あっ、あ、っん♡ やだ、んぁ♡」

 

 嫌なのに、怖くて、今すぐ帰りたい。こんなことずっとされてたら、壊れちゃう。お腹を出入りするそのなんとも言えない感覚、気持ち悪いはずの感覚に、自分じゃないみたいな声がする。犯されてる。私、変なところに連れ去られて、よくわからないローブ男に犯されてる。なのに。

 

「あん、んぁあ♡ おく、おくやだ、っぁあ♡」

 

 ぐりっと奥を抉られて、下腹部を撫でられて感じてる。突き上げられると勝手に反応しちゃう。上下に揺すられて下半身から水音が、そしておちんちんが出たり入ったりしてる音がする。

 

「あっ、あっ、あっあっ♡ おく、おくやだ、やだぁ♡」

 

 ぞくぞくって腰が震える。どうしようもなく、恐怖を忘れるほどの感情が溢れる。頭が真っ白になる、思考が乱される。

 ──気持ちいい。奥に捩じ込まれるのは嫌だ。気持ちいい。奥はダメ。気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。奥が気持ちいい。

 

「おく、おくっ♡ あん、あっあっ♡ それだめ、それ気持ちいい……気持ちいいのだめ、やだ♡」

 

 処女だったはずなのに、この異常な状態なのに、おちんちん入れられて、気持ちよくてしょうがなかった。ぐちゅ、ぐちゅ、ってえっちな音がしてる。腰を左右に揺すられながら下腹部を撫でられると、恐怖がまた和らいでしまう。

 

「んん♡ ぁ……あっん♡ だめ、やだぁ、きちゃう……いま、おまんこされたら……♡」

 

 言葉と身体が乖離していく。嫌なのに身体は勝手に腰をヘコヘコさせて、イキたがってる。

 そして、やがておっぱいや脚を愛撫していたローブ男の腕が私の脚を持つ。腰が浮いて、瞬間にこれから何が始まるのかを察した。

 

「あ……っ♡」

 

 持ち上げられ、おまんこの入り口近くまで浮かされ、そしてぷちゅ、と音がした。それは一瞬のことで、繰り返しそれが行われる。本気の陵辱が始まった。

 

「あっあっだめだめ♡ やだ、イク、やだイキたくない、イク──っ♡ ん、んぁ♡ やめて、やめてよぉ……っあ、あっあっ♡」

 

 イクと、止まってまた上にゆっくり持ち上げられ、イクまでピストン。イクとまた持ち上げられる。ローブ男は、明らかに楽しんでるかのように、私を性処理のおもちゃみたいに扱う。だけど、それを何度か繰り返すと様子が変わる。

 

「あ、なに、なに♡ ナカで、おっきく……っ♡」

 

 どく、どく、と数回、脈動する。それが射精されたってことに気づいたのはもっと後のことだった。ローブ男はぐちゅぐちゅと音を立てて私の膣内、その一番奥に先っぽを丁寧に擦り付けて、またピストンが始まった。

 

「やだ、やだぁ♡ あぅ、んっ、はあっあっだめ、イキたくない──っ♡」

 

 意識がなくなるまでずっと行為は終わらない。いや、なくなっても多分終わってない。ドロっとした精液があふれるほど何回も出されて、それを無理やり口で処理させられ、また始まる。

 目が醒めるとベッドに寝転がっていて、しばらくするとぺた、ぺたという足音とランタンの明かりが揺れるのがわかる。

 そして、犯される。逃げるという思考が、助けてという思考が遠のいていく。だけど、ローブ男は案外うっかりしていて、私は幸運なことにそれに気づくことができた。

 ──鍵を掛け忘れてる。何回目の時かわかんないけど経った後、目を覚ました時に気付いた。

 私はあのローブ男が来る前に素早く起き上がって、こっそりと地下牢を出た。ローブ男はまだ来てない。これなら、逃げ出せる。

 我ながらあれだけ何回も、あれが一日だとすると何日もぐちゃぐちゃになるまで犯されたのに逃げようと素早く行動できたことに驚いた。裸のままなのが気持ち悪いけど、逃げられるならもうなんでもよかった。

 

「はぁ、はぁ……っ!」

 

 階段を上がろうとしたその時、ぺた、ぺたと足音がした。驚いてちょっとした柱に隠れると、ローブ男が淡い光の──ランタンのようなものを持って降りてきているようで、視線の先で光が揺れていた。

 慌てて、だけど足音を立てないように階段を降りて、近くにあった部屋に隠れた。ゆっくりと足音は通り過ぎていく。なんとかやり過ごせたけど、行き先は私の牢屋だろう。そこで私がいないことに気付いたら──寒気が走った。

 

「んしょ……ここって?」

 

 最初は暗くてよく見えなかったけど、目が慣れてくると机の上に何かがあるのがわかった。四角い、手に馴染むそれは私のスマホだった。ここに私の荷物があるってことは、もしかして──そう思ってスマホのライトで部屋を照らすと、そこには衣装ケース、クローゼットがあった。扉を開けるとそこには、私の制服があった。そして隣には、色んな女の人の服が仕舞われていて。

 

「……もしかして、他にも人が」

 

 でも、私しかいない。ここに私しかいないことは他の牢屋が空っぽだった事から判明している。そうするとあのままいても私がどうなるかなんて、わかりきってる。

 このローブ男はもしかして服の収集もしてるんだろうか、下着も靴下も、靴までこの部屋にあって、私は見た時にモニカみたいだと一目惚れをした花と蝶があしらわれている薄い青色をしたショーツとブラを、そして憧れだった月ノ森の紺色の制服の袖に手を通し、スカートを履く。靴下とローファーも履いて、リュックと中にあった荷物も全部発見した。

 

「──っ!」

 

 だけど、それが悠長すぎたんだろう。リュックに荷物を詰めているとまた、遠くで牢屋が閉まる音がした。まずい、気付かれた。目があるのかもわからない相手だけど、それだけは確信できた。きっと探してる、このままじゃ捕まって──また。

 

「そんなの嫌だ……もうあれだけは」

 

 お香でごまかされているけど、あの時のことを思い返すと恐怖が足元からはいでてくるかのようだった。同時に、絶対に逃げて、家に帰るんだという決意が漲ってくる。

 きっともう折り返しているであろうローブ男から逃げるために私が選べる選択肢は、二つだ。

 一つは、このまま部屋で隠れてまたやり過ごす。ちょうどクローゼットもあるし、リュックの荷物とかを戻してしまって、息を殺せばここにいたこともわからないかもしれない。

 もう一つは、このまま扉を開けて走り去るか。いつもゆっくり歩いてる場面しか見たことがないけど、もしかしたらめちゃくちゃ足が速いかもしれない。それに比べて私は決して運動神経がいいわけじゃない。捕まってしまう可能性もある。

 

「ど、どうしよう……」

 

 どっちにしたらいいんだろう。あんまり考えてる時間はないけど、焦ってミスをしたら台無しだから。息を整えて自分に残されてる手札を冷静に考えた。


 選択肢①:クローゼットに隠れてやり過ごす

 選択肢②:このまま走って逃げる

 

 

 

 

 




言うならこれはチュートリアルです。選択肢①と②は同時に投稿します。

あなたならどっちを選ぶ(最新話の分岐)

  • 選択肢①ぬかるんだ急勾配
  • 選択肢②森の迂回路
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。