男女逆転世界に転生した俺は、最強のサポート職として成り上がりハーレムを作ります。 作:窓月 弘樹
童貞卒業セックスが終わって、射精後特有のぐだっとした倦怠感が身体中を包んでいく。
俺は、セシリアさんに抱きかかえられながら、地面に両手両足をだらりと投げ出した。
それと同時に頭の中に無機質な声が響いた。
『スキル《勇者補正》《言語理解》《魔法戦闘》《超常的精力》を獲得しました』
「おわっ……なんか聞こえてきた」
「童貞卒業、そしてスキル獲得おめでとうございます?」
セシリアさんが優しく微笑む。
お互い裸のまま、寄り添って寝転がる形になる。
「ありがとうございます」
「それじゃあ次はスキルの確認をしましょうか」
「はい」
「まずはこのステータス画面を見てください」
セシリアさんがそういうと目の前に透明な板のようなものが現れた。
俺の名前……「佐藤 弘也」の下に、いかにもなステータスが並んでいる。
その一番下に、さっき手に入れた3つのスキル、そして謎の《女神の加護》が載っていた。
「これは、要するに今俺が持ってる能力ってことでいいんですよね?」
「そうです! そして《女神の加護》には色々な効果があって……。まず、他者のステータスも見ることができます。
脳内で《ステータス:ターゲット》と唱えてみてください」
「わかりました。…………おぉ!」
俺はセシリアさんの方を向いて、言われた通りにやってみた。
すると、脳裏に文字が浮かび上がってきた。
セシリアさんの名前の欄は人間では読めない長さの謎の文字が舞い踊っており、ステータス欄には99999……がいっぱい並んでいた。
神様は規格外のステータスを持っているらしい。
「す、すげえ……」
「うーん、私の場合はちょっと特別ですからね。普通はもっとわかりやすく出ます」
「世界創造」や「異世界感知」など仰々しい言葉が並ぶスキル欄の下に「性的欲求」の項目があった。
そこには《童貞が大好き》《乳首をいじめるのが好き》《膣奥が弱い》という文章が並んでおり……。
「あのー、セシリアさん。これって……」
「きゃあっ❤ 乙女の秘密を見られちゃいましたね」
きゃあっ、ではない。
「こんなの見れても嬉しくは……いや、ちょっとは嬉しいですけど、でも何の役にも立たないです」
「いいえ、役に立ちます」
セシリアさんは、真剣な目で断言した。
「エッチする前に言った通り、あなたは『勇者』として転生します。
愛の女神である私の加護の大きな力は、色んな女の子と関係を持つことによってその子を強くすること。
だから、あなたはこの能力を活かしてどんどん色んな女の子とエッチしないといけません」
沢山の女の子とエッチする……。
男としては大変夢にあふれる言葉だけど、いざ義務みたいに言われると、身構えてしまう。
「なるほど」
「それじゃあ、スキルを確認していきましょうか。まずは、このスキルですね」
セシリアさんはそう言って、俺の頭に手を置いた。
子供みたいで、恥ずかしい。
「えっと……これってどういうことなんですか?」
「とりあえず今は説明しておきますね。この世界の人間は生まれたときに必ず『神』に祝福されます。
それがどんな神様なのかは人それぞれですけどね。あなたの場合だと、それは『女神セシリア』になります」
「ほほう」
「ちなみに私があなたにあげた『加護』は『愛の女神の加護』です。
効果は……愛に関する全ての事象への耐性がつきます。
例えば『呪い』とか『状態異常』とか『魅了』とかそういったものに対する抵抗力が強くなります。
また、他人の『好感度』を上昇させる効果もあるので異性からの好意が上がりやすくなりますよ」
「それだけ聞くと凄いですね」
実際のところ、そういう目にどれだけ会うかの方が大事……と考えてしまうのは俺がゲーム脳だからかもしれない。
ぶっちゃけ、俺って死ぬ前は全然女の子に縁なんかなかったからな……。
セシリアさんは、俺の頭をよしよししながら続ける。
「先程も言った通り、あなたの役目は『勇者』ですが……、あなた一人の力だけで世界を救う事を期待してるわけではないです」
「そうなんです?」
「はい。魔王が現れて魔族の力は強まってきていますが、まだ具体的に戦争になっているわけではないですから。
どちらかといえば、魔王に『こちらは勇者を呼ぶだけの力があるんだぞ』というのをアピールするため、が大きいです。
というわけで、転生したら自由に過ごしてもらって構いません」
抑止力、というわけだな。
「自由に……ですか」
「スローライフを過ごしのもよし、冒険を愉しむのもよし、です」
セシリアさんは、そう言うと俺をぎゅっと抱きかかえて床に座った。
完全に愛玩動物かなんかのような扱いを受けている。
「自由でいいです。だけど、なるべく、いっぱい女の子とエッチして下さい」
「やっぱりエッチが大事なんですね!?」
「ええ! 私の『加護』を色々な人に分け与えていくのがあなたの勇者としての義務です」
要するに、エッチしまくってハーレムを作るのが俺の役目か。
そんなに男に都合がいい展開、あるんだな……。
それはそれとして、ハーレムどころか彼女すら作ったこと無いんだけどね俺!
「まぁ、頑張ってみます……」
「そうです! その意気です! それにしても、さっきの勇者様の気持ち良さそうな顔、可愛かったなぁ……、私、またしたくなってきちゃいました」
セシリアさんが妖艶な雰囲気を醸しつつ、俺の身体を撫で回してきた。
「ちょっ!? ありがたいんですけど、体力が!」
「スキルがあるからもう5回ぐらいはいけますよ❤
そうだ、いいこと考えました❤ あなたがもし死んだら一回に付きエッチ3回で復活させてあげますね❤」
「いや怖っ……ありがた……いやあ!??!」
とりあえずある程度むちゃくちゃしても大丈夫にはなった、のか?
神様の言うことは毎回めちゃくちゃで心臓が疲れる。
「冗談は置いといて、そろそろ時間ですね」
セシリアさんがそう呟いた。
「え、もうお別れなんですか?」
「はい。私も神様としての仕事に戻らないといけませんから」
「寂しいですけど、仕方ないですよね」
「そうです。でも、いつでも呼んでくれて構わないんですよ?」
セシリアさんは、そう言って艶っぽく笑う。
絶対搾り取る気だよこの人。
「はは……、ありがとうございます」
「それじゃ、また会いましょう」
「はい! お世話になりました」
俺は、セシリアさんと別れの挨拶を交わした。
彼女は、名残惜しそうに起き上がると、指を一度ぱちんとならした。
またたく間に俺はいかにも「冒険者」な格好に変わっていた。
「そこまではサービスです。後は強い装備を揃えるなり、気に入った服を着るなりどうぞ❤」
「ありがとうございます!」
「街の真ん中にいきなり人が現れると驚かれるので、
私と縁がある大陸の一番栄えてる街の近くへと送ります。
すぐに街に入って、冒険者登録をするのがいいしょう」
そう言うと、セシリアさんの手から魔力が溢れ出した。
目の前が真っ白になっていき、意識が遠のいていく。
「セシリアさん、本当にありがとうございます!!!!」
俺は、立ち上がるともう一度大きく叫んで、手を振った。
彼女も、優しく微笑んで俺にウィンクする。
沢山の女の子とハーレムを作って世界を救う……。
なんか凄いことになったけど、どうせ死んでしまった身。
辛い元の世界に未練はないし、長い夢でも見てると思って頑張ってみよう。
……真っ白な光に包まれていった。
沢山のブックマークありがとうございます!
説明回で一旦足止めしてしまって申し訳ない。
次からメインヒロインが出てくる……と思います。
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