ひたすらやります
実質こっちが本編
ひたすら騎乗位をして貰う話①
「あなたは長い髪と短い髪、どちらが好きなの?」
ある日イングリットと共に書庫の整理をしていたあなたは、突然彼女からそんな事を聞かれた。戸惑ったあなたが彼女の目先を辿ると、古びた厚めの本が収められているのを見つけた。手に取って見るや童話の類いだろうか、登場人物と思われる長い髪のお姫様が表紙に書かれていた。
「私とて、花に憧れが無い訳ではなかったの。お洒落も化粧も一度は試してみて──そして、見せる相手が居ない事に気が付いて、虚しくなって辞めてしまった」
イングリットがさらりと髪をかき上げた。心地の良い香りが僅かに漂って来て、あなたの鼻腔をくすぐる。
「長い髪はその憧れを最後まで表していた物。だけど、私はその揺らぎを切り下ろした。戦いにおいて、長い髪なんて邪魔にしかならなかったから」
士官学校時代の彼女は、腰まで届く程の長い髪を三つ編みにしていた。五年後、彼女と再会したあなたは、覚悟の表れなのかバッサリと髪を切ってしまっていた彼女の変貌に、大いに驚いた覚えがある。
「物語のお姫様はみんな長い髪をしていたから、昔は私もそれに
彼女は少し可笑しそうに笑った。
「それで……」
答えはどうなのか、とイングリットは目で語りかけてくる。
今のあなたはとても困っていた。答えが全く判らない。究極的には彼女の存在が在るだけで良いあなたは、髪の長さの善し悪しなんて全くもって気にしていなかったからだ。
イングリットの想いを
「少し意地悪な問いだったわね」
答えに窮していたあなたに助け舟が出された。そして何故か手に持っていた本がイングリットに奪い取られる。
「私は長い髪の方が好き。昔の私を思い出している様だから」
彼女の髪型について、あなたは自分なりに考えてみた。彼女の髪が伸ばされたら、所作において一番変化を感じるのはどこだろうか。
例えば、彼女に馬乗りにされている時。乱れた髪が突き上げる度に揺れ動き、蛇の様にくねくねと腕に巻き付いて、彼女がしなだれかかって来ればさらさらとした髪が胸板に広がってくるだろう。
そこまで考えてから、あなたは正気に戻った。
「今なら見せる相手も居るから。……でも、その……致している時の事を一番に考えるのはどうかと思うわ……」
想像が顔に出ていたのか、イングリットは少し恥ずかしそうにしながら咎めて来た。
「ふふ……でも、あなたが望むならそれでいい。答えはその時に聞いてみるわ」
イングリットは長い髪をしたお姫様の本を本棚の奥底に、そのまま封印してしまう様に押し込んでしまった。もはやこんな物は必要ないと、その手が語っていた。
◇
あなたはいつもの様にイングリットの自室に連れ込まれていた。二人用の寝台、いわゆるダブルベッドは他の部屋に有るのだが、どうにも彼女はここでするのが好きらしい。横に並ばずに重なれば良いだけの話なのかもしれないが、少しこのベッドはあなたには狭かった。
「そのまま見ていて下さい……」
ベッドに腰掛けているあなたをよそに視界の中でイングリットが、
対してあなたは最初から素っ裸だった。あれよあれよという間に彼女に剥かれたせいである。
「ふふっ……」
その吐息にぴくりと馬鹿正直にあなたの剛直が反応する。イングリットはその様子を見たのか、下着に軽く押し付けられムチっと張った鼠径部を、わざとあなたに見せつける様に揺れ動かした。
「先生に、見られているのを感じます……」
あなたの名を呼ぶ時のイングリットの呼称が、いつもの物になっていた。晴れて天上の女神とあなたに誓ったイングリットは、これからはもう先生とは呼べない、という事で日常での呼び名を『あなた』に統一したが、夜の話は別だった。
何故かと聞いてみれば──
『交わりの時は先生と呼んだ方が興奮するので』
と直球で言われたのは記憶に新しい。
悪い生徒である。
「ほら、先生。次で全部ですよ……?」
イングリットがすらりと伸びた白い片脚を上げ、下半身を守る最後の砦を取り払ってしまった。くの字に曲がった脚を辿る様にして抜けた下着はふわりと彼女の身を離れ、ベッドの上へ舞降りる。
その様子を見たあなたの剛直は、我慢できない程までに張ってしまっていた。
「先生……この後は、どうしますか……?」
イングリットがベッドに乗り込んで来る。そして、膝を曲げてぺたりと座り込んだ。あなたの視界には彼女の裸体が存分に広がっていたが、秘部だけはちょうど太腿で隠されてしまっていた。
上から攻めて欲しいと暗に示しているのかもしれない、とあなたは考えた。
「あぅ……れる……ん、んっ……はふっ……」
あなたはイングリットに近づくやいなや彼女の唇を奪った。最初は表面に触れ合う様に、ある程度経ったら強引に中に捩じ込む様に。キスの途中でも、舌を突っ込まれてる最中でも、イングリットは決して目を閉じる事無く、あなたを瞳の奥で捉え続けていた。唇も唾液も全く味がしない物の筈なのに、彼女が見ているだけであなたは何か、甘いものを啜っている気分になっていた。
「んぅっ……あぅ、ん、はふ……はぁっ……」
あなたは同時並行で彼女の胸を片手で揉み始めた。想定していた事なのだろうか、揉んだ瞬間にイングリットが驚きの念を顔に浮かべる事は無かったが、刺激による甘い快感は消しきれずにくぐもった声と成って外へ出てこようとする。あなたの舌と口内に、熱い風が送り込まれた。
「ぷはぁっ……はぁ、はぁっ……ふぅ……」
流石に呼吸が間に合わなかったのか、キスから解放されたイングリットは酸素を求めて大きく息を吸った。彼女の呼吸が整うのを見届けたあなたは、熱が収まらないうちに次をしようと、彼女の秘所へ手を伸ばそうとした。
──ぱしっ。
「ふふっ……」
その手はイングリットの超反応によって掴まれ、防がれてしまった。まさか拒絶されるとは思っていなかったあなたは、大いに動揺してしまう。
「今日は趣向を変えて見たいと考えていたので……えい」
イングリットの計略により動揺状態に陥っていたあなたは、軽い掛け声と共に、なす術もなく彼女に押し倒されてしまった。イングリットはあなたの胸板に手を置いて身体を起こすと、馬乗りの状態となる。そしてそのまま少し腰を上げて、あなたの分身を受け入れようとし始めた。
流石にちょっとまだ早いのでは、と思ったあなたは、前戯がまだ終わっていない旨を彼女に伝えるが──
「する必要は無いですよ」
イングリットはあっけらかんとしていた。それがどうしたと言わんばかりに。
「既に十分に濡れていますから。もし足りなかった時はヴェローナの潤滑油でも使います」
あなたは焦った。
男女間での交合は、零からスタートした場合、基本的に男の方が早く達してしまう。その為、前戯には濡らす以外に女性の充足感を高めるという目的があるが、今はそれが果たされていない。このまま行くと、あなたは満足にイかせる事もできずに彼女の腰振りに負けてしまうだろう。
そんな事をあなたはイングリットに必死に伝えるが──
「いえ、それで良いのです」
普通にそのまま続行する事になってしまった。
意思とは無関係に嬲られる事を今か今かと待ち望んでいる己の剛直に、あなたは情けなくなってしまう。
「一回で足りなければ回を重ねれば良い。そうでしょう、先生?」
何やら含みの有る言い方をするイングリットにあなたは思わず震えた。見下ろしてくる瞳がどうにも恐ろしくて堪らない。その物言いがまるで、今夜は寝かせませんよ、といったよくある常套句を別の言葉に置き換えただけに聴こえた。
「では行きますよ? 先生……」
その言葉を皮切りに──いや、それ以前からイングリットの蜜壺はあなたを受け入れようと動き始めていた。にゅぷりと、何の抵抗も無くあなたの分身はそこへ入り込む。
もはやこれまで。
「あぅっ……! ん、んんっ……。ふふ、先生のものが、入ってるのが分かりますね」
子宮口に押し入ったと同時にイングリットは嬌声を上げたが、すぐに余裕綽々といった様子になり、にやにやとあなたを見下ろし始める。そして、膣内に割り入っているあなたの剛直を臍の下から股まで、肌の上から指ですらっと辿り始めた。やがてあなたの昂りが其処にある事を確認すると、愛おしそうに下腹部を撫でた。まるでお腹の中にいる子を優しく慰る母親の様なその姿は、今しがた致している行為が生物間における雄と雌の生殖行為他ならない事を、あなたへどうしようも無い程に再認識させてくる。
「今、先生のものがぴくりと動きましたね。隠さなくてもいいですよ。ちょっと動いただけでもすぐに分かりますから……」
わざわざ言わなくても良い事を自己申告して来るイングリットによって、あなたの理性は着実に削られて行く。このままでは不味いと考えたあなたは、何か別事を思い浮かべて頭を冷やそうとした。
取り敢えず、あなたはイングリットの鼠蹊部について考えてみた。
美しい、とあなたは思った。
腹筋が良く鍛えられた女性は、鼠蹊部から連なる肌の線が臍を通り越して腹が成す線と繋がる言われている。なるほど彼女がその通りだ。
以前、あなたは彼女の身体を彫刻の様だと例えた覚えがあったが、今ではそれは全く相応しく無い気がした。黄金比の様な美しい身体の曲線を持ちながら、ここまでむっちりと鍛えられた腰は彫刻でもあり得ない。確実に一品ものである。こんな妖艶な物、絶対に彫刻として後世に残してはいけない。
ここまで来て、あなたはようやく正気に戻った。
「先生は、動いてはいけませんからね? 約束です」
しかしそれも束の間、あなたはイングリットから宣告を言い渡された。
騎乗位は他と比べると一番女性の肢体が目に入る体位である。存分に乱れる姿を目に焼き付けられながら腰も動かせないとは、なんて御無体な話なのだろうかと、あなたは心の中でさめざめと泣いた。
「では行きますからね」
イングリットは途端に腰を横にグラインドし始めた。あなたの腹に手を置きながら僅かに腰を浮かせて、斜線を描く様に揺れ動かす。最初は緩やかに、段々と大きく。振り子の様に一定の振幅では無く、確かな緩急を付けて甚振ってくる。
「んっ、ふぅ……ぁっ、はぁっ……どう、でしょう? 上手くなりましたかね?」
優雅に揺蕩うイングリットには快感の念が見えるものの、かなり余裕がある様に見えた。別行動で激しく縦に動く上下運動とは違い、一体となって動くそのグラインドは、女性が一方的に動ける騎乗位だからこそ為せる技だった。擦り付けるのでは無く、膣内の収縮による締め付けで責めてくる。
「先生のお顔を、見ていれば……ぁうっ……分かりますね……では、これは……はっ、んぁ……どう、でしょう?」
腰をグラインドするのを一度辞めたイングリットは、手を後ろに置いて倒していた身体を後ろへ反らせた。真上に直立していたあなたの剛直は、反れた彼女の身体に斜めから当たる事になる。
「はふっ……んぁ、ああっ、はっ……あぅっ……!」
そのままイングリットは上下運動を始めた。斜めに突き当たっているせいで、普段の騎乗位よりも亀頭の先がよく擦れてしまう。膣肉のひだによって、摩擦熱がより多く発生する。
このままでは不味いと思ったあなたは、言いつけを破って自らの腰を手前に引き出し、角度を変えて彼女の責めを待ち受けた。
「……んぁ?! やっ……いやっ、あ゛っ……んぁッッ!!」
突如突き当たる場所が変わった事により、避けられなかったイングリットが狂った声を上げる。凛とした普段の彼女の声からは考えられない程の汚らしい声だった。恐らく、ここが彼女の性感帯なんだろうとあなたは記憶した。
「……んっ……よくも、やってくれましたね。腰を動かすなと言いましたのに」
イングリットは怒ってしまった。途端に前のめりになった彼女は何の情緒も無く、激しく腰を上下させてあなたを責め立て始めた。あまりに勢いがつき過ぎているのにも関わらず、あなたのものが抜けてしまわないのはしっかりと彼女が形を、長さを、把握しているからだろう。
もうあなたは限界だった。
「んぁっ……先生、イって、ください? はぁっ……私よりも、早く」
満足に腰を打ち返す事すら叶わない。確実に絞り取られる。
「私が、じっくりと見ていますから」
焦点がしっかりと合った翠色の目が、確かにあなたを瞳の奥で捉えていた。獣の眼だとあなたは思ってしまう。
その眼に、心も身体も、全て見透かされる。操り人形の様に糸を手繰り寄せられる。
溜め込んでいた物が爆発した。
「んあっ……んっ、ふっ、あぁっ、あぅ……」
不規則に迸る熱を受けたイングリットは、規則的に熱い吐息を発する。
どくっ、どくっ、びゅっ、びゅるっ、と打ち付ける度に微かに彼女の肢体が振動した。その動きによって、確かに自分の子種が奥へと流れ込んでいる事をあなたはその身で知った。
イングリットがならす様に腰を少し動かすと、どろりと精が彼女の秘所から溢れてくる。それはいつもより多い気がした。
当然だろう、まだイングリットは達していない。
「先生、イってしまいましたね。でも、私はまだイっていません」
あなたは抜かずの二連発を求められた。
転び(まろ─)出るって言葉初めて使ったんですが
これおっぱい以外に使われている所見た事ないです