魔法少女きょうこ☆マギカダークネス 流れ者達の平凡なひととき 作:凡庸
「あぎゃ…つぅ!…いぐっ、ぐぎゃっ!」
月光を遮る林の中、悲鳴と苦鳴が鳴っていた。
仰向けになった杏子に向けて、腹の上に跨った黒髪の少年が凄惨な暴力を振っていた。
彼の拳は言うまでも無く、肘までが鮮血に濡れている。
血どころか、破けた皮膚や千切れた肉、肉から外れた血管に神経、そして脂がたっぷりと染み付いている。
二人が重なる周囲には、肉や骨、内臓の破片がばら撒かれていた。
発生源である佐倉杏子を中心として、噴水によって行われる散水のように人間を構築する部品が散らされている。
胃や肺、心臓に腸に肝臓に膵臓。例外の器官は、一つだけ。
腹の中身は根こそぎ抉り取られ、赤い空洞になっていた。
内側の肉も指先で摘まれて引き剥がされ、赤い肉の奥には彼女の外側である皮の翳が見えた。
例えるならスイカの赤い果肉をスプーンで、皮付近まで穿るときのような。
そんな執拗で病的な残虐行為が行われていた。
血深泥の生活を送る魔法少女ですら未経験の激痛、というよりも痛みの概念を越えた苦痛。
内臓の大半を抜かれて生きていられるのは魔法少女故である。
しかし、それすら彼女は意識できないだろう。
瞳孔が開ききり、口の端から泡を吹きながら佐倉杏子は白目を剥いていた。
それでも少年の暴虐は止まらない。
投げ出された両手首を彼は握った。
軽く握ったと見えた瞬間、手首はダラリと垂れた。萎れた花にも見えた。
続いて掌、甲、手の平の順に握り潰した。
ボキボキッ!という音と共に、関節が全て砕かれた。作業を終えると、彼は軽く手を捻った。
投擲された杏子は放物線を描いて地面に落下し、湿った土の上で跳ねた。
先程、杏子の股間近くに腰を置いた際に骨盤が粉砕されていたのか、腰の部分が二つに折れ曲がって転がっている。
足も同様だ。
膝下から足首にかけてがグシャッと潰れ、砕けた骨が四方八方に向けて棘のように突き出ている。
少年は杏子の頭を鷲掴むと、紙袋でも持ち上げるかのように軽々と上げ、肉の袋に肉の欠片が棒状に伸びているとでもしたような身体を地面に叩き付けた。
杏子の首があり得ない方向に曲がり、口から血液が弾けた。量が少なく霧状の飛沫しか出ないのは、もう血液が殆ど残っていないからだ。
それでも彼は手を緩めない。
今度は頭を掴んだまま持ち上げると、勢い良く地面へ振り下ろした。
ベチャっと、トマトでも潰れたかのような音が鳴った。
実際、赤い血肉が飛び散っていたから似たような有様だった。
「…………」
最早声も出なかった。
呼吸をしようにも、肺自体が無い。
抗う力も失せている。
今の杏子は、為されるがままの存在となっていた。
うつ伏せとなり、上体を地面に押し付け、尻を上げた姿。
幾度か繰り返された、雄を受け入れる雌の姿勢である。
その役割が、今果たされようとしていた。
既に秘所を覆うホットパンツは剥ぎ取られている。
背中に覆い被さる、自分と似た体格の感触。
細いが、硬く熱い肉体。
血と汗と尿と愛液で濡れた秘裂に、更に熱い肉が触れた。
縦に開いた肉の唇が、それと淫らな口づけを交わす。
「……ぁ」
佐倉杏子が漏らしたのは、意味の無い吐息だけだった。
次の瞬間、それは苦痛の叫びへと変わった。
「っ!あっ!!あああああ!!!!!」
裂ける、割れる、壊れる、潰れる、千切れる、引き千切られる。
膣壁を引き摺り出しながら侵入する異物に、杏子は身を捩らせて絶叫した。
「い、痛いっ!痛い痛い痛い痛いぃ!」
痛覚の許容範囲を越えた激痛が彼女を襲う。
今まで感じた事の無い種類の痛みが、全身の神経を、魂を駆け巡る。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!」
泣き叫ぶ杏子。
口内の歯はほぼ全てが歯茎ごと削られ、口から出るのは赤ん坊のような喃語になっていた。
その言葉で、痛い、痛いと叫んでいる。
その耳元へ、ずいっと背後から顔が近付いた。美しい少女のような顔だった。
「もっと、聞かせてくれ」
優しい口調だった。
同時に、体内の肉杭が一気に杏子の胎内へと侵攻した。
子宮口の抵抗を貫き、肉が杏子の子宮内へと穿孔する。
ゴツンゴツンと、杏子の最奥で狂暴な衝撃が荒れ狂う。
「あぎゃ……つぅ!いぐっ、いぎゅっ!」
佐倉杏子の声は、断末魔のそれに近くなっていた。
少年は自らと繋がる杏子の股の近く、臍の少し下あたりを左手で強く握っていた。
杏子の肉を握り、それで自分の肉を圧迫することで自分にもたらされる快感を増やしていた。
右手は杏子の尻たぶを掴み、結合部を強引に開いていた。
杏子自身の自慰行為で傷付いていた性器と肛門が、更に傷を深く長くさせつつ広げられる。
雄と雌の結合部分からは、杏子の胎内から溢れる血液が絶え間なく滴っていた。
上半身の血はほぼ無く、下半身に残った血が結合部から溢れていた。
そんな杏子の惨状などお構いなしに、少年は一際強く彼女の奥へと腰を打ち付けた。
それを何度も何度も、子宮を叩き壊す勢いで繰り返す。
鳴り止まぬ悲鳴が鳴り響き、杏子の声は掠れていった。
「あぐうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」
杏子が絶叫を挙げた。苦痛に喘ぐ杏子の首筋に、少年が歯を立てていた。
牙のような歯は杏子の皮膚を貫き、歯の根元まで杏子の肉の中に沈んでいた。
杏子が悲鳴を上げたその瞬間に、彼は彼女の中で自らの欲を吐き出した。
灼熱を帯びた精液が杏子の膣内を満たし、それでも足りずに白濁が逆流し、血塗れの膣から噴出した。
だが。
「ひぎぃぃぃぃいいいいいいいいいい!?」
少年は腰を引かない。
一度射精しても、彼の雄は萎えていなかった。寧ろ硬さを増し、再び杏子の膣と子宮を抉り始める。
「お前は、まだ」
杏子の首をがぶりと噛んだまま、少年は呟いた。
彼の口内の舌は、牙で貫いた杏子の肌を舐め廻している。
その感触に、杏子は確かな快感を見出していた。
そして今、彼と繋がる血塗れの個所からも。
「壊れちゃいない」
その言葉の意味を理解する間もなく、杏子は再び絶叫していた。
少年は腰の動きを強めて抉る角度を変えた。
同じく、彼は両手の指先で杏子の性器と肛門を弄び始めた。
陰核を引き千切ろうとするように引っ張り、肛門に親指を挿入して横に曲げ、小さな窄まりを引き裂きに掛かる。
杏子の口からは新しい悲鳴が上がった。
それは、嬌声のような声だった。
まるで、この暴虐を心から望んでいるかのような。