魔法少女きょうこ☆マギカダークネス 流れ者達の平凡なひととき 作:凡庸
「あああああああああああああ!!!ああああああ!!あああああああああああああああああああああああ!!!!」
獣の体勢で犯されながら、佐倉杏子は叫び続けていた。
喉は枯れ、痛みどころか感覚自体が麻痺していた。
時折叫びが途切れるのは、膣と子宮を抉る肉の凌辱。その衝撃による為だ。
深夜から開始されたそれは、やがて朝になり、昼を越えてまた夜を経て、今は再び朝となっていた。
その間、彼の雄は杏子の中にあり続け、杏子の雌は片時も離さずに彼を咥えていた。
結合部分からは、血と精液が溢れ続けている。
子宮の中はとうに精液で溢れ、杏子の腹は中にバスケットボールを詰めたかのように膨らんでいた。
溢れた血と精液は結合部分の真下にドロドロとした異形の水たまりを形成していた。
そしてそこに滴るのは、血と精液だけではなかった。
「あ、あああああ、あんっ!きゃう……あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああ!!!!」
苦痛の叫びに混じり、明らかに快楽のそれと見える声を杏子は上げていた。
真紅の瞳は焦点を失い、口からは舌が垂れ下がっている。
しかしそれでも彼女の身体は雄を、正確には彼を求めていた。
応えるように、彼は左手を強く握った。
妊婦さながらに膨れた杏子の腹を、潰すように握り締める。
「ゃあああっ!!!」
激痛に絶叫する杏子だったが、同時に彼女は絶頂を迎えていた。
潮を吹き散らし、身体を大きく仰け反らせる。
そんな杏子を、彼が更に責め立てる。
彼女の薄い尻を強く握り、腰を激しく打ち付けながら両手で左右に開く。
彼女の肛門は、赤く腫れ上がっていた。
そして露わになった秘洞の奥には、白濁とした液体の残滓が見えた。
その限界まで広げた肛門へと、彼は自分の雄を押し付けた。
子宮から性器を引き抜いた瞬間にも、杏子は背を仰け反らせて絶頂していた。
間髪入れずに、彼はそのまま一気に力を込めて彼女の穴へと自分の肉杭を侵入させた。
既に何十回と犯したそこを、再び押し広げる。
メリメリッという音が聞こえそうな勢いで広がる肛門。
悲鳴を上げる杏子に構わず、彼は容赦なく突き進む。
やがて訪れる射精の時。膣の時と同様、射精したところで雄は萎えずに延々と強姦が続いていく。
熱い粘液が、杏子の腸内を埋め尽くすのにそう時間はかからなかった。
日が落ちれば食事の時間だった。
膣と肛門を陵辱し尽くし射精を繰り返した彼の性器を口に詰め込まれ、胃の中にも精液を流し込まれた。
繰り返された膣と子宮への陵辱、そして排泄器官を抉り続けたそれ。
故に、雄の器官は異様な臭気を纏っていた。
杏子はそれを、自らの意思で舌を絡めて白濁を飲み干した。
恍惚とした表情にも、精液がブチ撒けられた。
全身を血と体液と精液でベトつかせながら、杏子は彼に犯され続けた。
強姦の間には、暴力の嵐が彼女を襲った。
再生させた臓物を引き摺り出され、腸で首を絞められ、両眼を指で抉り抜かれて舌も抜かれた。
膨らんだ腹には何十発もの殴打と蹴りが叩き込まれ、注がれた精液を強制的に排出させられた。
それが終わると、或いはそれらをされながら、佐倉杏子は犯され続けた。
「ん……んんんんんんーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
佐倉杏子は、押し殺した悲鳴を上げた。
場所は廃教会。
横たわるのは自分の寝床である古びたソファ。
周囲にはカップ麺の容器やら、ゴミが詰められたコンビニ袋が散らばっている。
カップ麺の容器の底には、赤黒い汚れを見せた白い布が詰められていた。
使用済みの生理用品である。
そういったゴミに囲まれながら、佐倉杏子は性的絶頂を迎えていた。
パーカーを纏った左手首の裾を口で噛み、残る右手はホットパンツの中に入って性器の入り口を浅く弄んでいる。
溢れ出した潮と愛液を、女陰を弄する右掌が受けた。
しばらくの間、押し殺しつつも荒い息を杏子は吐き続けた。
やがて数分が経過し、彼女は溜息を吐いた。
「…何やってんだかな……あたしは」
自嘲さと、自己嫌悪に満ちた言葉だった。
今までの彼女が受けた陵辱と暴虐の嵐。
それは全て、彼女が思い描いた空想だった。
今絶頂に至った、自慰行為の中で思い描いたもの。
言ってしまえば、「オカズ」なのだった。
「クソッたれ……」
悪態をつく杏子の表情は、ひどく疲れ切っていた。
疲労だけではない。
精神も肉体も、全てが疲弊しきっていた。
快楽を得る為に、彼女は自慰行為を行った。確かにかなりの快楽を得られた。
その一方で、彼女は自分の異常性に戦慄していた。
常に罰を求め、自虐を選択する自分へのおぞましさ。
そして、それが正しいとしか思えない救いの無さ。
更には、救いなど求めていないしそんな資格は無いという確固たる意志。
それらは全て、彼女の心を壊していた。
壊れた心を癒やす為の方法は、ただ一つ。
自らを苛む事。
矛盾の極みにありながら、彼女にとってはそれが摂理であり真理でもあった。
そしてその対象として、最も適しているのが――。
「…ちくしょう」
紅い眼を動かし、それを見る。
上半身を包帯で巻かれ、静かに眠る黒髪の少年の姿が見えた。
彼女の心を壊し、そして癒すもの。
憎悪し、愚弄すると言った方法で依存することで、彼女の輪郭を保たたせている存在。
ナガレという名を杏子によって与えられた少年だった。
杏子が大嫌いだと認識している彼に徹底的に犯され、暴虐の限りを尽くされるという妄想を抱くことで、杏子は性欲の解消と地獄を求める欲求の二つを得ようとしていた。
前者は兎も角、後者に関しては何の意味も無い事を彼女も理解していた。
いまさら何をしても、自分がしでかしたことは変わらない。
家族は戻らない。
それでも、思わずにはいられなかった。
空想の中とはいえ、快楽を得る自分が許せずに肉体を破壊し屈辱に塗れたかった。
その相手として、ナガレはこの上なく最適な存在だった。
何故彼を憎むのかは分からないが、憎しみだけは確かであると彼女は思っていた。
だから利用してやろう、そう思っての妄想だった。
込み上げてくる罪悪感は、彼女の正気を示す一部であるのだろう。
絶頂による興奮が消え失せ、嫌悪感が身体を満たしていく。
それを感じながら、佐倉杏子は眼を閉じた。
意識の喪失は直ぐだった。
しかし彼女にとっては、現実も夢も大差がない。
妄想という形で思い描いた地獄か、過去の記憶という形で繰り返される悪夢か。
そのどちらであっても、地獄である事自体に変わりはないからだ。
一時間が経過した。
朝に近付きつつある頃、ナガレはむくりと身体を起こした。
ふらつきながらも立ち上がり、歩き出す。
向かう先は、ゴミが小島のように密集する場所の中央、佐倉杏子の寝床であった。
全くの無音且つ無振動で、彼はそこへと辿り着いた。
苦悶の喘ぎを漏らす杏子。
左手に嵌められた指輪の宝石は、黒い濁りを宿していた。
そこに向け、彼はポケットから取り出したグリーフシードを近付けた。
指輪から闇が放出され、異形の卵がそれを啜った。それが済むと、杏子の苦悶が僅かばかり減ったようだった。
見届け終えた彼は踵を返し、寝床へと向かった。
寝床まであと一歩というところで、彼は廃教会の外へ視線を送った。
割れたステンドグラスの先に、風見野の街並みが見えた。
その中に聳える鉄塔を、彼は数秒間見つめていた。
やがてそれを終えると、彼はソファに座った。
そしてそのまま眠りはせず、手元に手製の斧を置いて座り続けた。
自分はもう十分休んだ。
だから今度は自分が起きて夜を守る番だと、彼は瀕死ながらに態度で示していた。
「ううむ」
その様子を、遥か彼方で伺う一つの影。
髪も黒、衣装も黒、右目を覆う眼帯もまた黒。
黒で覆われた美しい少女が、鉄塔の柱の陰に隠れていた。
「夜更かし覚悟で偵察してみたら…まぁ、年頃なんだしスるよね、そりゃ、うん。まぁ、別にいいか、人の家だし、自由だ自由」
少女はこくこくと頷いていた。
柱の影からは、動く気配が無い。
「あと少し隠れるのが遅かったら、バレちゃってたのかな?なんにせよ、これから面白い事になりそうだ」
春風のような朗らかな笑顔で、黒い少女はそう呟いた。
今回でこのパートは終了となります
佐倉さんの執着心、もっと上手く描きたい